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2010/01/12

DIR EN GREY「UROBOROS -with the proof in the name of living...-」@日本武道館(2010/01/10)

DIR EN GREY、2009年は2回くらいは観てる気がしたんだけど、よくよく調べてみたら3月の男性限定ライブ@CLUB CITTA'だけだったという。そっか、自分は「UROBOROS」を伴うツアーって1回しか観てなかったんだね。我ながら意外でした。

傑作というか、新たなステージに到達してしまった感の強いアルバム「UROBOROS」のリリースから1年強。ついにアルバムの世界観が完結する武道館2DAYSが終わってしまいました。僕はファイナルとなった2日目のほうを観に行ったのですが……これがもう……想像していた以上に強烈かつ鮮烈なライブでした。

「LOUD PARK 06」で“アリーナクラスのステージでパフォーマンスするDIR EN GREY”を目にしてはいましたが、あれはフェスの一環だし、何よりもアウェイ感の強い環境下でのパフォーマンスでしたからね。そういったものではなくて、純度100%のワンマンライブで、DIR EN GREYのアリーナライブを観たかったんですよ。それが4年くらい経ってようやく実現したというか。自分の脳内でこういうものになるだろうなというイメージはある程度あったけど、実際に目にしたものはその想像をはるかに超えた圧倒的なものでした。

ライブはステージに幕がかかったまま、1曲目「我、闇とて・・・」からスロースタート。まるまる1曲メンバーのシルエットを観ながら演奏を聴き、続けて2ndアルバム「MACABRE」のオープニングナンバー「Deity」、4thアルバム「VALGUR」から「OBSCURE」といった懐かしい曲が立て続けに披露されました。序盤は新譜の曲連発で攻めるんだろうなと思ってたので、意表を突かれたというか……でも、演奏やサウンドは完全に2010年版にアップデートされていて、新作の音同様にヒリヒリするというか。

その後「蝕紅」なんて曲も披露されて、個人的には「おお!」と思ったものの、全体的にこう……ライブを観ていて身動きが取れなくほどにガツーンとやられたんですよ、今回は特に。別に暴れてたわけでもないし、会場内がそこまで暑かったというわけでもないんだけど、口の中や喉、もっと言えば胃の中までカラカラになるような、そんなヒリヒリ/キリキリした感じのライブ。実際、ライブ中何度も鳥肌が立つ瞬間があったし、1曲終わって普通は拍手とかするんだろうけど、それすらできないほど呆気に取られたというか。本当にこんなライブ久しぶりでした。

アルバム「UROBOROS」からの曲は、去年のCLUB CITTA'で聴いたときよりも完全に“仕上がってる”感が強かったし、何よりもあのスタイル/サウンドをアルバム制作時よりも自分たちのものにしてしまったな、完全に血肉と化したなと強く感じました。そういう意味では、前作「THE MARROW OF A BONE」からの「THE PLEDGE」あたりからも「UROBOROS」と同じ“匂い”が感じられたり。

それと今回は、映像をこれでもかという具合に効果的に使用してましたね。その大半はグロ系のものでしたが、ステージいっぱい使ったスクリーンや可動式のスクリーンなど、曲によっていろんな見せ方で楽しませてくれたし。それがまた曲の世界観にぴったりで、アルバムで聴くのとは違った印象を得たりと、とにかく発見の多い2時間半でした。

ライブ本編は「UROBOROS」を基盤とした世界観に、息をするのも忘れるほど惹きつけられっぱなし。「凱歌、沈黙が眠る頃」で一般本編が終わって、やっと“何か”から解放されたような気持ちになって、ドッと疲れが出てきたところで、怒濤のアンコール。「HYDRA-666-」「AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS」「朔-saku-」「残」「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」という攻めまくりの選曲で、またまた息をするのを忘れてしまう。緩急をうまくつけたライブのはずなのに、結局どうしようもないくらいにドキドキ感が止まらない。なんなんだろう、この感覚。

2度目のアンコールは、ライブで久しぶりに聴く「THE FINAL」から始まって、最後の最後に「UROBOROS」の実質的オープニング曲「VINUSHKA」でフィナーレ。この10分におよぶ叙情詩でライブを終えると、そのまま「UROBOROS」のオープニングSE「SA BIR」へと流れていき、メンバーがステージを降りSEも鳴り終わると、今度は「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」のPVがスクリーンに流れ始めるわけです。これが……いやぁ、さすがにこれはCSでもオンエアできないよね、という内容でして。もちろん“作りモノ”だってわかるわけですが、それでもね。完全版が公開されるのはどうもこれが初めてらしく、本当に最後の最後まで気を抜けない……いや、息をつく暇もないほど衝撃的なライブでした。

ライブが終わってからずっと考えてたんですが、結局僕が観たかったDIR EN GREYのライブってこういうものだったんじゃないかな、と。それがこういう形でやっと実現した……自分が想像していた以上のものを見せられて感無量なのと同時に、意味もなくドキドキが止まらない。ロックのライブでこんなにドキドキしたの、本当に久しぶりなんですよ。だけど、そのドキドキの本当の理由が完全に把握できない。だからこそ、僕はその理由を探るためにまたDIR EN GREYのライブに足を運ぶんでしょうね。そんな気がします。

[セットリスト]
01. 我、闇とて・・・
02. Deity
03. OBSCURE
04. RED SOIL
05. STUCK MAN
06. 慟哭と去りぬ
07. 蝕紅
--NWARD SCREAM--
08. 蜷局
09. GLASS SKIN
10. THE PLEDGE
11. DOZING GREEN
--INWARD SCREAM--
12. dead tree
13. BUGABOO
14. 冷血なりせば
15. 凱歌、沈黙が眠る頃
--ENCORE--
E1. HYDRA-666-
E2. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
E3. 朔-saku-
E4. 残
E5. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
--ENCORE--
E6. THE FINAL
E7. INCONVENIENT IDEAL
E8. VINUSHKA
E9. SA BIR
--「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」PV--



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投稿: 2010 01 12 03:11 午後 [2010年のライブ, DIR EN GREY] | 固定リンク

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