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2017/07/20

GOJIRA『MAGMA』(2016)

フランス出身の4人組ヘヴィメタルバンド、GOJIRAが2016年初夏に発表した通算6枚目のスタジオアルバム。前作『L'ENFANT SAUVAGE』(2012年)は日本盤もリリースされ、2015年10月には『LOUD PARK 15』出演およびSLAYER単独公演のゲストアクトとして初来日公演も実現したので、(また、昨年の映画『シン・ゴジラ』公開にあわせてそのバンド名で)記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

もともとヘヴィでプログレッシヴな要素を持ち合わせていたバンドではありますが、4年ぶりの新作となった本作『MAGMA』ではそのプログレッシヴさがより強まっているように感じました。スピードで推し進めつつ豪快なアレンジで起承転結するスタイルではなく、ミディアム〜スローで重々しいサウンドの中で表情を少しずつ変えていくその様は、どこかMASTODONや2000年代後半以降のOPETHにも通ずるものがあります。

特に本作は、クリーントーンの歌声が印象的なオープニングトラック「The Shooting Star」でいきなり驚かされるのですが、曲が進むにつれて従来のGOJIRAらしい要素も登場します。特徴的なエフェクトをかけたギターサウンドが耳に残る「Stranded」、緊張感のあるヘヴィサウンドとメロディアスなギターフレーズ、そしてどこか宗教的な歌メロとの融合が不思議な空気感を醸し出すアルバムタイトルトラック「Magma」、バスドラ連打とギター&ベースリフのユニゾンが気持ち良い「Pray」など、とにかく聴きどころの多い1枚です。

プログレッシヴな作風とはいえ、1曲1曲が連作になっているわけではなく、そのどれもが単体として独立した楽曲で、なおかつ1曲3〜4分程度。最長でも6分台で、それも全10曲中2曲。トータルで44分にも満たないトータルランニングのせいもあって、非常に聴きやすい印象を受けます。プログレッシヴなテイストはあくまで味付けといったところで、それがバンドにとってメインの武器ではない。陰鬱なヘヴィさに加えて、本作ではメロディアスさが少々強まったことで、かつてないほどに個性的な作品に仕上がったように思います。

残念ながら、本作は国内盤未発売。ぜひ『LOUD PARK』での再来日に期待しつつ、そのタイミングでの国内盤リリースにも期待したいところです。



▼GOJIRA『MAGMA』
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投稿: 2017 07 20 12:00 午前 [2016年の作品, Gojira] | 固定リンク