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2016/10/21

LADY GAGA『JOANNE』(2016)

派手で人工的。これが自分のレディ・ガガに対するイメージだった。決してネガティブな意味ではなく、ポップミュージックを第一線で届け続けるエンターティナーに対する賞賛であり、初めてライブを観たときもジーン・シモンズ言うところの「Larger Than Life」を地でいく表現者なんだと納得した。少なくとも2013年作『ARTPOP』までは。

トニー・ベネットとのコラボ作『CHEEK TO CHEEK』を挟んで発表された今作は、「ガガ、人間回帰。」のタタキ文よろしく非常に生々しさに満ちた作品集だ。人工甘味料を排除し果汁100%で勝負する、そんな心意気をモダンながらも音数が減ったサウンドと自叙伝的な歌詞から強く感じる。

今年30歳になった彼女にとって節目の1枚でタッグを組んだのがマーク・ロンソンというのも、この音を聴いて納得。方法論や向かう先は異なるかもしれないが、聴き終えた後の感触がどこか宇多田ヒカル『Fantôme』に似たものがあるのは偶然だろうか。好みの作品だけに、この「ありのまま感」が今のアメリカでどう評価されるのかを見守りたい。


※このレビューは同作リリース時に『TV BROS.』に掲載されものを一部修正して掲載しております。



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投稿: 2016 10 21 12:00 午前 [2016年の作品, Lady Gaga] | 固定リンク