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2017/01/25

DISTURBED『IMMORTALIZED』(2015)

2000年代に登場したバンドの中でも、DISTURBEDが“HR/HM界最後の砦”的存在としてリスペクトされていることを知る人は多いかもしれません。そんな彼らが4年近くにおよぶ活動休止期間を経て、2015年8月に発表したのが本作『IMMORTALIZED』。通算6枚目のオリジナルアルバムであり、2002年の2ndアルバム『BELIEVE』から5作連続で全米1位を獲得する快挙を成し遂げた記念碑的作品でもあります。

デビューした頃こそ“ニューメタル”と揶揄された彼らですが、彼らのような比較的正統派HR/HMに近いテイストを持つバンドがヒットチャート上でも成功を収めるケースは、ここ10年ほどでかなり少なくなりました。だからこそ彼らの5作連続1位はかなりインパクトがあり、若手(といってもすでにデビューから15年以上経ったベテラン組ですが)のトップランナーと捉えられているのも仕方ないのかもしれません。

ですが、2008年の4th『INDESTRUCTIBLE』、2010年の5th『ASYLUM』は僕個人的に厳しい内容でした。最初の3作の延長線上にある作風なのは仕方ないにしても、同じようなタイプの楽曲が続くことで若干の退屈さを感じてしまっていたのです。ミドルテンポの楽曲が中心となる彼らの場合、いかにしてアレンジやメロディにフックを仕込むかが重要になるだけに、少なからずマンネリ感が漂っていた4thと5thにはそこが足りなかったのではないかと今でも思っています。

ところが、『ASYLUM』から5年ぶりに発表された『IMMORTALIZED』は、アルバムを通して聴いても不思議と飽きがこない。ボーナストラック含め全16曲で66分と非常に長尺な作品集なのですが、意外と最後までスルスル聴けてしまったのです。もちろん久しぶりのアルバムということもあってメンバーの気合いも過去数作以上だったでしょうけど、それにしてもこの充実ぶりはなんなんだろう?と不思議に思ってしまうほど。曲順の妙技も大きいと思いますが、1曲1曲をピックアップすると、やはりかなり練り込まれていることが伺えます。タイトルトラック「Immortalized」しかり、テンポ感で緩急をつける「What Are You Waiting For」しかり、昨今のエモでの流行を取り入れたかのようなアレンジの「You're Mine」しかり。後半に同じテンポ感の楽曲がいくつか続きますが、今回はダレることなく楽しめました。

そして、“DISTURBEDといえばカバー”という人の声に応えるかのように、今作ではサイモン&ガーファンクルの超有名曲「The Sound Of Silence」をピックアップ。メタルバンドのカバーというよりも、壮大なアクション映画のエンディングに流れそうなボーカル曲に仕上がっているのには苦笑いですけどね。でもバラードらしいバラードが皆無な中、唯一のスローナンバーなので逆に新鮮味が残ります。

このアルバム、2015年8月発売にも関わらず、パッケージ(CD)としては2016年にMETALLICAの新作(51.6万枚)の次に(29.8万枚)売れたメタルアルバムだそうです(ソース)。これにより同作はトータルセールス50万枚を突破。パッケージが売れなくなった時代に、しっかり数字で結果を残したのですから、さすがとしか言いようがありません。



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投稿: 2017 01 25 12:00 午前 [2015年の作品, Disturbed] | 固定リンク