カテゴリー「2011年の作品」の22件の記事

2022年5月29日 (日)

DEF LEPPARD『MIRROR BALL: LIVE & MORE』(2011)

2011年6月3日にリリースされたDEF LEPPARD初のライブアルバム。日本盤は同年7月20日発売。

本作リリース当時、すでにバンドとしてのキャリアは30年を超えていたDEF LEPPARD。ライブ映像作品は過去に『LIVE: IN THE ROUND, IN YOUR FACE』(1989年)を発表していたものの、1本のライブをまるまる収めた作品はこれが初となります(先の映像作品は実際のライブから4曲ほどカットされているので)。かつ、『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』(2008年)以来となる新曲3曲(「Undefeated」「Kings Of The World」「It's All About Believin'」も追加収録された、非常にお得な内容となっています。

メインとなるライブ音源は、当時の最新アルバム『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』を携えた2008〜9年のワールドツアーから厳選されたもの。オープニングを飾る曲が「Rock! Rock! (Till You Drop)」と踏まえると、ベースになっているのは2009年のツアーのようで(2008年は「Rocket」から始まることが多かったので)、そこに2008年のみ披露された楽曲などを組み込んだ、実際のセトリとは異なる選曲となっています。

最新作『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』からの楽曲は「C'mon C'mon」「Nine Lives」「Bad Actress」の3曲のみ。そのほかは3rdアルバム『PYROMANIA』(1983年)、4thアルバム『HYSTERIA』(1987年)からのヒットナンバーが大半を占め、前21曲のライブトラック中11曲がこの2作からの選曲となります。そりゃそうなるわな。そのほか、2ndアルバム『HIGH 'N' DRY』(1981年)から2曲、5thアルバム『ADRENALIZE』(1992年)から2曲、コンピレーションアルバム『RETRO ACTIVE』(1993年)から2曲、カバーアルバム『YEAH!』(2006年)から1曲。1stアルバム『ON THROUGH THE NIGHT』(1980年)、6thアルバム『SLANG』(1996年)、7thアルバム『EUPHORIA』(1999年)、8thアルバム『X』(2002年)からは1曲も選ばれておりません。仕方ない。でも、「Promises」くらいは選んでほしかったな。

なもんで、セトリの若干の偏りは生じてしまっています。ですが、大方のファン(主にライト層)が求める“DEF LEPPARD像”はしっかり表現できているのではないでしょうか。だって、多くのそういったリスナーが求めるイメージって、『PYROMANIA』と『HYSTERIA』、そこに「Let's Get Rocked」とか「Two Steps Behind」でしょ? だったら問題ないと思います。それに、真の意味でのベスト選曲ライブアルバムを聴きたかったら『LONDON TO VEGAS』(2020年)を聴けばいいわけだしね。そういった点を加味しても、初のライブアルバムとしては上出来な内容ではないでしょうか?

個人的ハイライトはオープニングからの3曲(「Rock! Rock! (Till You Drop)」「Rocket」」「Animal」)と、「Two Steps Behind」から始まるアコースティックパート。続く「Bringin' ON The Heartbreak」はギターソロ前までがアコースティック、ジョー・エリオット(Vo)の〈No, No, No〜〉からバンド演奏でそのままインスト「Switch 625」へと続くアレンジはアルバムのまんま。やっぱりこの2曲は続けて演奏しないとね。もちろん、「Armageddon It」から「Let's Get Rocked」まで続くヒット曲のオンパレードなクライマックスも聴きどころ。オマケとして付け加えられた「Action」と「Bad Actress」も悪くないです。

続いて、オリジナル新曲について。「Undefeated」は「Pour Some Sugar On Me」タイプの、ギターリフとヘヴィなリズムを軸にしたミドルナンバー。音の質感的には『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』の延長線上にあるように感じますが、ヘヴィさが復調しているかな。「Kings Of The World」はQUEEN的ハーモニー/コーラスワークが多用されたスローバラード。もちろん多重コーラスはDEF LEPPARDの武器でもあるんだけど、この曲に関してはQUEEN的と表現したほうが正しい気がします。コードの使い方含めて、そういったルーツが強く打ち出された良曲のひとつです。そして、「It's All About Believin'」はグルーヴィーなギターリフを用いたポップロック。タイプ的には『X』と『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』の間っぽいような。そう考えると、3曲とも同じバンドだけどアレンジの軸にしている時期が異なるような。それだけ歴史の長いバンドだという事実が、この3曲からもしっかり伝わってくるのではないでしょうか。

このアルバムから、それまで30年にわたり所属してきたMercury Recordsを離れて独立した彼ら。となるとオリジナルアルバムもすぐに聴けるのでは?なんて淡い期待を寄せたものの、そこはやはりDEF LEPPARD(笑)。結局『SONGS FROM THE SPARKLING LOUNGE』から7年、この『MIRROR BALL: LIVE & MORE』からも4年という歳月を経てセルフタイトルアルバム『DEF LEPPARD』(2015年)が届けられることになるのでした。

 


▼DEF LEPPARD『MIRROR BALL: LIVE & MORE』
(amazon:国内盤2CD / 国内盤2CD+DVD / 海外盤2CD+DVD / 海外盤アナログ / MP3

 

2022年4月12日 (火)

AEROSMITHのベストアルバムを総括する(2024年改訂版)

先日ブライアン・アダムスで試してみた、いちアーティストの公式ベストアルバム/コンピレーションアルバムをひとつのエントリーの中で総括する記事AEROSMITH版です。

AEROSMITHは1973年のデビュー以降、Columbia Records(1973〜1984)→Geffen Records(1985〜1997)→Columbia(1997〜2021)→Universal(2021〜)と移籍を繰り返してきましたが、現在は全カタログの権利をUniversalが取得したことで、今後Columbia/Sony時代の音源もUniversalからフィジカル再発/デジタル配信されることになりそうです。

そういった意味では、ここに記す代表的なコンピレーションアルバムのいくつかは今後、姿を消すことになるかもしれません。それでもこの機会に改めて、ひとつの記録として記事を残しておくのはアリかなと思い、今回の執筆に至りました。

選出したベストアルバムは、レーベル主導によるシリーズ企画(Universalの『THE MILLENNIUM COLLECION』など)を除く、新曲やレア曲などを含む9 10作品。中には廃盤になっていたりサブスクで聴けないものも含まれていますが、ご了承ください。また、すでに単独エントリーで公開済みの作品もありますが、その場合は該当記事のリンクを貼っておきますのでご参考ください。(※2024年8月5日、新たに2023年発売の『GREATEST HITS』を追加した改訂版となります)

 

 

『AEROSMITH'S GREATEST HITS』(1980)

 

1980年11月にリリースされた、バンド初のベストアルバム。

そのタイトルどおり、収録内容はシングル曲を中心にしたもので、アナログ時代ということで全10曲/約38分というコンパクトな内容でまとめられています。また、構成的にもリリース順に並べられているので、いきなり「Dream On」から始まるという曲順はロックバンド的にどうなのかな?という疑問も残ります。

収録曲のうち、「Same Old Song And Dance」「Sweet Emotion」「Kings And Queens」はイントロを短くした“シングル・エディット”バージョンで収録。「Walk This Way」もアルバムバージョンより10秒近く短い形にエディットされています。オリジナルバージョンに勝るものはありませんが、本作リリース当時は70年代の代表的シングル曲をひとまとめに楽しめるアルバムとして、非常に重宝されましたし、80年代後半の本格的復帰以降も『PERMANENT VACATION』(1987年)『PUMP』(1989年)とともにこのアルバムを愛聴したファンは少なくなかったはずです(注:Apple Musicなど一部ストリーミング配信版は各シングルエディットがアルバムバージョンに差し替えられているのでご注意を)。

また、映画サントラに提供したビートルズのカバー「Come Together」が収録されている点も注目ポイントかな。『LIVE! BOOTLEG』(1978年)ではライブバージョンを先に聴くことができましたが、スタジオテイクがエアロのアルバムに収録されるのはこれが初めて。そこも本作が長く愛された要因のひとつかなと。

なお、本作がリリースされた頃にはすでにバンドの人気も低迷期に突入しており、チャート的には大きな成功を収めることはありませんでしたが、そこから数年後の再ブレイクも手伝い、セールス的には現在までに1000万枚を超えるメガヒット作となっています。

 


▼AEROSMITH『AEROSMITH'S GREATEST HITS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

 

 

 

『GEMS』(1988)

 

1988年11月にリリースされたAEROSMITHのコンピレーションアルバム。

『PERMANENT VACATION』(1987年)の大ヒットを受けて、前レーベルのColumbia Recordsが企画したコンピ版で、シングル曲中心でまとめられた前作『AEROSMITH'S GREATEST HITS』と比べるとその内容はかなり地味なもの。ただ、ライブで演奏される機会の多い「Mama Kin」や「Lord Of The Thighs」「Train Kept A-Rollin'」なども含まれていることから、“裏ベスト”的側面の強い1枚かなと。

本作最大の注目ポイントは、『LIVE! BOOTLEG』(1978年)のみで聴くことができた「Chip Away The Stone」の未発表スタジオテイクが収録されていること。この1曲のために当時本作を購入したというファンも少なくなかったはずです。実際、この曲は本作からシングルカットもされ(既存ライブ映像を使用したMVも制作)、ラジオヒットも記録しています。

今のようにサブクスやYouTubeも存在せず、過去のスタジオアルバムにまで手を出せなかった当時の中高生には本作に収録された「Rats In The Celler」や「Nobody's Fault」「Round And Round」「Jailbait」などはかなりカッコよく響いたものです。ここから『ROCKS』(1976年)『TOYS IN THE ATTIC』(1975年)にも手を伸ばしていったビギナーは80年代後半、かなりの数存在していたはずですから。

コアなファンの中には、先述の『AEROSMITH'S GREATEST HITS』より本作のほうが好きという方も、意外と多かったりして。かくいう僕も本作、大好物ですからね。

 


▼AEROSMITH『GEMS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

 

 

 

続きを読む "AEROSMITHのベストアルバムを総括する(2024年改訂版)" »

2022年3月27日 (日)

RED HOT CHILI PEPPERS『I'M WITH YOU』(2011)

2011年8月26日にヨーロッパ、同年8月29日に北米でリリースされたRED HOT CHILI PEPPERSの10thアルバム。日本盤は同年8月31日発売。

初のCD2枚組オリジナルアルバム『STADIUM ARCADIUM』(2006年)で念願の全米1位を獲得し、ジョン・フルシアンテ(G)再加入後のピークを迎えたレッチリ。日本でも東京ドーム2DAYS&京セラドーム大阪公演(2007年6月)が実現するなど、名実ともに最高潮といっていい時期だったのではないでしょうか。しかし、同作ですべてやり切ったと感じたジョンが2009年にバンドを再脱退。バンドは2007年から活動休止期間に入っていたこともありましたが、次のアクションに向けて新たなギタリストを探すことになります。

1回目の脱退後にはデイヴ・ナヴァロ(JANE'S ADDICTION)の加入が話題となりましたが、今回は2007年の『STADIUM ARCADIUM』ツアーにサポートミュージシャンとして参加していたジョシュ・クリングホッファーが正式加入。バンドとの関係値もすでにあり、かつジョンとも課外活動での共演経験があるだけに、この人選は非常に納得がいくものがありました。

2010年秋から本格的にアルバム制作に突入したジョシュを含む新編成レッチリは、20年来の盟友であるリック・ルービン(SLAYERBEASTIE BOYSWEEZERなど)を迎え約半年でアルバムを完成。全14曲/約59分という近年の彼ららしい長尺の作品に仕上がりました。

グレッグ・カースティン(Piano/THE BIRD AND THE BEE)やマニー・マーク(Organ)、マウロ・レファスコ(Per)、レニー・カストロ(Per)などゲストプレイヤーも多数参加した本作。地味な作風ながらも『CALIFORNICATION』(1999年)以降の方向性を突き詰めた前作から一歩前進し、“楽曲至上主義”はそのままながらもかつてのエネルギッシュさや躍動感を取り戻したサウンドを楽しめる、良質な1枚です。

オープニングを飾る「Monarchy Of Roses」冒頭の、チャド・スミス(Dr)の激しいドラミングやギターのフィードバック音からは、ここから新たな物語が始まるワクワク感が伝わりますし、そこから突き抜けるような強いリズム、親しみやすいアンソニー・キーディス(Vo)歌メロなど、当時の彼らに求める要素がしっかり備わっているように感じます。続く「Factory Of Faith」も同様の流れを汲む作風で、大半の楽曲にパーカッショニストをフィーチャーしていること、アンドリュー・シェップス&グレッグ・フィデルマンのミックスによるものが大きいのかフリー(B)のベースがやや強調された音作りが施されていることに、過去数作のテイストとの違いを実感させられます。

ジョシュのギターは前に出過ぎることなく、かといって存在感を消すこともなくという適材適所感が強いもので、楽曲至上主義のこの路線にはぴったりかな。ただ、次世代ギターヒーロー感の強かったジョンと比較してしまうと、どうしても物足りなさを覚えてしまうのもまた事実。個人的にこれ!というギターリフや胸に刺さるギターソロが皆無なのは、従来のファンからすると残念ポイントかもしれません(そのぶん、久しぶりにベースがぐいぐい入り込んでくる作りですが)。しかし、メンバーチェンジを機に新しい方向にシフトしようとしている過渡期と捉えると、多少はポジティブに感じられるかな。

大半の楽曲を書き下ろしてきたジョンの不在により、バンド4人が膝を突き合わせて制作した本作。平均点は軽く超えているものの、傑作とまでは言えない。「Look Around」や「Goodbye Hooray」「Even You Brutus?」「Dance, Dance, Dance」など中盤〜後半も個人的にグッとくる曲は少なくありませんが、ちょっと上品すぎやしないかい?と思えてしまうのもまた事実。“破綻”した部分が一欠片でも見つけられたら、きっとガッツポーズしていたんだろうな。痒いところに手は届くものの、完食後に「あれっ?」と若干の物足りなさに気づいてしまう、そんな「傑作まであと一歩」な1枚。

 


▼RED HOT CHILI PEPPERS『I'M WITH YOU』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2022年2月17日 (木)

SICK OF IT ALL『XXV NONSTOP』(2011)

2011年11月1日にリリースされたSICK OF IT ALLの10thスタジオアルバム。日本盤未発売。

本作はバンドが結成され、1stリリースとなったデモカセット『SICK OF IT ALL』をリリースした1986年から数えて25周年という節目に制作された、1986年〜2000年代初頭の楽曲を再レコーディングした1枚。ヒット曲と呼べる楽曲こそ含まれていませんが、バンドにとってライブの鉄板となる代表曲を最新の演奏&テンションで表現した、彼らならではの“グレイテストヒッツ”アルバムに仕上がっています。

全21曲中、原曲の収録作は下記のとおり。

1st EP『SICK OF IT ALL』(1987年)M-1、6、10、17、21
1stアルバム『BLOOD, SWEAT AND NO TEARS』(1989年):M-1、2、8、9、10、11、16、17、19、21
2ndアルバム『JUST LOOK AROUND』(1992年):M-7、12、15
3rdアルバム『SCRATCH THE SURFACE』(1994年):M-4
4thアルバム『BUILT TO LAST』(1997年):M-5、13、14、20
5thアルバム『CALL TO ARMS』(1999年):M-3
7thアルバム『LIFE ON THE ROPES』(2003年):M-18

1stアルバム『BLOOD, SWEAT AND NO TEARS』には1st EP『SICK OF IT ALL』収録曲の再録バージョンが複数(M-1、10、17、21)が含まれているので、これらの楽曲は再々録音ということになるのでしょうか(カセットのデモ音源を含めたら4度目の録音ですけどね)。1stアルバム『BLOOD, SWEAT AND NO TEARS』から10曲(M-21はM-1の別バージョンなので正確には9曲)と本作の大半を占めますが、それだけ同作がバンドにとって今も変わらぬ原点であり重要な1枚ということなのでしょう。実際、こうやって再録されたバージョンを聴いてもまったく色褪せていませんし、非常に納得できるものがあります。

一方で、僕が初めて彼らに触れるきっかけとなった2ndアルバム『JUST LOOK AROUND』からは3曲、メジャー移籍一発目となった3rdアルバム『SCRATCH THE SURFACE』からは表題曲1曲のみと、その少なさに驚かされたり、一方でメジャー最終作となった4thアルバム『BUILT TO LAST』からは4曲も選ばれているのは少々意外でした。あと、5thアルバム『CALL TO ARMS』と7thアルバム『LIFE ON THE ROPES』からはそれぞれ1曲ずつ選出されているのに、その間に挟まれた6thアルバム『YOURS TRULY』(2000年)からは選曲ゼロなのも興味深いところです。

メンバー自体は1992年から不動の4人であり、かつベースのクレイグ・セタリ(ex. AGNOSTIC FRONT、ex. STRAIGHT AHEADなど)を除けば3人はすべての原曲に参加しているメンツ。それもあり、アレンジなどはさほど大きな変化は感じられず、むしろライブ感の強いパフォーマンスにバージョンアップされている。音の厚みや重さ、ノリの良さはリレコーディングされた本作のほうが数段上ですし、かつ曲間をほぼ空けずに矢継ぎ早に繰り出される構成もあって原曲以上にスピード感を味わえます。

80年代後半から90年代初頭の、あの時代ならではのサウンドメイク、質感、プロダクションの良さも確かにあり、一概にどっちが上とは言い難いですが、現在の彼らのライブサウンドに近い形でまとめられた本作は時代を超越した統一感を追体験できます。このへんはプロデューサーのチュー・マドセン(MESHUGGAHSUICIDE SILENCEDIR EN GREYなど)の手腕によるものが大きそうですね。

2011年時点の老舗NYHCバンドの生き様がダイレクトに伝わる良作。1st EPのジャケットを再現したアートワークも最高ですし、このバンドに初めて触れる上での入門編としてもオススメの1枚です。

 


▼SICK OF IT ALL『XXV NONSTOP』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2021年10月11日 (月)

SIXX:A.M.『THIS IS GONNA HURT』(2011)

2011年5月3日にリリースされたSIXX:A.M.の2ndアルバム。日本盤は同年5月4日発売。

MOTLEY CRUEの頭脳ニッキー・シックス(B)が、プロデューサーやシンガーソングライターとしても活動するジェイムズ・マイケル(Vo)、当時GUNS N' ROSESにも参加していたDJアシュバ(G/ex. BULLETBOYS、ex. BEAUTIFUL CREATURESなど)とともに立ち上げたサイドプロジェクト。彼らのデビューアルバム『THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK』(2007年)は文字どおりニッキーの自伝的書籍『THE HEROIN DIARIES』のサウンドトラック的役割も果たしていましたが、その翌年に発表されたMOTLEY CRUEの(現時点での)最終作『SAINTS OF LOS ANGELES』(2008年)との共通点も見受けられ、ニッキーが今一番やりたいことはこの方向性なんだろうなということが伺える良質なメロディアスハードロックアルバムでした。

そんなサイドプロジェクト、1枚こっきりで終わるのかと思いきや、しっかり2作目も届けてくれました。しかも、今回もニッキーによるアルバムと同タイトルの書籍に紐づいた作品なのですが、前作以上の完成度を誇る傑作。びっくりです。

前作同様にジェイムズがボーカルやリズムギター、キーボード、ドラムを担当したことで、この3人のみでレコーディングは完結。しかもプロデューサー気質の強いメンバーが集まっていること、ソングライターとしても非凡な才能を発揮するニッキー&ジェイムズがいることで、前作をより濃厚に煮詰めたような、極上の作品に仕上がっているのです。

オープニングを飾るタイトルトラック「This Is Gonna Hurt」を筆頭に、メロディアスでツボを押さえた良質ハードロックチューンがずらりと並ぶ冒頭。特に4曲目「Live Forever」までの流れは圧巻ではないでしょうか。そして、5曲目でバラードタイプのミディアムナンバー「Sure Feels Right」で小休止し、豪快な「Deadlihood」で攻撃再開。アコースティックテイストの美しいバラード「Smile」、シンガロングしやすいフレーズが並ぶ「Help Is On The Way」、大陸的な壮大さを持つ「Oh My God」、ピアノの音色とオペラ調メロディラインがゴシック色を強めるアップチューン「Goodbye My Friends」、ピアノ&ストリングスが切なさとエモーショナルさを際立たせるスローバラード「Skin」と、とにかく良曲しか存在しない。かつ、曲の並び/構成も非常によく練られており、バラードタイプの楽曲が3曲と多めながらもすべてタイプが異なるので、そこまで多いと感じさせないのも良し。

要するにこのアルバム、傑作なわけです。ニッキー・シックスが関わってきた作品の中でも5本指に入るほどの完成度を誇る1枚だと思います。その結果が、全米10位というキャリア最高位を獲得するわけですから。

と同時に、本作はSIXX:A.M.というプロジェクトが初めてバンドになった瞬間を捉えたアルバムとも言えるのではないでしょうか。前作ほどの悲壮感もなく、頭からラストまでシンプルに楽しむことができる、このバンドの入門編に最適な内容だと思います。

ヴィンス・ニールが悪いわけではないですが、本当は『SAINTS OF LOS ANGELES』もここまで練り込まれた作品になるはずだったんじゃないかな……いや、そんなことないか。そりゃね、MOTLEY CRUE(のワールドツアー)で集金して、SIXX:A.M.の活動に本腰入れたくなる気持ちもわかります。結果、MOTLEYは数年後に活動終了(その後再結成)し、SIXX:A.M.をメインバンドとして動かしていくことになるわけですから(それも、最近では再び逆転しつつあるのが悲しいんですけどね...)。

 


▼SIXX:A.M.『THIS IS GONNA HURT』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

 

2021年9月23日 (木)

MANIC STREET PREACHERS『NATIONAL TREASURES - THE COMPLETE SINGLES』(2011)

2011年10月31日にリリースされたMANIC STREET PREACHERSのコンピレーションアルバム。日本盤は同年10月26日発売。

本作は『FOREVER DELAYED: THE GREATEST HITS』(2002年)『LIPSTICK TRACES: A SECRET HISTORY OF MANIC STREET PREACHERS』(2003年)に続く3作目のコンピアルバム。1作目は1stアルバム『GENERATION TERRORISTS』(1992年)から10年のタイミングに発表されたシングルコレクション、2作目はアルバム未収録のシングルカップリング曲をオリジナル/カバーで分けて収録した2枚組コンピでしたが、今回はバンドの知名度を(良くも悪くも)広める結果となった記念碑的シングル「Motown Junk」(1991年)から数えて20年という節目に制作された、文字通り“コンプリート・シングル集”となっております。

……が、いきなりですが。本作、すべてのシングル曲を網羅しているわけではありません。例えば、「Motown Junk」の前に発表しているEP『NEW ART RIOT』(1990年)や、正真正銘の1stシングル「Suicide Alley」(1989年)はスルーされていますし、「You Love Us」の“Heavenly Version”と呼ばれるインディーズバージョン(1991年)、「Love's Sweet Exile」との両A面曲「Repeat」(1992年)、「Faster」との両A面曲「P.C.P.」(1994年)や、日本限定シングルの「Further Away」(1996年)、「Nobody Loves You」(1998年)、突如無料配布された幻のEP『GOD SAVE THE MANICS』(2005年)、デジタル配信された「Underdog」(2007年)なども除外されています。要は、「全英チャートにランクインしたフィジカルシングル、かつ両A面曲の場合はリードトラックとなる1曲目」という基準で選ばれたようですね(本作のツアーではここらへんの楽曲もサービスでプレイされていましたが)。

というわけで、本作には「Motown Junk」や「Stay Beautiful」といった初期の楽曲から当時の最新シングル「Postcards From A Young Man」まで、および本作のために用意された新録曲「This Is The Day」(THE THEのカバー)の計38曲が収録された2枚組CDとなっています。本作からのリード曲として「This Is The Day」もシングル化されているので、結果収録曲すべてがシングル曲ということになるわけですね。なお、日本盤のみボーナストラックとして新曲「Rock 'n' Roll Genius」を追加収録。この曲はシングル「This Is The Day」HMV限定盤にのみ収録されていた貴重な1曲で、今作のストリーミング/デジタル盤には未収録。迷わず日本盤CDを手に入れておきたいところです。

ですが、このベスト盤。海外盤には2CD+DVDというデラックス盤も用意されていて、こちらの付属DVDには2CDに収められた全38曲のMV+ボーナス映像(「You Love Us (Heavenly Version)」「Autumn Song (Alternative Version)」、そして未シングル曲「Jackie Collins Existential Question Time」)を網羅。現在では希少価値の高いコレクターズアイテムとなっていますが、こちらもぜひとも手に入れておきたいところです。

『FOREVER DELAYED: THE GREATEST HITS』では一部楽曲がシングルエディットで収録されていましたが、こちらはたっぷり2枚組ということもあり、すべてオリジナルバージョン(アルバムサイズ)で楽しむことができます。すべてのアルバムを楽しんできたコアなファンには不必要っちゃあ不必要かもしれませんが、特に2000年代前半まではアルバムごとにスタイルを変化させ続けてきたマニックスの音楽的変遷を、時代を追って楽しめる手軽な内容ではないでしょうか。「マニックスの代表曲を押さえておきたい」というビギナーにはうってつけの入門盤だと断言しておきます。

ここ10年でシングルの価値がほぼなくなり、カップリングという言葉自体が死後となりつつある中、今年でメジャーデビュー30周年を迎えるマニックスが今後それを祝したベスト盤を制作するのかどうかは不明です。が、もし可能ならCD3枚組くらいでシングル曲/リードトラックを網羅した“真のコンプリート・シングルズ”に期待したいところです。

 


▼MANIC STREET PREACHERS『NATIONAL TREASURES - THE COMPLETE SINGLES』
(amazon:国内盤2CD / 海外盤2CD / 海外盤2CD+DVD / MP3

 

2021年7月30日 (金)

DREAM THEATER『A DRAMATIC TURN OF EVENTS』(2011)

2011年9月13日にリリースされたDREAM THEATERの11thアルバム。日本盤は同年9月7日に先行発売。

2010年9月にマイク・ポートノイ(Dr)が脱退し、バンドは企画色の強いドラムオーディションを実施。数々の強豪を抑えて正式メンバーの座を勝ち取ったのが、過去にスティーヴ・ヴァイのサポートや後期EXTREMEなどに在籍した経験を持つマイク・マンジーニ。そして、ポートノイの脱退から1年という短期間で届けられたのが、Roadrunner Records移籍3作目に当たる今作でした。

前作『BLACK CLOUDS & SILVER LININGS』(2009年)で10作目、そしてポートノイのリーダー体制最後のアルバムという区切りを経て新編成で臨んだ11作目は、まるでバンド何度目かのデビューアルバムのようでもあり、ブレイク作となった2作目『IMAGES AND WORDS』(1992年)の再来とも言えるような作風・内容でした。

せっかくマンジーニという名手を獲得したにもかかわらず、ミックス状態はドラムが若干引っ込み気味というチグハグさに、最初こそ戸惑いを隠せませんでしたが(マンジーニが加入間もないこともあり、そこまで強く主張できなかったのかなと)、楽曲の良さは近作では随一ではないかと言えるほど。もっと言ってしまえば、本当に『IMAGES AND WORDS』並みにわかりやすい楽曲が並ぶ、バランス感に優れた内容なのです。

3rdアルバム『AWAKE』(1994年)以降のモダンヘヴィネス路線は若干後退し、耳に残りやすい歌メロと複雑ながらもわかりやすさを重視したアレンジを大切にしたことから、前作にあった重苦しさはまったく感じられず。全9曲で77分という長尺ながらも最後まで飽きずに楽しめる作り込みは、過去10年を振り返っても見当たらないんじゃないかと思えるほど。だんだんと高音が厳しくなり始めていたジェイムズ・ラブリエ(Vo)の声域を把握しつつも、メロディの動きがしっかり感じられる構成もさすがだなと思いました。

ポートノイが確立させたDTらしい個性を踏まえつつ、マンジーニらしい圧倒的なプレイが思う存分楽しめる「Outcry」を筆頭に、演奏面も文句なしに素晴らしい楽曲ばかりで、これでリズム面のミックスがもう少しシャープでアタックの強いものだったら200点満点だったのに……そんな惜しさを残しつつ、それでもなお完成度の高さを感じさせるのは、そもそもの基準値が高すぎるという事実の表れかなと。とにかく、後期DTが自身の過去の偉業を見つめ直し、再スタートを切った記念すべき1枚。プログレハードやプログメタル初心者にもオススメの良盤です。

 


▼DREAM THEATER『A DRAMATIC TURN OF EVENTS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2021年7月21日 (水)

ANTHRAX『WORSHIP MUSIC』(2011)

2011年9月12日にリリースされたANTHRAXの10thアルバム。日本盤は同年9月14日発売。

2005年にスコット・イアン(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr)にジョーイ・ベラドナ(Vo)、フランク・ベロ(B)、ダン・スピッツ(G)が加わったクラシック・ラインナップが復活しますが、2007年にダンが再脱退。ジョーイも再びバンドを離れ、ダン・ネルソンが短期間在籍したりジョン・ブッシュが復帰したりバタバタしますが、結局ジョーイが2010年にバンドに再復帰。ダンのポジションには2000年代前半に在籍したロブ・カジアーノ(のちにVOLBEATに加入)が加わることになります。

この新編成で『WE'VE COME FOR YOU ALL』(2003年)以来8年ぶりのオリジナルアルバム(新作音源としてはリメイク盤『THE GREATER OF TWO EVILS』以来7年ぶり)を制作。ANTHRAXとしては過去最長のスパンを経て届けられた新作となります。

ロブ&ジェイ・ラストン(THE DONNAS、STEEL PANTHERSTONE SOURなど)をプロデューサーに迎えた今作は、王道のクラシックANTHRAXアルバムに仕上げられています。楽曲のテイストとしては前作『WE'VE COME FOR YOU ALL』との共通点も見受けられるものの、ジョーイが歌うことで見事に80年代の空気感が復調している(ように感じられる)。実際、今でもライブで披露される機会の多い「The Devil You Know」や「Fight 'Em 'Til You Can't」あたりは2ndアルバム『SPREADING THE DISEASE』(1985年)や3rdアルバム『AMONG THE LIVING』(1987年)に収録されていたとしても違和感がない仕上がり。と同時に、これをジョン・ブッシュが歌っていたとしたら前作や『STOMP 442』(1995年)に収録されていたとしても不思議じゃない気がする。要は初期から現在まで、時代時代で味付けに変化はあったものの、軸はまったく変わっていないという事実に気付かされるわけです。これぞボーカルマジック。

初期のような尖った部分はもはや感じられず、スラッシュメタルというよりは王道のヘヴィメタルアルバムに近い作風は、もしジョーイが90年代初頭、あのままバンドに止まっていたら5作目『PERSISTENCE OF TIME』(1990年)に続く新作としてこんなテイストのアルバムが届けられていたのかも……けど、あの頃はまだ尖った部分が残っていたから『SOUND OF WHITE NOISE』(1993年)みたいなアルバムが完成したのか。とすると、やっぱり2011年にこのテイストの新作というのはあながち間違ってないのかな。みんな大人になったわけですね。

この正統派ヘヴィメタルアルバムはチャート上でも大健闘し、全米12位と『SOUND OF WHITE NOISE』(最高7位)に次ぐ成績を残しています。そして、続く『FOR ALL KINGS』(2016年)では最高9位とさらに数字を上げるわけですが、完成度的にはこちらのほうが上のような気がしないでもないかな。

 


▼ANTHRAX『WORSHIP MUSIC』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2021年4月27日 (火)

ALICE COOPER『WELCOME 2 MY NIGHTMARE』(2011)

2011年9月13日にリリースされたアリス・クーパーの26thアルバム(ALICE COOPERバンド名義を除くと19作目)。日本盤は2012年1月18日発売。

スタジオアルバムとしては前作『ALONG CAME A SPIDER』(2008年)から3年ぶりの新作は、1975年に発表された初のソロ名義アルバム『WELCOME TO MY NIGHTMARE』の続編にあたるもの。という話題性もあってか、復活作『TRASH』(1989年)の全米20位に次ぐ最高22位を記録しています。

プロデュースを手がけたのは、『WELCOME TO MY NIGHTMARE』でもタッグを組んだボブ・エズリン(KISSPINK FLOYDHANOI ROCKSなど)。今作での再共演を機に、以降の『PARANORMAL』(2017年)『DETROIT STORIES』(2021年)でもコラボが実現しています。

『THE LAST TEMPTATION』(1994年)でグランジという流行に乗りながら、自身のルーツを再確認することとなりましたが、続く『BRUTAL PLANET』(2000年)以降は良くも悪くも時流に乗ることだけに専念した感が強かったアリス。しかし、名盤の続編ということもあり(また、ボブ・エズリンと久しぶりのコラボというトピックも大きく影響し)、ここで本来の“らしさ”を完全に取り戻せたんじゃないでしょうか。70年代の彼らしい要素/楽曲が満載で、見方によってはセルフパロディになってしまっている箇所もあるものの、全体を通して聴けばそういった点も許せるくらいの、王道ショックロック・アルバムに仕上がっていると思います。

楽曲制作陣にはアリス/ボブに加えデズモンド・チャイルド、初期ALICE COOPER BANDのマイケル・ブルース(G)やデニス・ダナウェイ(B)、ニール・スミス(Dr)、さらにはBUCKCHERRY(当時)のキース・ネルソン(G)など多彩な面々が参加し、そういったオリジネーターやフォロワーたちが「俺たちが思う最強のアリス・クーパー像」をコンセプトに沿って作り上げている。さらに、ヴィンス・ギルやロブ・ゾンビ、ジョン・5、ケシャ(KE$HA)といったフィーチャリングアーティストが華を添えることで、単なる懐古主義で終わらせないモダンさを演出している。この絶妙なバランス感が、本作を現代的な作品として成立させているのではないでしょうか。

それくらいよく作り込まれた1枚だと思いますし、個人的には『THE LAST TEMPTATION』のあとに本作が発表されていたらもっと違った未来があったんじゃないか……と思わずにはいられません。まあ、10年以上におよぶ迷走があったからこそ、ここに再び戻ることができたわけですし、もっと言えばその後のHOLLYWOOD VAMPIRESや『PARANORMAL』以降の活動にもつなげることができたのかな。時間はかかったけど、必要な無駄だったのかもしれませんね(あ、2000年代の作品も決して駄作ではないですよ)。

70年代前半に築き上げたオリジナリティと80年代後半ならではのキャッチーさ、90年代〜ゼロ年代のガレージロックリバイバル感を程よいバランスでブレンドしつつ、2010年代にも通用する質感でまとめ上げた本作は、(あえてこう言わせてもらいますが)後期アリス・クーパー作品におけるひとつの金字塔だと言わせてください。

 


▼ALICE COOPER『WELCOME 2 MY NIGHTMARE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

 

2020年9月26日 (土)

SUICIDE SILENCE『THE BLACK CROWN』(2011)

2011年7月12日にリリースされたSUICIDE SILENCEの3rdアルバム。日本盤は同年7月20日に発売されています。

1stアルバム『THE CLEANSING』(2007年)、2ndアルバム『NO TIME TO BLEED』(2009年)と着実に成長を続けてきた彼らにとって、その人気を確実なものへと決定づけたダメ押しの1枚。前作の時点で全米TOP40入り(最高32位)を果たしていたものの、本作ではついにTOP30入り(最高28位)を記録。本作で彼らに触れたというリスナーも少なくないのかもしれません。

僕は前作『NO TIME TO BLEED』をたまたま購入し彼らに音に触れていたのですが、デスコア然としていた前作の要素を残しつつも、ミドルテンポに比重を置いたメタルコア路線の楽曲が増え始めたことで、少しメジャー感が増したなという印象を受けました。とはいっても、ミッチ・ラッカー(Vo)の咆哮は相変わらず激しいままなので、そこに対して「日和った」なんて一切感じませんでしたが(コアなデスコアリスナーの中には、そう感じた方もいたのかもしれません)。

しかし、そんな本作から「You Only Live Once」というメタルコア寄りの楽曲が代表曲のひとつとして支持を集めるようになるのですから、結果としてはこの進化は好意的に受け入れられたということなのでしょう。同曲に続く「Fuck Everything」や「March To The Black Crown」といったナンバーも同系統ですが、ブラストビートを多用したブルータルな「Slaves To Substance」や「Human Violence」といった楽曲を配置したアルバム序盤から「You Only Live Once」以降の流れ、再びアグレッションが増す「Witness The Addiction」や「Smashed」などを用意した後半という流れは不思議と聴いていて疲れませんし、むしろ良い流れだなとポジティブに感じるほど。僕自身デスコアというジャンルに思いっきり傾倒していたわけではなかったので、逆に過去2作よりも本作のほうがリピートしやすい、聴きやすいと感じていたほどでした(MVはゴア感満載でしたけどね)。

終盤には不穏なギターフレーズを織り交ぜたミドルナンバー「The Only Thing That Sets Us Apart」というフックの効いた曲がありつつも、ラストはやはりこれ!と言わんばかりの「Cancerous Skies」で終了。なお、「Witness The Addiction」にジョナサン・デイヴィス(Vo/KORN)、「Cross-Eyed Catastrophe」にアレクシア・ロドリゲス(Vo/EYES SET TO KILL)、「Smashed」にフランク・ミューレン(Vo/ex. SUFFOCATION)がゲスト参加。「Cross-Eyed Catastrophe」で聴けるアレクシアの女性クリーンボイスは良いアクセントになっており、このへんも本作のメジャー感アップに貢献しているのかもしれません。

「これはハードコアなのか、それともヘヴィメタルの進化系なのか」なんて愚問は置いておいて、ヘヴィなサウンドを愛聴するリスナーにとっては「新しい波が来た!」とうれしくなるような1枚だったことだけは間違いありません。実際、そう感じていましたし。

だからこそ、カリスマ的な存在感を放っていたミッチが本作を最後にこの世を去ることになるなんて、リリース当時は想像もしていませんでした(ミッチは本作リリースから1年以上経った2012年11月1日、バイク事故で急逝)。改めて「You Only Live Once」という楽曲の歌詞が胸に沁みます。

 


▼SUICIDE SILENCE『THE BLACK CROWN』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

その他のカテゴリー

1963年の作品 1964年の作品 1966年の作品 1967年の作品 1968年の作品 1969年の作品 1970年の作品 1971年の作品 1972年の作品 1973年の作品 1974年の作品 1975年の作品 1976年の作品 1977年の作品 1978年の作品 1979年の作品 1980年の作品 1981年の作品 1982年の作品 1983年の作品 1984年の作品 1985年の作品 1986年の作品 1987年の作品 1988年の作品 1989年の作品 1990年のライブ 1990年の作品 1991年の作品 1992年の作品 1993年の作品 1994年の作品 1995年の作品 1996年の作品 1997年の作品 1998年のライブ 1998年の作品 1999年のライブ 1999年の作品 2000年のライブ 2000年の作品 2001年のライブ 2001年の作品 2002年のライブ 2002年の作品 2003年のライブ 2003年の作品 2004年のライブ 2004年の作品 2005年のライブ 2005年の作品 2006年のライブ 2006年の作品 2007年のライブ 2007年の作品 2008年のライブ 2008年の作品 2009年のライブ 2009年の作品 2010年のライブ 2010年の作品 2011年の作品 2012年のライブ 2012年の作品 2013年のライブ 2013年の作品 2014年の作品 2015年のライブ 2015年の作品 2016年の作品 2017年のライブ 2017年の作品 2018年のライブ 2018年の作品 2019年のライブ 2019年の作品 2020年のライブ 2020年の作品 2021年のライブ 2021年の作品 2022年のライブ 2022年の作品 2023年のライブ 2023年の作品 2024年のライブ 2024年の作品 2025年のライブ 2025年の作品 =LOVE A Day to Remember A New Revenge A Perfect Circle a-ha A.A. Williams AA= AAAMYYY ABBA Abbath AC/DC Acacia Strain, the Accept Ace Frehley Adam Lambert Adrian Younge Aerosmith AFI After the Burial Afterglow Ahab aiko Air (France) AIR (Japan) AKB48 ALAZEA Alcatrazz Alcest Aldious Alexisonfire Alice Cooper Alice in Chains Alicia Keys Allman Brothers Band, the Almighty, the Alter Bridge Altitudes & Attitude Amaranthe American Head Charge American Hi-Fi Amorphis Anaal Nathrakh Anaïs Anchoress, the Anderson .Paak Andrew W.K. Andy Bell Andy Black Andy McCoy Andy Taylor Angel Du$t Angel Witch Angels & Airwaves Angra Animals as Leaders Annihilator Annisokay Anohni ANTHEM Anthrax Anti-Flag Aooo Aphex Twin Appice AQ Aqours Arcade Arcadia Arch Echo Arch Enemy Architects Arctic Monkeys Aretha Franklin Arlo Parks Armed, the Armored Saint ARROWS, the Art of Fighting Ash Asia Asian Dub Foundation ASIAN KUNG-FU GENERATION Asking Alexandria asmi At the Drive-In At the Gates Atari Teenage Riot ATATA Atomic Bitchwax, the Atreyu Audioslave August Burns Red Aurora Avalanches, the Avatarium Avenged Sevenfold Avril Lavigne Ayron Jones Azusa B'z Baby Chaos BABYMETAL Babyshambles Backstreet Girls Backyard Babies Bad Company Bad English Bad Moon Rising Bad Omens Bad Religion Badlands BAND-MAID Bang Tango Bangles, the Baroness BAROQUE Basement Jaxx Battle Beast Battles BAZRA BBHF BBM bdrmm Be the Wolf Beach House Beartooth Beastie Boys Beatles, the Beck Behemoth Belle & Sebastian Ben Folds Ben Harper Berlin Bernard Butler Berryz工房 Between the Buried and Me Beyoncé Biff Byford Biffy Clyro Big Brother and the Holding Company Big Scenic Nowhere bigLOVE Billie Eilish Billie Joe Armstrong Billy Corgan Billy F Gibbons Billy Idol Billy Talent BiSH Björk Black Crowes, the Black Earth Black Eyed Peas, the Black Label Society Black Lung Black Midi Black Sabbath Black Star Riders Black Swan Black Veil Brides BLANKEY JET CITY Bleachers Bleed from Within Blessing a Curse Bleu Blind Channel Blind Guardian Blind Melon Blink-182 Bloc Party Blondshell Blood Incantation Blood Orange Bloodywood Blue Murder Blues Pills Bluetones, the Blur Boards of Canada Bodom after Midnight Body Count Bodyslam Bon Iver Bon Jovi BON-BON BLANCO Bones UK Bonobo bonobos BOOM BOOM SATELLITES BOOM, THE Boris Born of Osiris Boston Boston Manor BOWWOW Boxer Rebellion, the Boy George BOYNEXTDOOR BOØWY BPMD BRAHMAN brainchild's Brian Eno Brian May Brides of Destruction Brides of Lucifer Bring Me the Horizon Brink, the British Lion Brkn Love Bronx, the Bruce Dickinson Bruce Springsteen Brujeria Bruno Mars Brutal Truth Bryan Adams BTS BUCK-TICK Buckcherry Budderside Buddy Guy Budgie Buffalo Daughter BUGY CRAXONE Bullet for My Valentine Bulletboys Bullets and Octane BUMP OF CHICKEN Buono! Burn the Priest Burning Witches Bury Tomorrow Bush Butch Walker Butcher Babies Cacoy Caesars Caliban callme Can't Swim Candlemass Candy Cane Hill Cannbal Corpse Capra Carcass CAROL Caroline Polachek Cars, the Catatonia Cathedral Cats in Boots Cavalera Conspiracy Cave in Celeste Chamber Charlatans, the Charlie Benante Charlie Sexton Cheap Trick chelmico Chelsea Wolfe Chemical Brothers, the Chic Children of Bodom Chip Z'nuff Chk Chk Chk (!!!) Chris Cornell Chris Poland Christina Aguilera Chrome Division Chthonic Chuck Berry Chvrches Cibo Matto Cigarettes After Sex Cinderella Circa Waves Clam Abuse Clash, the Classless Act Cleanbreak Click Five, the Clutch CO-FUSION Cocco Code Orange Coheed and Cambria Colbie Caillat Coldplay coldrain Comeback Kid Compilation Album COMPLEX Confusion Master Converge Corey Taylor Cornelius Cornershop Corrosion of Conformity Counterparts Courteeners, the Courtney Barnett Courtney Love Coverdale・Page Covet Cozy Powell CQ Cradle of Filth Crashdïet Crazy Lixx Cream Creature Creature Creed Creeper Cribs, the Crosses (✝✝✝) Crossfaith Crown the Empire Crown, the Cry of Love Cryptopsy Crystal Lake Cult, the Culture Club Cure, the Cutting Crew CYaRon! Cybernauts Cyhra Cymbals Cynic D'Angelo D'ERLANGER D-A-D D.A.N. Dachambo Daft Punk Damageplan Damn Yankees Damned Things, the Damned, the Damon Albarn Dance Gavin Dance Danger Danger Danko Jones Danny Elfman Danzig Dark Tranquillity Darkness, the Dashboard Confessional DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN DATS Datsuns, the Daughtry Dave Gahan Dave Lombardo David Bowie David Coverdale David Ellefson David Lee Roth David Sylvian Dead by April Dead by Sunrise Dead Cross Dead Daisies, the DEAD END Dead Kennedys Deafheaven Death Angel Death of Lovers Debbie Gibson DECAYS Deckard Dee Snider Deep Purple Def Leppard DEF.DIVA Deftones delofamilia Delorean Demolition 23. Departure, the Depeche Mode Deraps Derek Sherinian Desmond Child Destruction detroit7 Devil Wears Prada, the Devin Townsend Project Diamond Head DIAMOND☆YUKAI Diffuser Dillinger Escape Plan, the Dimmu Borgir Dinosaur Jr. Dio DIR EN GREY Dirty Honey Dirty Pretty Things Dirty Shirley Distillers, the Disturbed Dizzy Mizz Lizzy DMBQ Dogs D'Amour, the Dogs Die in Hot Cars Dokken Don Broco Don Dokken Donavon Frankenreiter Donnie Vie Doors, the Dorothy Down Down 'n' Outz downset. downy Dr. Feelgood Dragon Ash DragonForce Dream Theater Dream Widow Dreamboy Dreams Come True Dregen Drug Church DRY & HEAVY Dry Cleaning Dub War Duff McKagan Duran Duran Durbin DUST'N'BONEZ, THE Dweezil Zappa DYGL Dynazty Earthshaker eastern youth Echo & the Bunnymen Eclipse Eddie Vedder EGO-WRAPPIN' ELECTRAGLIDE Electric Century Electric Light Orchestra Electric Pyramid Electric Six ELLEGARDEN Elliott Smith Elton John Elvis Presley Eminem Emma Ruth Rundle Emperor Empire State Bastard Employed to Serve En Minor End Machine, the ENDRECHERI Enforcer Enter Shikari Entombed Enuff Z' Nuff Eric Clapton Eric Martin Erra Erykah Badu Eskimo Callboy Europe Eurythmics Evanescence Eve Every Time I Die Evil Stig Evile Ex: Re Exodus Explosions in the Sky Extreme Eyehategod E・Z・O Faceless, the Fair Warning Fairground Attraction Faith No More Falco Fall of Troy, the Fall Out Boy Faster Pussycat Fatboy Slim Fate Fates Warning Father John Misty Faye Webster Fear Factory Fear, and Loathing in Las Vegas Feeder Feeling, the Fever 333, the Fight Filter Finch Firehouse Firestarter Firewind Firstborne Fit for a King Five Finger Death Punch FKA Twigs Flaming Lips, the Flashcubes Flatbacker Fleetwood Mac Flotsam and Jetsam Flying Colors Flyleaf FM Foi Fontaines D.C. Foo Fighters Foreigner Fountains of Wayne fra-foa Francis Dunnery Frank Black Frank Turner Frankie Goes to Hollywood Franz Ferdinand Freddie Mercury Free Frost* Fudge Tunnel Fugees, the FUJI ROCK FESTIVAL Funeral for a Friend Futureshock Fuzzbubble G. Love Gabriels GALNERYUS Gamma Ray Garbage Garth Brooks Gary Moore GASTUNK Gatecreeper Gathering, the Gaupa Gene Simmons Genesis George Harrison George Lynch George Michael Georgia Satellites, the Get Up Kids, the GHEEE Ghost Ghost Inside, the Ghost Iris Ghostemane Ghostkid Gilby Clarke Gin Blossoms Ginger Wildheart Gits, the Giuda Glass Tiger Glassjaw GLAY Glenn Hughes GLIM SPANKY Go Ahead and Die GO!GO!7188 God is an Astronaut Godsmack Godspeed GOING STEADY GOING UNDER GROUND Gojira Goldie Lookin Chain Gorillaz Gotthard Graham Bonnet Grapevine Graupel GREAT ADVENTURE Great White Green Day Greg Puciato Greta Van Fleet Grey Daze Greyhaven Grimes GTR Guilty Kiss Gun Guns n' Roses H.E.A.T H.E.R.O. H.P. オールスターズ Hacktivist Halestorm Halford Halsey Hammer King Hanoi Rocks Hanson Harakiri for the Sky Hardcore Superstar Hardline Harem Scarem HARISS Harry Styles Hatebreed Haunted, the HAWAIIAN6 Hayley Williams HEAD PHONES PRESIDENT Health Heart Heartbreakers, the HEATWAVE Heaven & Hell Heaven Shall Burn Hell Freezes Over Hellacopters, the HELLO WORKS, THE Hellogoodbye Helloween Hellyeah Helmet HER NAME IN BLOOD Hermann H. & The Pacemakers Heroes and Monsters HEY-SMITH Hi-STANDARD hide HIGH and MIGHTY COLOR HIGH-LOWS, THE Higher Power HIM Hives, the Ho99o9 Hole Hollywood Rose Hollywood Vampires Honeycrack HoneyWorks Honne Hoobastank House of Lords Hu, the Huaska Hudson Mohawke Hurricane Hurricane #1 HUSKING BEE Hypocrisy I Mother Earth I Prevail I See Stars Ian Hunter Ibaraki Ice Nine Kills Idles Iggy Pop Ihsahn Imminence Impellitteri Imperial State Electric In Flames In the Soup In This Moment Incubus Indianhead Infectious Grooves Inhaler INI INORAN Inter Arma International Noise Conspiracy, the Inxs Iron Maiden Issues It Bites Ithaca Izzy Stradlin J Jack Johnson Jack White Jaded Hearts Club, the Jake Bugg James Bay James Brown James Dean Bradfield James LaBrie Jamie XX Jamila Woods Jane's Addiction Janet Jackson Janis Joplin Japan Jeevas, the Jeff Beck Jeff Beck Group Jeff Buckley Jeff Healey Band, the Jeff Wootton Jellyfish Jerry Cantrell Jerusalem Slim Jessie Buckley Jesus & Mary Chain, the Jesus Jones Jet Jetboy Jim Steinman Jimi Hendrix Jimmy Eat World Jimmy Page Jimmy Page / Robert Plant Jinjer Joan Jett & the Blackhearts Joe Lean & the Jing Jang Jong Joe Lynn Turner Joe Perry Joe Satriani Joe Strummer & the Mescaleros Joel Hoekstra's 13 John Corabi John Diva & The Rockets of Love John Frusciante John Lennon John Mayer John Mellencamp John Sykes Johnny Thunders Johnny Winter Jomi Massage Jon Bon Jovi Jon Spencer Blues Explosion, the Jonathan Davis Josh Todd Josh Todd & the Conflict Joss Stone JOUJOUKA Journey Joy Division Judas Priest JUN SKY WALKER(S) Juno Reactor Jurassic 5 Justice Justin Timberlake JYOCHO Kaato Kadavar Kamasi Washington Kanye West Kaonashi Kasabian Katatonia Katmandu Keane Keith Richards Kelela Kelly Osbourne KEMURI Ken Yokoyama Kendrick Lamar Kenny Loggins KENZI & THE TRIPS Kerry King Khemmis Kid Laroi, the Kiko Loureiro Killer be Killed Killers, the Killing Joke Killswitch Engage King 810 King Crimson King Gizzard & the Lizard Wizard King Kobra King Woman King's X Kingdom Come KinKi Kids Kirk Hammett KISS Kissin' Dynamite Kittie Kix KK's Priest Klan Aileen KLF, the Knack, the Knocked Loose KOOK Kooks, the Korn Korpiklaani Kottonmouth Kings Kraftwerk Kreator Kula Shaker Kurt Cobain Kurt Vile Kvelertak KXM Kylie Minogue Kyuss L'Arc-en-Ciel L.A.Guns La'cryma Christi LA-PPISCH Lacuna Coil Lady Gaga Lamb of God Landmvrks Last Days of April Laufey Led Zeppelin Lemon Twigs, the Lemonheads, the Lenny Kravitz Leprous Liam Gallagher Libertines, the Liella! Light the Torch Like a Storm Lil Uzi Vert Lily Allen Limp Bizkit Lindemann Lingua Ignota Linkin Park Lion Liquid Tension Experiment LiSA Lita Ford Little Angels Little Caesar Little Glee Monster Liturgy Living Colour Lizzy Borden Local Band, the Lock Up Lonerider Lordi Lords of Black LOST IN TIME Lotus Eater Lou Reed LOUD PARK LoudLion Loudness Love and Death LOVE PSYCHEDELICO LOVEBITES Loverboy LOW IQ 01 Luby Sparks Lucer Lucifer Lullacry LUNA SEA Lurking Fear, the Lynch Mob Lynyrd Skynyrd lyrical school M/A/R/R/S Machine Gun Kelly Machine Head Mad Capsule Markets, the Mad Season Madball Madonna Magic Numbers, the Maison book girl Mamiffer Mammoth Mammoth Mammoth WVH MAN WITH A MISSION Man, the Mando Diao Manic Eden Manic Street Preachers Manowar Mansun Mantar Marillion Marilyn Manson Mark Morton Mark Slaughter Marmozets Maroon 5 Mars Electric Mars Volta, the Marty Friedman Marvelous 3 Massive Attack Mastodon Matchbox Twenty Matt Bellamy Matt Cameron Matthew Sweet Mayhem McAuley Schenker Group MD.45 Mdou Moctar Meat Loaf Meathook Seed Megadeth MELTONE Melvins Mercury Rev Meshuggah Metal Church Metallica METALVERSE Methods of Mayhem Mew Michael Jackson Michael Monroe Michael Schenker Michael Schenker Fest Michael Schenker Group Michael Sweet Mick Jagger Mick Mars Mick Ronson Midnight Bankrobbers Midnite City Mighty Mighty Bosstones, the Migos mihimaru GT Mike Shinoda Ministry Mission, the Mitski MIYAVI MO'SOME TONEBENDER Moby MODS, THE Mogwai Mondo Generator Mondo Grosso Monkees, the MONO NO AWARE MONOEYES Monster Magnet Mooney Suzuki, the Mordred Morrie Mother Love Bone Motley Crue Motorhead Mott the Hoople Mountain Mouse on Mars Mr. Big Mr. Bungle Mr. Mister Mr.Children Mrs. Piss MUCC Mudhoney Mudvayne Muse Music, the Mutation My Bloody Valentine My Chemical Romance My Darkest Days My Dying Bride My Little Lover Myles Kennedy Myrkur Måneskin Møl Nailbomb NAMBA69 Nancy Wilson Napalm Death Nashville Pussy Nelly Nelson NEMOPHILA Nervosa Neurotic Outsiders Neve New Order New Years Day New York Dolls NewJeans NEWS Newsted NGT48 Nicke Borg Homeland Nickelback Nicky Wire Night Ranger Nightwish Nile Nine Black Alps Nine Inch Nails Nirvana NiziU Noel Gallagher's High Flying Birds NoisyCell NOT WONK Nothing Nothing But Thieves nothing, nowhere. Nova Twins NOVEMBERS, THE Nuclear Valdez O.P.KING Oasis Obituary Oblivion Dust Obscura Ocean Colour Scene Ocean, the OCEANLANE Octavision Of Mice & Men Offspring, the OGRE YOU ASSHOLE Oingo Boingo Olivia Rodrigo ONE OK ROCK Oneohtrix Point Never Opeth ORANGE RANGE Oranssi Pazuzu Orbital Ordinary Boys, the Orgy Orianthi ORIGINAL LOVE Our Hollow, Our Home Out of This World Outkast Outrage Overkill Ozzy Osbourne Palace Palaye Royale Paledusk PALEDUSK Pallbearer Panic! at the Disco Pantera Papa Roach Paradise Lost Paradox Paramore Parkway Drive PassCode Patti Smith Paul Draper Paul Gilbert Paul McCartney Paul Rodgers Paul Stanley Paul Weller PE'Z Peach sugar snow PEALOUT Pearl Jam PENPALS Perfume Periphery PERSONZ Pet Shop Boys Peter Gabriel Phantom Excaliver Phantom Planet Phil Campbell and the Bastard Sons Phish Pig Destroyer pillows, the Pink Cream 69 Pink Floyd Pixies Placebo Plastic Tree Playmates, the Poison Polaris (Australia) Polaris (Japan) Police, the polly Polyphonic Spree, the POLYSICS Pop Evil Poppy Porcupine Tree Portishead Power Station, the Power Trip Powerman 5000 Praying Mantis Predators, the Pretty Boy Floyd Pretty Maids Pretty Reckless, the Pride & Glory Primal Scream Primus Prince Privates, the Probot Prodigy, the Prong Protest the Hero Public Enemy PUFFY Pulp PUNPEE pupa Pvris Qemists, the Queen Queen + Adam Lambert Queens of the Stone Age Queensryche Quicksand Quiet Riot Quireboys, the R.E.M. Raconteurs, the Radiohead RADWIMPS Rage against the Machine Raging Speedhorn Rainbow RAISE A SUILEN Rammstein Ramones RAMRIDER Rancid Randy Rhoads Rapture, the RAREDRUG Rasmus, the Ratt Raven RCサクセション Reckless Love Red Dragon Cartel Red Hot Chili Peppers Red Warriors Reef Refused Revolution Saints Rex Brown RHYMESTER Richie Kotzen Richie Sambora Ricky Warwick Ride Rina Sawayama Riot Riot V RIP SLYME Rise of the Northstar Rival Sons Riverdogs RIZE Rob Zombie Robert Palmer Robert Plant Rock City Angels ROCK IN JAPAN FESTIVAL Rock Star Supernova ROCKBOTTOM Rocket from the Crypt Rod Stewart Roger Daltrey Rolling Stones Rolo Tomassi ROMANS RON RON CLOU Ronnie Atkins Ronnie Wood Rooster ROOSTERS, THE Roselia ROSSO Rough Cutt ROVO Roxy Blue Roxy Music Royal Blood Royal Republic RSO Run D.M.C. Rush Russian Circles Ryan Adams Sabaton Sacred Reich Sads Saigon Kick Saint Snow Saint Vitus Salems Lott Sam Smith Samantha's Favourite Sami Yaffa Sammy Hagar Santa Cruz Santana Saosin Savages Savatage Saxon SBK Scissor Sisters Scorpions Scott Weiland Scour Screaming Soul Hill Sean Lennon Sebastian Bach Secret Machines SeeYouSpaceCowboy SEKAI NO OWARI Selfish Cunt Senses Fail Septic Tank Sepultura Serj Tankian Sevendust SEX MACHINEGUNS Sex Pistols Shadow King Shadows Fall Shark Island Sharon Van Etten Sharptooth Sheryl Crow Shinedown Shinning Shobaleader One showmore Siamese Sick of it all Sigh Sigue Sigue Sputnik Sigur Rós Silver Ginger 5 Silverstein Silvertide Simple Minds Simply Red SION Sixty-Eight Sixx:A.M. SKE48 SKETCH SHOW Skid Row Skillet skillkills Skills Skin Skindred Skunk Anansie Slash Slash's Snakepit Slaughter Slaughter to Prevail Slaves (US) Slayer Sleep Sleep Token Sleeping with Sirens sleepyhead Slipknot Sloan Slowdive SLY Smashing Pumpkins Smith/Kotzen Smiths, the smorgas SNAKE HIP SHAKES Sneeze Snow Patrol Snuts, the Sodom Soen SOFT BALLET Soft Cell Soilwork Sonics, the Sons of Apollo Sons of Texas SOPHIA sora tob sakana Soul Asylum Soul Flower Union Soul Glo Soulfly Soulsavers Soulwax Soundgarden South Spaghetti Vabune! Sparta Sparta Locals Spiritbox Spiritual Beggars Spiritualized Spoon Squarepusher SR-71 St. Vincent STALIN, THE Starcrawler Starmen Starset Static-X Steel Panther Steelheart Stella Donnelly Stenfors Stephen Pearcy Stereophonics Steriogram Steve Conte Steve Jones Steve Perry Steve Stevens Steve Vai Steve Whiteman Steve Winwood Steven Tyler Steven Wilson Stevie Salas Stevie Wonder Stick to Your Guns Stills, the Sting Stone Roses, the Stone Sour Stone Temple Pilots Stooges, the Stormtroopers of Death Strapping Young Lad Stratovarius StringerBessant Strokes, the Struts, the Stryper Strypes, the STU48 Style Council, the Styx Suede SuG Suicidal Tendencies Suicide Silence Sum 41 SUMMER SONIC Sunbomb SUPER BEAVER SUPER BUTTER DOG Super Furry Animals Super$hit 666 Superchunk Supergrass SUPERSNAZZ Survive Survivor Suspended 4th Sweet Sweet & Lynch Sweet Oblivion Swervedriver Switchfoot Syrup16g System of a Down Szuters, the T. Rex t.A.T.u. Taking Back Sunday Talas Tame Impala Tank task have fun Taylor Swift Tea Party, the Team Sleep Tears for Fears Tears, the Teenage Fanclub Television Temple of the Dog Temples TENDRE Terence Trent D'Arby Terrorizer Terrorvision Tesla Tesseract Testament THEE MICHELLE GUN ELEPHANT Them Crooked Vultures Therapy? THE冠 Thin Lizzy Thirteen Senses Thirty Seconds to Mars Thou Three Days Grace Thunder Thundercat Thundermother Thunderpussy Thy Art is Murder Times of Grace Tin Machine Tinted Windows TMG TNT To Kill Achilles Toad the Wet Sprocket Todos Tus Muertos Tokyo Dragons Tokyo Motor Fist TOKYO ZAWINUL BACH Tom Keifer Tom Misch Tom Morello Tomahawk Tommy Lee Tommy's Rocktrip Tony MacAlpine Tony Martin Tool Toro Y Moi Torres Tortoise Toto Touché Amoré Towers of London Traening Train Trapped Under Ice Travis Treatment, the TREEBERRYS Tribulation TRICERATOPS Trivium Trixter Turbulence Turmion Kätilöt Turnstile Twenty One Pilots Twisted Sister Two (2wo) Two Door Cinema Club Two Lone Swordsmen Tycho Tygers of Pan Tang Tyketto U.D.O. U2 UA UFO Ugly Kid Joe Ultraphonix Ultraísta Umbra Vitae Underoath Underworld Unearth United Unkle Uriah Heep Used, the UVERworld Vader Vain Van Halen Vandenberg Vandenberg's Moonkings Veil of Maya Velvet Revolver Venom Venom Prison Verve, the Vexed Vibrators, the Vicious Rumors Vince Neil Vinnie Vincent Invasion Violette Wautier Vivian Campbell Vixen Voivod Vola Volbeat Volumes VOW WOW VV (Ville Valo) w-inds. W.A.S.P. Wage War Waltari WANIMA Wardruna Wargasm (UK) Warrant Warrior Soul Waterparks Wavves Wear Your Wounds Weeknd, the Weezer Wet Leg Wham! Wheatus While She Sleeps White Lion White Stones White Stripes, the Whitechapel Whitesnake Who, the Wig Wam Wildhearts, the Wilko Johnson Willard, the Willow Winery Dogs, the Winger Wings Witch Witherfall Within Temptation Wombats, the Wrench W(ダブルユー) X JAPAN XG Xibalba Y&T Yeah Yeah Yeahs Year of the Knife Yellow Magic Orchestra YELLOW MONKEY, THE Yellowcard Yes Yngwie Malmsteen YO-KING Yo-Yo's, the YOASOBI Yonaka You Me at Six YUKI Yumi Zouma Yungblud Yves Tumor Zakk Sabbath Zakk Wylde ZAZEN BOYS Zeal & Ardor Zeppet Store ZIGGY ZYX ZZ Top ×ジャパリ団 μ's ℃-ute →Pia-no-jaC← 「100番勝負」 「10年前」 「1年のまとめ」 「20年前」 「AIN'T IT FUN」 「CCCD」 「DJ / イベント出演」 「R.I.P.」 「アクセスランキング」 「アンケート」 「インタビュー」 「ゾ」 「ネットラジオ」 「フェス」 「仕事紹介」 「再結成」 「分析ネタ」 「平成の30枚」 「私的ベスト10」 「記事一覧」 「音楽配信」 あぁ! おとぎ話 からあげ姉妹 くるり こぶしファクトリー すかんち どうぶつビスケッツ×PPP ぼくのりりっくのぼうよみ ももいろクローバーZ ゆず ゆらゆら帝国 アイドルネッサンス アンジュルム イヤホンズ インビシブルマンズデスベッド ウマ娘 ウルフルズ エイプリルズ エルスウェア紀行 エレファントカシマシ カントリー娘。 カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。) カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。) カーネーション キタニタツヤ キュウソネコカミ キリンジ ギターウルフ クマリデパート クラムボン クリープハイプ クレイジーケンバンド グループ魂 ゲスの極み乙女。 コンタクト サザンオールスターズ サバシスター サンボマスター サ上と中江 ザ・クロマニヨンズ スカート スガ シカオ スタァライト九九組 スチャダラパー ストレイテナー スネオヘアー スピッツ スーパーカー ソニン タンポポ チャットモンチー トゲナシトゲアリ トリプルファイヤー ドレスコーズ ナンバーガール ニューロティカ ハナレグミ ハロー!プロジェクト ヒプノシスマイク ピーズ, The フィッシュマンズ フィロソフィーのダンス フジファブリック フラワーカンパニーズ フランシュシュ プッチモニ マキシマム ザ ホルモン ミドリ ミニモニ。 ムーンライダーズ メロン記念日 モーニング娘。 モーニング娘。おとめ組 モーニング娘。さくら組 ユニコーン ラストアイドル ラブライブ! ラブリーサマーちゃん レミオロメン ロッカーズ ロマンポルシェ。 三浦大知 中島美嘉 中村一義 中村佳穂 中澤裕子 乃木坂46 乃紫 乙女新党 人間椅子 伊藤美来 佐野元春 八代亜紀 凛として時雨 加藤いづみ 勝手にしやがれ 原田知世 吉井和哉 吉川晃司 和田彩花 坂本真綾 堂島孝平 夢眠ねむ 大塚愛 大槻ケンヂ 大江慎也 太陽とシスコムーン(T&Cボンバー) 奥田民生 奮酉 女王蜂 如月レオン 宇多田ヒカル 安倍なつみ 安全地帯 寺嶋由芙 小沢健二 小泉今日子 尾崎豊 岡村靖幸 岡村靖幸と石野卓球 左とん平 市井紗耶香 布袋寅泰 平井堅 後浦なつみ 後藤真希 忌野清志郎 怒髪天 惑星 折坂悠太 押尾コータロー 推定少女 揺らぎ 斉藤和義 斉藤壮馬 新垣結衣 日向坂46(けやき坂46) 日暮愛葉 星井七瀬 星屑スキャット 星野みちる 星野源 春ねむり 暴動クラブ 曽我部恵一 月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。) 有村竜太郎 朝霧 Jam 木村カエラ 東京スカパラダイスオーケストラ 東京事変 東京女子流 松浦亜弥 松田聖子 柴田淳 桑田佳祐 森七菜 森重樹一 椎名林檎 椿屋四重奏 楠木ともり 櫻坂46(欅坂46) 氣志團 水曜日のカンパネラ 水瀬いのり 氷室京介 永井ルイ 沢田研二 浅井健一 浜崎あゆみ 浜田麻里 渋さ知らズ 片平里菜 玉置成実 玉置浩二 田中フミヤ 真心ブラザーズ 矢口真里 石川梨華 砂原良徳 私立恵比寿中学 筋肉少女帯 米津玄師 結束バンド 絢香 羅針盤 美勇伝 花冷え。 菊地成孔 藤本美貴 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 道重さゆみ 遠藤ミチロウ 金子ノブアキ 鈴木愛奈 銀杏BOYZ 阿部真央 陰陽座 離婚伝説 電気グルーヴ 鞘師里保 頭脳警察 飯田圭織 齋藤飛鳥 10-FEET 1975, the 2 Many DJ's 22-20s 22/7 3 Colours Red 3 Doors Down 3rd Secret 3776 44MAGNUM 54-71 9mm Parabellum Bullet

カテゴリー