ANTHEM『IMMORTAL』(2006)
ANTHEM通算11作目、再結成後4作目となる「IMMORTAL」。そうか、復活してから現メンバーでのアルバムもこれで4枚目、そして5年以上経つわけか。前作「ETERNAL WARRIOR」で行き着くところまで行ったなぁという気がしたんだけど、あれから2年。まだまだ行けますよ、このオッサンたちは。
いわゆる'80年代のジャパメタ全盛期。俺はLOUDNESSよりもVOW WOWの方が好きだったし、もっと言えばANTHEMが一番好きだったのね。しかも坂本英三時代の3枚が本当に大好きで(いや、森川時代も素晴らしかったけど)。でも周りにはANTHEMファンは一切おらず、みんなLOUDNESSだ、EARTHSHAKERだ、とメジャーな方に興味を示して。もちろんANTHEMもメジャーバンドだったんだけどさ。
'90年代のメタル不遇の時代、俺はLOUDNESSに参加した柴田も観てるし、練馬マッチョマンやANIMETALの坂本も観てるのね。そりゃ複雑な心境だったよ。でも、それから5年後にまさかまたこのふたりが一緒にバンドを組む、しかもANTHEMという形で復活するとは思いもしなかったんだけどさ。
ま、そんな思い出話はどうでもいいや。このアルバムの話だよね。
いろんなところで「1stから数えて、これこそ最高傑作!」なんていう声を耳にするけど、それも納得の完成度。前作で感じられた新たな要素も感じさせつつ、でもそれは単なる味付けでしかなく、全体を覆うのは暑苦しいまでのメタルサウンド。いくらオリジナルメンバーでLOUDNESSが復活しようが、いくらEARTHSHAKERが地道に活躍しようが、今のANTHEMには太刀打ちできないと思う。それくらいの気合いと熱量が毎回アルバムから感じられるし。その限界ギリギリさを強く意識させたのが、前作だったんだけど、あれから2年経って発表されたこの「IMMORTAL」はさらにその上を行ってるんだわ。柴田の書く曲も、坂本のボーカルも、清水のギターも、本間のドラムも過去最高の緊張感を保ってるし、最初から最後までその緊張の糸が切れない。1曲目 "IMMORTAL BIND" からインスト "INSOMNIA" までの7曲のテンションはハンパないし、続く8曲目 "UNKNOWN WORLD" からラスト "ROAD TO NOWHERE" で再び登り詰めてく感じはとにかく圧巻。ここまで「普通の」ヘヴィメタルを、説得力を持って演奏できるのはもはや日本じゃ彼らだけなんじゃないか……淋しいけどそんな気さえさせる、強力な1枚です。
ホント、彼らみたいなバンドこそ「LOUD PARK 06」に出演すべきだと思うんだけどなぁ。日本を代表する「現役感を常に持った」ヘヴィメタルバンドはLOUDNESSじゃないよ、ANTHEMだよ。それか、IRON MAIDENと対バンライブやってほしい。
奇しくも同じ時期に、IRON MAIDENとANTHEMが新作を発表。ともに過去と未来をしっかり見据えた内容だけに、今後もガキどもに負けずにメタルしまくってほしいです、はい。

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