DURAN DURAN『RED CARPET MASSACRE』(2007)
サイモン・ル・ボン(Vo)、ニック・ローズ(Key)、ジョン・テイラー(B)、アンディ・テイラー(G)、ロジャー・テイラー(Dr)という全盛期のメンバーが再び揃ってリリースされた2004年のアルバム『ASTRONAUT』は、話題性のわりにはそんなにヒットしなかったDURAN DURAN。ナイル・ロジャースやダラス・オースティン、ドン・ギルモアといった大御所プロデューサーを迎えたそのサウンドからは、個人的には何となく最初期の楽曲に近い印象を受けました。
サマソニでの来日とかあったりしたものの、案の定というかアンディ・テイラーが脱退。残された4人で制作された3年ぶりのアルバムは、ティンバランドやジャスティン・ティンバーレイクなどといった旬の人たちをプロデューサーに迎えた意欲作に仕上がっています。前作はまだ「ロックバンド・DURAN DURAN」の色合いが濃かった気がしますが、本作ではもっと開き直り、ポップミュージックを追求した80年代の彼ら、その勢いを取り戻そうとした90年代初頭の彼らと同じ空気が感じられます。
彼らが本来持っていたヨーロピアンな香り、そして憧れたファンクやソウルなどブラックミュージックの要素、そして近代クラブミュージックのテイストがバランスよく取り込まれた、聴きごたえタップリの1枚。決して派手でもないし、新しくもない。だけど、何となく僕らは今のDURAN DURANにこういうものを求めてたんじゃないかな……というサウンドを、しっかりと提示してくれているのが嬉しいかぎりです。
どの曲もライブ向きではないし、クラブで派手に踊るタイプのサウンドではないんだけど、終始安心して聴いていられる。内向的なアルバムかもしれないけど、かなり水準高い1枚だと思います。前作よりもヒットしてほしいし、それ以上に高く評価されてほしい、そう素直に願ってしまうアルバムです。
▼DURAN DURAN『RED CARPET MASSACRE』
(amazon:日本盤w/DVD/日本盤/US盤)
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