« Dir en grey『THE MARROW OF A BONE』(2007) | トップページ | GOING UNDER GROUND『おやすみモンスター』(2007) »

2007年11月 8日 (木)

KORN『(UNTITLED)』(2007)

KORNというバンドに衝撃だとか刺激を求めるという意味では、その役割は大ヒット作の3rdアルバム『FOLLOW THE LEADER』(1998年)でひとまず終わったんじゃないでしょうか。ただ、その幻影を求めて毎回アルバムを「そのときの見方」のまま評価してしまうという……その結果、やれ「終わった」だのと叩かれ続けている。これが現在のKORNの立ち位置なのかなぁという気がします。

通算8作目のアルバムは、タイトルを持たない作品……『UNTITLED』や『無題』というのは便宜上そう呼ばれているだけで、実際にはタイトルを持たない、「ファンが好きなように呼んでくれればいい」というジョナサン・デイヴィスの思いが込められた1枚です。サウンド的には前作をさらに進化させたような……わかりやすい比較でいうと、前作『SEE YOU ON THE OTHER SIDE』と2002年の問題作(と呼ばれる)『UNTOUCHABLES』の中間、さらにゴシック要素を加えたムーディな作風となっています。

「Evolution」のような前作までの路線のナンバーもあるにはあるけど、ここでむしろ声を大にして言っておきたいのは、「Kiss」や「Do What They Say」のようなナンバーの存在でしょう。ただヘヴィなだけでなく、DEPECHE MODEあたりの色合いを感じさせる独特な世界観を持つ楽曲。そういえばアルバムの約半年前には『MTV UNPLUGGED』のライブアルバムも出てたっけ……こっちではRADIOHEAD「Creep」のカバーに加え、EVANESCENCEのエイミー・リーやTHE CUREのロバート・スミスがゲストで参加してるんですよね。何となくだけど、あそこからこの新作までずーっと繋がってるのかなぁという気がしました。だって、曲によっては「おいおい、MARILYN MANSONかよ!?」というナンバーまでありますからね。

きっとこのアルバムは、1stアルバム『KORN』や2ndアルバム『LIFE IS PEACHY』の続編をいまだに求めているようなファンには何も響かないのかもしれませんね。でも、これはこれで素晴らしい出来だと思います。まぁ僕自身がそっち側の音も大好きだから、というのが大きいからかもしれませんけど。「そもそもKORNにそんなもん、求めてないし!」という人には、もはや何を言っても無駄でしょうけどね。

このアルバムをライブでどう表現するのか……残念ながら今回のアルバムでは来日公演は実現しそうにないみたいですが、ぜひ一度観てみたかったです。どうせなら、1日はアンプラグド、もう1日は新作の世界観を表現するような構成でね。



▼KORN『(UNTITLED)』
(amazon:日本盤CD / 日本盤CD+DVD / US盤CD

« Dir en grey『THE MARROW OF A BONE』(2007) | トップページ | GOING UNDER GROUND『おやすみモンスター』(2007) »

2007年の作品」カテゴリの記事

Korn」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: KORN『(UNTITLED)』(2007):

« Dir en grey『THE MARROW OF A BONE』(2007) | トップページ | GOING UNDER GROUND『おやすみモンスター』(2007) »

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

無料ブログはココログ