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2015/02/05

Extreme『Extreme II : Pornograffitti』Deluxe Edition(1990 / 2015)

言わずと知れたExtremeの出世作である2ndアルバム「Extreme II : Pornograffitti」(1990年発売)が、リリースから25年を経てデラックスエディション化……と書けばカッコがつくかもしれませんが、要はユニバーサル系にありがちな「シングルのB面や別バージョン、未発表テイクなどを加えて水増しした2枚組」です。昨年はBon Joviの4thアルバム「New Jersey」がこのスタイルで再発(かつ、DVDも付いたスーパーデラックスエデョンも用意)されましたが、まさかExtremeまでこの企画で再発されるとは思ってもみませんでした。

先日、たまたまCDショップのHR/HMコーナーをうろうろしてたら偶然こいつを見つけて、そのまま手にして即レジ行き。このアルバム自体はリリース当時に輸入盤で買って持っているのにも関わらず……完全にDISC 2目当てですけどね。

今回のデラックスエディション化で気になっていたのは、下記の2点。

1. オリジナルアルバム(DISC 1)はリマスタリングされているか。
2. 「More Than Words」のMV音源は収録されているか。
3. シングルのカップリング曲は網羅されているか。レアトラックは収録されているか。

「1」に関しては、まあせっかく2枚目を買うんだから、ちょっとでも音がよくなっていてほしいなと。「2」については……過去に8cmシングル(短冊形のシングル)として国内盤がリリースされた際にはこの音源が収録されておらず、別のショートバージョンだった記憶があるんです。当時このシングルを購入したんですが、確か違ってたと思うんですよね。輸入盤のシングルも購入したけど、そこにも収録されてなかったし。

こちらの音源ですね。1コーラスから2コーラスに入る直前の「Fu〜」というハーモニー、エンディングのハーモニーがオリジナルバージョンにないものなんですよね。これが個人的に気に入ってまして。ま、原曲が一番という大前提があって、この風変わりなショートバージョンが気に入ってるだけなんですが。

というわけで、実際に購入して聴いてみました。

1. オリジナルアルバム(DISC 1)はリマスタリングされているか。

実は25年前に買ったCDを探しているのですが、部屋の隅に積み重ねられた段ボールのどこかに入っているらしく、見つけられませんでした。なので、スピーカーを通して聴いてみた印象で書きます(大丈夫か、それ?)。

DISC 1、DISC 2を通して聴くと、明らかにDISC 2の方が音圧があり、全体的な音量もDISC 1より大きいです。かといって、DISC 1の音圧も1990年という時代性を考慮して考えてみても、若干高めのような気が。しかしパッケージやブックレットにはリマスタリングの文字は見つけられず。ところがオフィシャルサイトのテキストを読む限りでは、DISC 1もリミックスされていると受け取ったほうがいいようです。

2. 「More Than Words」のMV音源は収録されているか。

結論から言うと、入ってました。MVのバージョンはDISC 2のM6「More Than Words (Accapella)」ということになります。聴く前はサブタイトルにある「アカペラ」にダマされて、「ああ、やっぱり入ってないか……」と凹んだものの、いざ聴いてみたら「……これこれ!」と。やっとめぐり会えました。

で、このCD。ちょっとした「More Than Words地獄」仕様なんですよ(笑)。「More Than Words」だけで4バージョン、DISC 1のオリジナルバージョンを含めれば計5バージョンの「More Than Words」を聴けるわけですから。詳しく解説していくと、

(1)「More Than Words」(DISC 1 M5):5分半あるオリジナル版。パーカッションなし。
(2)「More Than Words (Edit)」(DISC 2 M3):2コーラス後のエンディングを2分近く短縮&パーカッション追加。
(3)「More Than Words (Remix)」(DISC 2 M1):(2)のリミックスバージョン。ボーカルがリバーブ深めな印象。
(4)「More Than Words (Accapella)」(DISC 2 M6):先のMVバージョン。一部ハーモニーを追加。パーカッションなし。
(5)「More Than Words (Accapella with Congas)」(DISC 2 M6):(4)からギターを取り除き、パーカッションを追加したもの。サビでのハモリの声数が(4)よりも多い。

正直(2)と(3)の違いがあまりわかりませんでしたが、(5)までくるとなかなか笑えるものがあります。「ギターなしかよ!」と。

にしても、(1)とそれ以外のバージョンを続けて聴くと、やっぱりDISC 1はリマスタリングされてないんじゃないか……という気がしてくるんですが……もうこの際、どうでもいいか。

3. シングルのカップリング曲は網羅されているか。レアトラックは収録されているか。

「Extreme II : Pornograffitti」収録楽曲に関しては網羅されています。というのも、同作からのシングルには1stアルバム「Extreme」収録曲のリミックスバージョンが収められておりまして(「Get The Funk Out」輸入盤シングル収録の「Mutha (Don't Wanna Go To School Today)」リミックス)、こちらは今回のデラックスエディションでは対象外となったようです。

さらに、これは公式シングルではないのかもしれませんが、名バラード「Song For Love」がイギリス限定でシングル化されており、こちらにはブライアン・メイをフィーチャーしたQueen「Love of My Life」のカバーが収められていますが、こちらも対象外。なんだか中途半端なデラックスエディションになってしまた気がします。

また、DISC 2の収録曲10曲すべてがすでに世に出ている音源であり、残念ながら初出しのレアトラックは含まれておりません。そうは言いましても「Extreme II : Pornograffitti」というアルバム自体は名盤中の名盤。シングルのカップリング曲が網羅されてないからといって、アルバムの価値が下がるとは思えません。実際、このアルバムをまだ聴いたことがないという人は、おまけが付いた今回のデラックスエディションを手にするのもいいかもしれませんね。「More Than Words地獄」でぜひ笑ってください。



うん、やっぱり今聴いてカッコいい。「Decadence Dance」のリフ、ちゃんと弾けるようになりたかったなあ。

Extremeが最後にオリジナルアルバムを出したのは2008年の「Saudades de Rock」が最後。2010年には初のライブアルバム「Take U Alive」もリリースしているものの、しばらく新曲はご無沙汰です。再結成後は頻繁に来日してくれる印象がありますが(ゲイリー・シェローンはHurtsmileでも来日してるから余計にそう感じるのかも)、そろそろニューアルバムにも期待したいものですね。



▼Extreme「Extreme II : Pornograffitti」(Deluxe Edition)
(amazon:輸入盤 / MP3

投稿: 2015 02 05 04:14 午前 [1990年の作品, 2015年の作品, Extreme] | 固定リンク