BUDDERSIDE『BUDDERSIDE』(2016)
ロサンゼルス出身の4人組バッドボーイズロックバンド、BUDDERSIDEが2016年9月に発表したセルフタイトルの1stアルバム。彼らはMOTÖRHEADのマネジメントである「MOTÖRHEAD MUSIC」が手掛けており、本作のプロデュースを担当したのもレミー・キルミスターの息子であるポール・インダー・キルミスターが担当。MOTÖRHEADのフィル・キャンベルも1曲(M-2「Ska Bra」)、ギターソロにてゲスト参加した“MOTÖRHEADファミリー太鼓判”の1枚となっています。
がしかし。サウンドそのものは「LA出身」「バッドボーイズロックバンド」というキーワードから想像できる、MOTÖRHEADからはかけ離れた、いかにもアメリカンなノリノリのハードロック。先に挙げた「Ska Bra」はブラス隊をフィーチャーしたスカコア調ナンバーだし、続く「Pain」はBUCKCHERRYあたりにも通ずるキャッチーで豪快なハードロックだし。いや、めちゃめちゃ良いんですよ、適度にダークで適度にポップで、適度にヘヴィで適度に軽快で、とにかく聴きやすい。実はこのバンランス感を保つのってすごく難しいと思っているので(大概のバンドはどこかに偏るし)、MOTÖRHEADファミリーのバックアップでデビューというのもなるほどと頷ける話です。
個人的にはSTONE TEMPLE PILOTSのような、ダークでサイケデリックなミディアムナンバー「X-Girlfriend」がツボ。そういったあたりの影響が感じられるのも、80年代のLAバンド的ではなくて、90年代以降の流れにあるバンドなんだろうなってことが伺えるし。また、アーシーなテイスト(M-5「Clear Blue Sky」あたり)がありつつも、随所にデジタル要素も盛り込まれていて、そのへんも前時代のバッドボーイズロックバンドとは異なるところかなと。
フロントマンのパトリック・ストーン(Vo, G)の歌声・声質も、スコット・ウェイランド(STONE TEMPLE PILOTS、VELVET REVOLVERなど)やジョシュ・トッド(BUCKCHERRY)に近いものが感じられ、耳に残る個性を持っていると思います。あとは「これ!」というキメの1曲ができたら完璧かなと。「Ska Bra」も「X-Girlfriend」も「Clear Blue Sky」もいい線いってると思うし、アグレッシヴな「Open Relationship」もストリングスを取り入れたバラード「Can't Wrap My Head Around You」も平均以上だと思うので、きっかけさえあればすぐにでもブレイクできると思います。それくらいのメジャー感があるし、2枚目が期待できるバンドではないでしょうか。
ちなみに本作、日本盤は今のところ未発売。サマソニあたりで初来日が決まれば、それなりに盛り上がるんじゃないかと信じております。

▼BUDDERSIDE『BUDDERSIDE』
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