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2017/02/05

BADLANDS『BADLANDS』(1989)

『BARK AT THE MOON』(1983年)、『THE ULTIMATE SIN』(1986年)とオジー・オズボーンのアルバム2作にギタリストとして参加したジェイク・E・リーが、オジーのもとを離れて結成したのがこのBADLANDSというバンド。1989年に本作『BADLANDS』で華々しいデビューを飾ります。

当時のメンバーはジェイクのほか、レイ・ギラン(Vo)、グレッグ・チェイソン(B)、エリック・シンガー(Dr)。レイはバンド脱退後の1993年に死去、エリックは本作のツアー後にバンドを離れ、アリス・クーパー・バンドを経てKISSに加入します。

さて、1989年初夏にリリースされた本作。ジェイクがリーダーシップを取るバンドということで、『BARK AT THE MOON』や『THE ULTIMATE SIN』のようなサウンドを想像したと思いますが、全体を覆うのはアメリカ南部の香りがするブルースベースのハードロック。ロバート・プラントばりのハイトーンボーカルを聴かせるレイ・ギランの個性を生かしつつ、ジェイクはソロ以外では弾きすぎない、曲ありきの作品作りに挑んでいます。

とはいえ、そこはジェイクのこと。印象的でカッコいいギターリフから始まる「High Wire」から始まり、ラジオやMTVでのウケを狙ったポップな「Dreams In The Dark」、曲中のインタープレイにゾクゾクする「Winter's Call」など、随所でジェイクならではのギタープレイを楽しむことができます。これも全部、かっちりとベースを固めるリズム隊と圧倒的迫力のボーカルがあってこそ好き放題弾けるというもの。もちろん楽曲自体の出来も水準以上なので、単なる「ギタリストウケを狙った作品」で終わらずに済んでいます。

曲間に入るアコースティック小楽曲「Jade's Song」もあれば、bayfm『POWER ROCK TODAY』のジングルでもおなじみのアップチューン「Hard Driver」もあるし、ハネ気味のリズムが心地よいブルースナンバー「Rumblin' Train」、LED ZEPPELINを現代的なアレンジで再現させたような「Devil's Stomp」、スローブルース調バラード「Seasons」、グルーヴィーな「Ball & Chain」もある。ブルースを軸にしたハードロックナンバーの数々は、確かにそれ以前のジェイクのカラーとは異なるけど、これはこれで最高にカッコいいと思うんです。

続く2ndアルバム『VOODOO HIGHWAY』(1991年)では本作に若干あったモダンさが減退し、より土着的なサウンドを聴かせてくれるのですが、リリース翌年にバンドは解散。1998年には3rdアルバム制作に向けて録音されたデモ音源をベースにした未発表曲集『DUSK』も発売されています。残念ながらBADLANDSの作品は廃盤になっているものが大半なので、中古で見つけたら必ずゲットしておくことをオススメします。



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投稿: 2017 02 05 12:00 午前 [1989年の作品, Badlands] | 固定リンク