ANDY BLACK『THE SHADOW SIDE』(2016)
BLACK VEIL BRIDESのフロントマン、アンディ・ビアサックによる“アンディ・ブラック”名義での初ソロアルバム。ゴスや80年代のLAメタルにも通ずるファッションと、エモ/スクリーモと往年のHR/HMを融合させたバンドでのサウンドとは異なり、このソロ作では落ち着いたトーンの“大人のロック”を聞かせてくれます。といっても、そこは単なるAORで完結しておらず、しっかり毒っ気も散りばめられています。
バンドのアクが強いぶん、このソロ作はさらっと聴けてしまい、物足りなさを感じるリスナーも多いかもしれません。バンドと切り離して楽しめる人なら、迷わずオススメしたい1枚。ゴスやダークな要素を取り入れたメタル/ラウド系バンドのメンバーが作るソロ作としては、非常に理想的な作品だと個人的には感じています。そして何より、どの曲もキャッチーというのは非常に強い。このポップセンスをバンドで100%生かしてしまうと、それはそれで問題になってくるでしょうし、アーティストとしての才能の吐け口として今後も定期的にソロ作を作ってくれると嬉しいです。とはいえ、BLACK VEIL BRIDESも確実に継続してもらわないと困りますが。
そういえばこの夏、サマソニで来日した際にステージをちらっと観ましたが、ちょうどGENERATION Xの「Dancing With Myself」をカバーしてるところに出くわしまして。思えばバンドでもビリー・アイドルの「Rebel Yell」をカバーしてましたし、目指すところはそこなのかな……と思ったのでした。うん、“HR/HM界のビリー・アイドル”。悪くないよね。すでにそういうポジション、いそうだけど。
ちなみに今作、日本盤は2016年12月時点で未発売。BLACK VEIL BRIDES自体も2014年の最新作『BLACK VEIL BRIDES』は国内盤のリリースがなかったし……寂しいもんですね。

▼ANDY BLACK『THE SHADOW SIDE』
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