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2007/11/12

MO'SOME TONEBENDER『SUPER NICE』(2007)

2005年末の「Rockin' Luuula」以降、個人的には目が離せないバンドのひとつに再浮上したモーサム。2006〜7年の快進撃ぶりは本当に目を見張るものがあって、特に今年はアルバムを2枚もリリースするという多作ぶりでファンを驚かせています。今回は2回にわたり、その2枚のアルバムについてコメントしていきたいと思います。

まずは、今年2月にリリースされた「SUPER NICE」。アルバムに収録される新曲のいくつかは2006年末のライブで耳にしていて、「これはもしかしたらスゲーアルバムが出来たんじゃないの!?」とワクワクしたものです。仕事柄、ひと足に(多分2006年末かな)このアルバムを聴くことができたんですが……第1印象は「……なんじゃこりゃ!?」でした。スゴイとかカッコイイを超越した、なんだかよくわからない異物感。どう評価していいかわからないまとまりのなさ。ただ、ひとこと言えるのは「振り切れまくってるなぁ」ということだけ。なんだかわからないけどものすごいアルバムが完成したことだけは間違いなさそうです。

先行シングルにもなったオープニングの「TIGER」が、まずいきなりなんだかわかんない状態じゃないですか(笑)。もうね、狂ってるとしか言いようがないっつうか……それでその次に「JACK THE TRIPPER」みたいなホンワカしたポップチューンが来るし。こうやって個性バラバラな楽曲が並ぶと、いかに「You are Rock'n Roll」が普通に聞こえることか(ま、この曲はライブのほうがはるかに優れてますけどね)。かと思うと、いきなりドリーミーな「秘密にしようよ」はあるし、アコースティックナンバー「オバケ」の次はヘヴィな「慈・善・事・業」、今までの彼らだったらあり得ないであろうスカナンバー「SUMMERスカ?」、どことなくMUSEを彷彿させるアレンジの「STOP THE MUSIC」、ドラムの藤田がボーカルを取るスローナンバー「ロジョー」、そして今やライブでのキラーチューンにまで成長したディスコチューン「We are Lucky Friends」……きっと「echo」「LIGHT, SLIDE, DUMMY」あたりを愛聴してきたファンなら、この変化に拒絶反応を示すのかもしれませんね。

このバンドは何となく、実験作「TRIGGER HAPPY」からつねに変化を繰り返している……いや、試行錯誤しているように映るときがあるんですよね。でも、そんな試行錯誤の結果がこういういびつな形で答えを出そうとしている。賛否あるだろうけど、これを真正面からやれるバンドって今やモーサムくらいしかいないんじゃないか……とさえ思えてくるんですよね。好き嫌いあるのは仕方ないとして、俺はこの破綻したスタイルにドキドキしたし、それをどうライブで表現するのか、本当に楽しみだったんですよね(そのライブは、当たり・ハズレがあったりするのもまたこのバンドらしいというか)。

このアルバムを何度も何度も楽しんでいるうちに、ふと思ったことがあったんですよ。「これやっちゃったら、次はどうすんだろう」って。だって、ここまで振り切れちゃったら、そう簡単には次は作れないですよね? でも……やっちゃったんですよね、たった7ヶ月強で(苦笑)。



▼MO'SOME TONEBENDER「SUPER NICE」(amazon:日本盤)

投稿: 2007 11 12 12:05 午前 [2007年の作品, MO'SOME TONEBENDER] | 固定リンク

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