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2017/01/14

L.A.GUNS『L.A.GUNS』(1988)

L.A.GUNSって名前を最初に聞いたとき、「GUNS N' ROSESのパチもん」だと思ったのはここだけの話。いや、同じような人、絶対にいると思うんですよ。そんな彼らが1988年(……)初頭にリリースした1stアルバムが本作。確か最初のMVが「Sex Action」だったので、そのタイトルに「マジかよ!」と突っ込んだの、昨日のことのように覚えてます。

もともとは初期GUNS N' ROSESにアクセル・ローズらとともに在籍したトレイシー・ガンズ(G)がバンド脱退後に結成したのがこのL.A.GUNS。メンバーは他に元GIRL(現DEF LEPPARDのフィル・コリンも所属していたイギリスのグラムメタルバンド)のフィリップ・ルイス(Vo)、メジャーデビュー前のFASTER PUSSYCATに在籍したケリー・ニケルス(B)、W.A.S.Pの元メンバーだったスティーヴ・ライリーなど、その筋で知られる面々が参加していました。そこに元GN'Rのメンバーがいる、しかもバンド名に「GUNS」が入ってるとなると、そりゃ騒がれるわけですよね。

デビューアルバムで聴けるサウンドはGN'Rのデビュー作『APPETITE FOR DESTRUCTION』のそれとは若干異なり、土臭さが薄くグラマラスさが強めに打ち出されたもの。1曲1曲が3分前後のものばかりというのも特徴で、ボーカリストやギタリストの主張の強さよりもバンド一丸となってぶつかってくるようなイメージが強いかな。トレイシー・ガンズやミック・クリプス(G)のギタープレイには、(比較対象として挙げてしまうのは気が引けるけど)GN'Rのスラッシュほどの強い個性は感じられないし。

また、楽曲面での強みや確たる個性というのは本作ではあまり感じられず、なんとなく勢いで乗り切っちゃいましたという印象が強いのも事実。「No Mercy」「Sex Action」「One More Reason」といった冒頭3曲の印象はかなり強いものの、中盤のアコギインスト「Cry No More」から続く唯一のバラード「One Way Ticket」、GIRLのカバー「Hollywood Tease」以外はインパクトが薄い気がします。

結局L.A.GUNSは続く2ndアルバム『COCKED & LOADED』(1989年)で“らしさ”を掴み(このアルバムが最大のヒット作となります)、大きなヒットにはならなかったけど3rdアルバム『HOLLYWOOD VAMPIRES』(1991年)でその個性を完全に確立させることに成功します。しかし、デビュー時から続いた全盛期メンバー(トレイシー、フィル、ミック、ケリー、スティーヴ)は同作を最後に終焉を迎え、2000年代に入るとフィル中心のL.A.GUNSとトレイシー中心のL.A.GUNSという「2つのL.A.GUNS」が存在するというややこしい事態に。RATTも最近そういう話がありましたし、ファンとしてはこういうの本当に困りますよね。

いわゆる名盤とは違うかもしれませんが、バンドの勢いという点においては以降の作品とは比較にならないものがあるので、今作は1曲1曲を取り上げるというよりはアルバム全体のノリを楽しむことをオススメします。



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投稿: 2017 01 14 12:00 午前 [1988年の作品, L.A.Guns] | 固定リンク