BULLETBOYS『BULLETBOYS』(1988)
この「Smooth Up In Ya」を聴くと、懐かしのTBS『PURE ROCK』を思い出すという世代も多いのではないでしょうか?(30代以下の方にはわからないネタでごめんなさい) それいくらいこの曲のインパクトが強かった、アメリカはLA出身の4人組ハードロックによる1988年のデビューアルバム『BULLETBOYS』。
以前はRATTのギタリストだったというマーク・トリエン(Vo)、カーマイン・アピスが結成したバンドKING COBRAのギタリストだったミック・スウェダ(G)といったそれなりに名のあるバンド出身のメンバーが結成した、ある意味(当時流行りだった)“スーパーバンド”のひとつとしてWarner Bros.から鳴り物入りでデビュー。VAN HALENで知られるテッド・テンプルマンをプロデューサーに迎えたこのデビューアルバムからは、先の「Smooth Up In Ya」が全米71位、ソウルグループTHE O'JAYSのカバー「For The Love Of Money」が全米78位とスマッシュヒットを記録。アルバム自体も全米34位まで上昇し、ゴールドディスク(50万枚)を獲得する好スタートを切りました。
テッド・テンプルマンのプロデュース、ボーカルのマークのルックスを指してデイヴ・リー・ロスみたいという声があったことから、初期VAH HALENと比較する者も多かったと記憶しています。「Smooth Up In Ya」「For The Love Of Money」で聞ける重々しいミドルナンバーはVAN HALENとはちょっと異なるかもしれませんが、確かに3曲目「Owed To Joe」や4曲目「Shoot The Preacher Down」あたりはそれっぽくもあります(後者のボーカルは確かにデイヴからの影響が強いし)。同じミディアムでも7曲目「Hell On My Heels」のほうがVAN HALEN的でもあるし……うん、全体的にVAN HALENからの影響が感じられるかな? それがテッド・テンプルマンの意図するものだったのかもしれないけど、ボーカルの声質はデイヴのそれとは異なるし、ギタープレイもエディ・ヴァン・ヘイレンとは違うタイプ。どちらかというと、アレンジがVAN HALEN寄りなのかな、と。でもBULLETBOYSのほうがもっと土臭さが強く、それでいてモダンなイメージもあるんですよね。そこが1世代後に登場したバンドの強みなのかもしれないけど。
このバンド、個人的にとても好きで、Warner Bros.から発表した3枚のアルバム(本作と1991年の2nd『FREAKSHOW』、1993年の3rd『ZA-ZA』)はどれも気に入っております。バンドは現在も存続しており、マーク以外は完全に入れ替わってる状態。2015年には最新作『ELEFANTE'』も発表てしており、若干年老いたマークの声以外は1stアルバムから続く“それっぽさ”を維持してくれてます。これから聴こうという人には新作よりもまず、このデビュー作から触れてみることをオススメします。

▼BULLETBOYS『BULLETBOYS』
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