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2017年6月30日 (金)

NICKELBACK『FEED THE MACHINE』(2017)

前作『NO FIXED ADDRESS』(2014年)でユニバーサル傘下の「Republic」と契約したものの、たった1枚で移籍することになったNICKELBACK。2年半年ぶり、通算9作目のスタジオアルバムとなる本作『FEED THE MACHINE』は「BMG(BMG Rights Management GmbH)」から、Warner Musicのディストリビューションで今年6月16日に世界同時発売されました。これにより、前々作まで在籍したRoadrunnerと同じWarner Musicに戻ったという解釈もできるわけですね。

さて、今年2月には先行トラックとしてアルバムタイトルトラック「Feed The Machine」が公開済みでしたが、前作での若干ソフトで実験的な作風から一変、6thアルバム『DARK HORSE』(2008年)あたりで聴けたヘヴィでガッツのあるサウンドに先祖返りしております。続く2曲目「Coin For The Ferryman」もバスドラがドコドコするところにギターもザクザクとリフを刻む、これぞヘヴィロック!と叫びたくなるスタイルで、もうこの2曲だけで「勝利!」と実感。さらに3曲目にはこのバンドならではのメロウなバラード「Song On Fire」も飛び出し、明らかに「リスナーがイメージするNICKELBACK」が展開されています。

ヘヴィながらもファンキーでリズミカルな「Must Be Nice」、若干ダークで重みのあるバラード調の「After The Rain」、グルーヴィーなギターリフが気持ち良い「For The River」、壮大さすら感じさせるパワーバラード「Home」、ゴリゴリな「The Betrayal (Act III)」、某アイドルグループのファンが喜びそうなタイトルの美メロHRチューン「Silent Majority」(本作でもっともお気に入りの1曲)、カントリーテイストのパワーバラード「Every Time We're Together」があったりと……あれ、バラード多くね?

確かにバラードタイプの楽曲、多いです。だけど、アートワークからもわかるように、本作は全体的にダークな作風。バラードタイプの楽曲ですら、ダークかつヘヴィなテイストで、実はそこまでバラードが多いと気にならないんです。メタリックな楽曲が2曲、3曲と続くと本当に重苦しくて、何度も聴くにはちょっとつらくなってしまうんですが、こうやって適度にバラードタイプの楽曲が挿入されることで“歌モノHR”として気持ち良く楽しめるわけです。全11曲で44分程度というトータルランニングも近作同様で、この長さならヘヴィな作風でも繰り返し聴けてしまう。

もしここ数作で「NICKELBACK、日和ったなぁ」とがっかりしていた人がいたら、迷わず本作を手に取ってほしいです。間違いなく、「あの頃のNICKELBACK」がここにいるはずですから。しかも、あの頃よりもさらにパワーアップした姿で。



▼NICKELBACK『FEED THE MACHINE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

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