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2017/04/11

DEMOLITION 23.『DEMOLITION 23.』(1994)

HANOI ROCKS以来のパーマネントなバンドとなるはずだったJERUSALEM SLIMが短期間で、しかもアルバム完成を待たずして空中分解してしまったマイケル・モンロー。傷心のまま再びソロに戻るのかと思いきや、懲りずに新たなバンドを結成します。

マイケル以外のメンバーは、JERUSALEM SLIMから引き続きサミ・ヤッファ(B)、元STAR STARのジェイ・ヘニング(G)、そしてジミー・クラーク(Dr)という布陣。もともとはニューヨークのクラブで演奏していたカバーバンドがベースになっており、それがそのままDEMOLITION 23.という名前のパーマネントなバンドへと進化していきます。そして1994年6月、日本先行リリースという形で“最初で最後の”アルバム『DEMOLITION 23.』が発表されました。

JERUSALEM SLIMではかっちり作り込まれたLAメタル的サウンドが特徴でしたが、DEMOLITION 23.ではマイケルのルーツであるパンクロックに再びフォーカスを当てています。サウンドも生々しくてルーズなものばかり、楽曲も非常にシンプルでわかりやすさ重視といった印象。『NOT FAKIN' IT』にも参加していたリトル・スティーヴンスもプロデュース&曲作りに加わっていることから、『NOT FAKIN' IT』をよりラフにした作風、といえばわかりやすいかもしれませんね。

また、カバー曲も「Ain't Nothin' To Do」(DEAD BOYS)、「I Wanna Be Loved」(ジョニー・サンダース)、「Endangered Species」(UK SUBS)と、バンドとしてのコンセプトが非常にわかりやすいものばかり。さらにJERUSALEM SLIM時代に制作された「The Scum Lives On」も、DEMOLITION 23.の手にかかるとSEX PISTOLS的なカラーへと一変しています。

1本筋の通った男気溢れるアルバムだけど、“これ!”といったキメの1曲がないのもまた事実。それもあってか、全体的にB級感が漂っており、初めてこのアルバムを聴いたときは「もう表舞台に舞い戻るのは無理かも……」とちょっとだけガッカリしたものです。決して悪くはないんだけど、ベストでもない。この作風自体が、当時のマイケルの心情を表しているようで、なんとも言えない気持ちになります。

ちなみにDEMOLITION 23.にはその後、ジェイ・ヘニングに代わり元HANOI ROCKSのナスティ・スーサイドが加わるのですが、程なくして脱退。これによりバンドも短命で終わることになり、さらに傷心のマイケルは10年近く住んだニューヨークを離れ、故郷のフィンランドへ戻ることを決意するのでした。



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投稿: 2017 04 11 12:00 午前 [1994年の作品, Demolition 23., Hanoi Rocks, Michael Monroe] | 固定リンク