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2006年9月20日 (水)

IN FLAMES『COME CLARITY』(2006)

 北欧メロディック・デスメタル界の重鎮、IN FLAMESの8枚目のアルバム「COME CLARITY」はここ数作の集大成的内容に仕上がっています。初期の彼らはブルータルなデスメタルにIRON MAIDENやジャーマンメタルによくあるメロウなツインリードや、フックのあるソロを取り入れた独特な存在でした。が、ここ数作はボーカルがクリーンボイス(いわゆる「普通に歌う」歌唱法)を取り入れる比重が増したり、曲自体もより正統派メタルに近づいたこともあり、古くからのファンに敬遠されつつあったようです。俺も初期の数枚は聴いていて、ここ最近の作品はPVになったものをときどきテレビで目にするくらいだったんだけど、このアルバムは……スゴいと思います。

 現在のメロデスやメタルコアに強く影響を与えたバンドが、今やブームとなってしまったシーンの中でどう生き残るのか。正直な話、彼らはヨーロッパや日本では成功を収めているものの、ことアメリカに関してはまだまだといった印象が強く、ここらで先駆者として大きな成功を収めてほしいところなんですが……

 で、このアルバム。先に書いたようにここ数作のメロウ路線の集大成でありながら、初期の作風もちゃんと踏襲している。さすがに過去7作の集大成とまでは言わないけど、これは間違いなく「あの」IN FLAMESの現在形だと言い切れる1枚だと思います。1曲目の "Take This Life" でのブルータルぶりは初期の彼らに共通するものが多いし、正直ここまでやったのはここ数作ではなかったんじゃないの?ってくらいに暴れてる。その後、最近の作風に通ずるメロウな路線もあり、女性ボーカルをフィーチャーした楽曲もあり、さらにまたブルータルなナンバーも登場する。全体のバランスとしては非常に優れていて、間違いなくここ数年の彼らが好きな人は気に入るアルバムでしょう。と同時に、'90年代後半の彼らにも通ずるものがあるので(って当たり前じゃん、やってるのは同じバンドなんだし)、あの時代を愛した人たちにもきっと気に入ってもらえる1枚なんじゃないかなぁ、と思ってます。実際、俺はかなり気に入っているアルバムですよ。

 彼らはメタルコアと呼ぶにはちょっと違うと思うし、かといって今更メロデス云々でも括りたくないよなぁ……そう、彼らはこの10年間でより正統派ヘヴィメタルへと歩み寄っていったんじゃないかな。デスメタルやメロデスというのは確かにスタート地点ではあるんだけど、その狭い世界に収まるような器じゃなかったってことなんじゃないかな。もうそろそろ彼らを普通に「ヘヴィメタルバンド」と呼んでもいいような気がします。じゃないと、いろんな意味で辻褄が合わなくなりそうだもんね。

 そんなIN FLAMESも「LOUD PARK 06」での来日が決定。この名盤を引っ提げて、彼らは10年選手としてどれだけ気を吐くのか、大注目ですな。



▼IN FLAMES「COME CLARITY」(amazon:US盤日本盤

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