STONE SOUR『COME WHAT(EVER) MAY』(2006)
70年代チックなジャケットを見た瞬間、「お、これってストーム・トーガソン‥‥いや、違うな。誰だろう。見覚えあるんだけど‥‥」っていう思いが頭の中を巡ったんだけど‥‥そう、そんなアルバムなんです。
コリィ・テイラー(Vo)とジェイムズ・ルート(G)がSLIPKNOT加入前からやっていたバンド、STONE SOUR。4年前のデビューアルバム『STONE SOUR』(2002年)に続くこの『COME WHAT(EVER) MAY』は、70年代的なハードロックを21世紀の手法でアレンジしたアルバムと言えなくないかな。どうしてもSLIPKNOTとの比較をしちゃうんだけど、あそこまでハードコアな要素はないし、もっとオールドスクールな印象が強いんだよね(もちろん良い意味で)。コリィが終始歌おうとしてるってのも大きいけど、ギターひとつ取ってもメタル/ラウドロックというよりは(いや、ラウドロックのそれなんだけどさ)もっとハードロック的な要素が強く感じられるんだよね。なんていうか、聴いていてとても安心するというか‥‥ま、俺がそういうロックを通過してるから、単にそう感じるだけなんだろうけどさ。
ハードコアなSLIPKNOTファンからすればこれはヤワな音楽って映るのかしら。正直そういうファンや若い子たちがどう感じるのかは、俺には一切わからない。ただ言えることは、素直にカッコいいと思える音楽をやってること。これは確かにSLIPKNOTと比較すりゃあ『息抜き』なのかもしれない。でも、その息抜きがこのクオリティなんだから、その本気度は十二分なはず。下手なラウド系を比較するのが申し訳なく思えるほどに、カッコいいし。
やっぱりこのコリィ・テイラーって人は“Motherfucker”って叫ぶのが似合うよな。と同時に、前作で見せた側面(そしてそれをSLIPKNOTにも持ち帰った)‥‥“静”の要素も彼ならではのもの、と改めて実感したよ。「Sillyworld」しかり、「Through Glass」しかりね。こういった曲で見せる顔は、完全に70年代のハードロックバンドのそれなんだよね。だから、ついつい嬉しくなっちゃうという。
このアルバムが米・Billboardのアルバムチャートで初登場4位にランクインしたそうです。それも納得の作品ですわ。昨年はSLIPKNOTで、今年はSTONE SOURで出演するサマソニが今から楽しみでなりませんな。
そうそう、先のジャケットの件。手がけたのは「Hugh Syme」でした。納得。
▼STONE SOUR『COME WHAT(EVER) MAY』
(amazon:US盤/日本盤)
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