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2007/11/13

MO'SOME TONEBENDER『C.O.W. (CHECK OUT WORLD)』(2007)

さて、2007年2月末にリリースされた「SUPER NICE」が音楽ファンの間で大きな物議を醸し出したMO'SOME TONEBENDER。アルバム発表後には初の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブを含む全国ツアーを行い、春には「ARABAKI ROCK FEST」などのイベントに出演したものの、夏の間はレコーディングに費やすことを早くから発表しました。よって、フジロックやライジングサイといった恒例の夏フェス出演は一切なし。ま、百々は別バンドで出演したりしましたけどね。

あんだけのアルバムを作り上げてしまったというのに、早くもスタジオに向かった彼ら。その創作力にただただ驚かされたものです。そして前作から実質7ヶ月曲で届けられたのが、この「C.O.W. (CHECK OUT WORLD)」というアルバム。先行シングル一切なし、とにかくどうなっているのか一切わからない状態でこのアルバムを聴いたのですが……

ますますおかしいことになってるじゃないかよ!(笑)

いきなりオープニングで某浦安辺りのアミューズメント施設を彷彿させるインストが流れ始めて、続く「Bad Summer Day Blues」は……ジュリアナかよ!?(死語)と言いたくなるようなダンスチューン。確かに前作からの流れだったら、これも想像できなくもなかったけど……ファンの想像のはるか上を行きすぎ! そしてインタールードを挟んで、前作での「TIGER」的な爆走ナンバー「L.O.V.E.」や、どことなくモータウン・テイストを感じさせるポップチューン「ルルル」といった曲に驚かされるわけです。

その後も'80年代テイスト(というかまんま)なダンスナンバー「パーティーは続くよ」、ヒリヒリしたギターサウンドが気持ちいい疾走チューン「Young Lust」や「エンゲルロージー」、こちらもジュリアナ・テイストのシンセがループする「Lost In the City」、ディスコパンクとは一線を画する打ち込みナンバー「PERFECT」、このアルバムの中では比較的ストレートな部類の「ハラヒレ」、ヘヴィなスローナンバー「18(eighteen)」、そして文字どおりボーカルトラックをスロー再生させたアウトロ的な「SLOW PLAY」(これは前作のラストナンバー「We are Lucky Friends」をスロー再生したものだよね?)……とにかく「混沌」という言葉がピッタリなアルバムと言えるでしょう。

だけどね、どの曲を聴いても「あ、これモーサムの曲だ」とわかるのがスゴイ。いや、そりゃファンだからでしょ?って思うかもしれないけど、あんなヘンテコなダンスナンバーでもモーサムの持ち味は失われてないんですよ。

これまでのモーサムっていつも「ライブのほうがスゴイのに」と思わされてばかりだったのに、特にこのアルバムに関してはライブよりもアルバムありきの作品なんじゃないかとさえ思えてくるんですよ。もっとも僕もまだこのアルバムを引っさげたライブを観ていないこともあって、なんとも判断しづらいところもあるんですけど。でもこれは、確実にライブを想定しないで、スタジオに籠もって勢いで作ったのか伺える1枚ですよね。好き嫌いを超越した、ものスゴイアルバムですよ。

常人がいきなりこんなアルバム作り出したら、恐らく「あいつ、絶対に変なクスリやってるぜ?」と言われるのがオチでしょう。ところが、これがモーサムとなると話は別。もはや「モーサムならしゃーないわな」と言わせてしまう説得力を持ってるわけですから(それは言い過ぎか。ていうか、それはあまりにもアレですね)。僕はこのアルバム、というかここまでの流れを大絶賛したいと思います。



▼MO'SOME TONEBENDER「C.O.W. (CHECK OUT WORLD)」(amazon:日本盤)

投稿: 2007 11 13 12:05 午前 [2007年の作品, MO'SOME TONEBENDER] | 固定リンク

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