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2017年3月 1日 (水)

ドレスコーズ『平凡』(2017)

とんでもなく“非凡”なアルバムの完成! しかも、デジタルダウンロードやストリーミングが主流になるつつあるこの時代に、アルバムを丸ごと通して楽しむことを前提としたコンセプトアルバムとして仕上げられている(しかもそれを作ったのが、かの志磨遼平だっていう)んだから、痛快っちゃあありゃしない。音源を聴く前の、本人解説の時点で思わずガッツポーズをとってしまったほどですよ。

完成したアルバムには、昨今の高速四つ打ちダンスロックに対するアンチテーゼかと思うような、いびつでドス黒く、それでいて我々日本人のアンデンティティが色濃く表れたダンスチューンがずらりと並ぶ。個性の塊でしかない異端なミュージシャンを携え、ある意味“異端であることが当たり前すぎるくらい”な志磨遼平が銘打つ『平凡』。もしかしたらこれがのちにひとつの指標として捉えられたとき、本当に“平凡”なものになってしまうのかもしれない。そんな怖さとドキドキ感がダイレクトに伝わる今作を、誤解を恐れずに“ドレスコーズ版『REMAIN IN LIGHT』(言わずと知れたTALKING HEADの名盤)”と呼びたいです。

デヴィッド・バーン役もブラアン・イーノ役もすべてひとりでこなす志磨遼平、恐るべし。

※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。



▼ドレスコーズ『平凡』
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