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2017年7月30日 (日)

THE POLICE『GHOST IN THE MACHINE』(1981)

早いもので、今年でTHE POLICE結成40周年。つまり、期間限定で再結成した30周年からもう10年経ってしまったわけです。あのときの東京ドーム公演、ちょうど今の仕事を開始してからようやく忙しくなり出した時期だったので、残念ながら足を運ぶことはできませんでしたが、再結成ツアーの模様はのちに発売されたDVDなどで目にしており、往年のキレはないものの「やっぱり、なんだかんだで変わらないな」と思わされたものでした。

初めて聴いたTHE POLICEのアルバムは最終作となった5作目『SYNCHRONICITY』(1983年)。その後はスティングのソロや、一時的な再始動の際に制作されたベストアルバム『EVERY BREATH YOU TAKE: THE SINGLES』(1986年)をよく聴き、20歳を超えてからは他のスタジオアルバムにもまんべんなく触れるようになりました。

今回紹介する『GHOST IN THE MACHINE』は1981年にリリースされた、THE POLICE通算4作目のスタジオアルバム。アメリカでも最高2位まで上昇し、300万枚以上ものセールスを記録しました。また本作からは「Every Little Thing She Does Is Magic」(全米3位、全英1位)、「Spirits In The Material World」(全米11位、全英12位)、「Invisible Sun」(全英2位)、「Secret Journey」(全米46位)というヒット曲も生まれています。

初期2作にあったパンキッシュさとレゲエやスカを織り交ぜたサウンドから、よりポピュラリティの強い要素が表面化した3rd『ZENYATTA MONDATTA』(1980年)を経て、そこからたった1年でより洗練されたサウンドを確立させたのが本作『GHOST IN THE MACHINE』。サウンド的にも3人だけで成立させていたアンサンブルを、他の楽器をフィーチャーすることでよりゴージャスに見せ始めた。それは「Every Little Thing She Does Is Magic」でのピアノしかり、「Demolition Man」などでのブラスしかり。その要素は前作にも存在したのですが、それがより前面に打ち出され出したという点において、続く『SYNCHRONICITY』の片鱗が見え隠れしています。このへんは、本作からプロデュースに携わるようになったヒュー・パジャムの影響が強いのかもしれません。

シリアスかつスリリングな「Spirits In The Material World」でオープニングを飾るものの、キャッチーで陽気な2曲目「Every Little Thing She Does Is Magic」でいきなり空気が一変。かと思うと再び緊張感の強い「Invisible Sun」やグルーヴィーな「Demolition Man」が飛び出す。そして、後半に進むにつれてラテンの香りが強まっていき、パンクというよりはニューウェイブなアップチューン「Rehumanise Yourself」「Omega Man」みたいな曲も飛び出す。『SYNCHRONICITY』とはまた違った魅力が感じられる、味わい深い1枚だと思います。

特に彼らの作品をリリース順に聴いて行くと、本作でバンドとしてもアーティストとしても一段高いステージに到達したんだなということが、はっきり感じられるはず。手っ取り早くベスト盤で触れるのも良いですが、このバンドの場合はぜひ全5作品をリリース順に聴いて、その成長の過程を味わうことをオススメします。そこから、自分に合った1枚を選んでみてはどうでしょう。



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