MOTLEY CRUE『SAINTS OF LOS ANGELES』(2008)
やっぱりMOTLEY CRUEの新作については、ちゃんと語っておいたほうがよいですよね。
アルバム自体はちょっと前にフルで聴かせていただいたのですが……第一印象というか最初の感想としては、「ああ、もうモトリーの新作を聴いて鳥肌を立てるような出会いは今後ないんだろうなぁ」ということ。『DR.FEELGOOD』は別格として、続くコンピレーション盤『DECADE OF DECADENCE '81-'91』に収録された新曲、ギリギリでジョン・コラビ在籍時の『MOTLEY CRUE』までなのかな……オリジナル編成に戻っての『GENERATION SWINE』は違った意味での衝撃を受けたけどね。
数日聴き込んで思ったのは、ドラムがトミー・リーっぽくないということと、ギターリフがミック・マーズが弾くよりもシャープで硬質だということ。話によると、ドラムは一部のトラックを除いて、SIXX:AMチームのメンバー(BRIDES OF DESTRUCTIONのドラムか)が叩いているんだとか。ギターも恐らく……ソロ以外の大半はDJアシュバが弾いてるんだろうな。ま、KISSの例もあるしその辺はぜんぜん気にしないんだけど、だからなのか、自分が慣れ親しんだMOTLEY CRUEとは違うなぁという違和感がずっとあって。その辺も素直に「新作サイコー!」と言えない要因だったりするのかな。
とはいえ、作品としてはメチャメチャ良質なんですよ、今回の『SAINTS OF LOS ANGELES』って。ただ、これを聴くと……だったら『NEW TATTOO』ってもっと評価されていいんじゃないの?という気も。この新作はアレですよ、「NEW TATTOO」をブラッシュアップさせたような作品だと思います。テイストとしての『DR.FEELGOOD』や『SHOUT AT THE DEVIL』はこのアルバムにも存在するけど、やはり『NEW TATTOO』以降の作品だなぁ、と。SIXX:AMでの経験も生かし、上手くブラッシュアップした作品集という気がします。
こうやって書くと、まったく気に入ってないように取られるかもしれないけど、いえいえ。気に入ってますよ。だけど、なんていうか……上手く言えないけど、アレですね、ぶっちゃけこれ以上落ちぶれてほしくないというのが本音です。これは最低ラインだろうな、と。クリアポイントが他のバンドと比べて異常に高いモトリーのことだから、このクラスの作品でも合格ラインギリギリなんですよ。大好きなバンドだからこそ、評価が厳しくなってしまうのは仕方ないですよね。
さて、来日公演が実現する頃、このアルバムから何曲がライブで披露されるのか。そこが問題ですね。多分2〜3曲がいいとこなのかなぁ。どうせなら意地になって5〜6曲はやってほしいところです。

▼MOTLEY CRUE『SAINTS OF LOS ANGELES』
(amazon:日本盤CD+DVD/日本盤CD/海外盤CD)
« JUDAS PRIEST『NOSTRADAMUS』(2008) | トップページ | FEEDER『SILENT CRY』(2008) »
「Motley Crue」カテゴリの記事
- 2024年総括(2025.01.31)
- THE SMASHING PUMPKINS『MONUMENTS TO AN ELEGY』(2014)(2024.08.11)
- V.A.『NASHVILLE OUTLAWS: A TRIBUTE TO MÖTLEY CRÜE』(2014)(2024.04.30)
- MÖTLEY CRÜE『DOGS OF WAR』(2024)(2024.04.28)
- MICK MARS『THE OTHER SIDE OF MARS』(2024)(2024.03.11)
「2008年の作品」カテゴリの記事
- EXTREME『SAUDADES DE ROCK』(2008)(2023.03.11)
- BRYAN ADAMS『11』(2008)(2023.03.06)
- BUCKCHERRY『BLACK BUTTERFLY』(2008)(2023.01.23)
- KISSのベストアルバムを総括する(2022年版)(2022.12.04)
- QUEEN + PAUL RODGERS『THE COSMOS ROCKS』(2008)(2022.11.25)