トリプルファイヤー『エピタフ』(2015)
「高田馬場のジョイ・ディヴィジョン」「だらしない54-71」という嬉しいような残念なような呼び名で、耳の早い音楽ファンから高く評価されてきたトリプルファイヤーが、いよいよその人気を決定づけるような名作を完成させました。
とはいっても、この3rdアルバムは万人に愛されるようなポピュラーな作品ではない。だけど、一度引っかかってしまったら抜け出せなくなる中毒性は、過去2作以上に強まっています。どの曲も2〜3分程度で、反復される歌詞(というよりもフレーズと言ったほうが正しいか?)と演奏からなるバンドアンサンブルの妙技は圧巻。しかも先が読めない展開という点においては、これはある意味現代におけるプログレッシブロックと言えるのではないでしょうか。
曲が長けりゃいいってもんじゃない。短い曲に最小限の表現方法が凝縮されたこのサウンドこそ、プログレと呼ぶにふさわしいはずです。『エピタフ』という旧来のプログレファンが前のめりで反応してしまうそのアルバムタイトルもしかり(これはこじつけですけどね!)。
※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。

▼トリプルファイヤー『エピタフ』
(amazon:国内盤CD)
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