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2017年9月27日 (水)

DURAN DURAN『ARENA』(1984)

1984年末にリリースされた、DURAN DURAN初のライブアルバム。『DURAN DURAN』(1981年)『RIO』(1982年)『SEVEN AND THE RAGGED TIGER』(1983年)という初期3作(どれも英米で大ヒット)を総括するような、当時のベスト選曲的な内容になっており、初心者が取っ付きやすい1枚といえます。

MTVからブレイク、ルックスと曲の良さで人気みたいなところがあった彼ら。実際の演奏はどうなの?という声が当時多かったように記憶していますが、ここで聴ける彼らの演奏およびライブスタイルは完全にロックバンドそのもの。原曲をよりワイルドかつダイナミックにしたアレンジ、演奏は正直スタジオアルバムよりもカッコ良いんじゃないかと思うほどで、リリース時中学生だった自分はしばらくこのアルバムばかり聴いていた記憶があります。

あ……で、「あ、バンドやりたい。DURAN DURANのコピーバンドやりたい」って思ったんだった。そんなこと、すっかり忘れてたわ(苦笑)。

スタジオ作品での作り込まれたイメージが強い彼らかもしれませんが、ライブでバンドを引っ張っているのは、当然ながらニック・ローズのシンセであり、忘れてはならないアンディ・テイラーのギター。もちろんサイモン・ル・ボンの、ライブならではの荒々しい歌声も悪くないし、意外としっかり弾いてる(弾けてる)ジョン・テイラーのベース、地味だけど安定したプレイでバンドを支えるロジャー・テイラーのドラミング、そのすべてが必要不可欠ですが、“ライブバンド・DURAN DURAN”に関して言えばニックとアンディなのかなと。

ぶっちゃけ、「Hungry Like The Wolf」や「New Religion」「Careless Memories」あたりのロックナンバーはライブテイクのほうが抜群にカッコ良いし、「Save A Prayer」「The Seventh Stranger」「The Chauffeur」みたいなスローナンバーも生々しさが加わることでより輝きを増している。ぶっちゃけ、ハズレなしです。確かに「Rio」や「Girls On Film」「The Reflex」みたいな代表曲が未収録なのは惜しいところですが(リマスター再発版には前者2曲を追加収録)。いつかこの“一番脂が乗った”時期のフルライブ映像&音源も(もちろん画質&音質が最良な状態で)がっつり楽しみたいところです。

そうだ。忘れてはならないのが「The Wild Boys」の存在。本作には全10曲(再発後のボートラ除く)中1曲だけ、スタジオ音源が含まれています。それが、当時の最新シングル「The Wild Boys」。「The Reflex」のリミックスシングルが大ヒット(初の全米No.1)したことを受け、この「The Wild Boys」もCHICのナイル・ロジャースがプロデュースしているのですが、こちらはダンストラックというよりはハードロックテイストに仕上げられています。ロック色の強いライブアルバムの中にこの曲が入っても違和感がないのは、そういうわけですね。MVに時代を感じてしまいますが(笑)、うん、嫌いじゃない。

本作リリース後、DURAN DURANはバンドとしての活動を一時中断し、ジョン&アンディはTHE POWER STATIONを、サイモン、ニック、ロジャーはARCADIAをそれぞれ結成。合間(1985年)には『LIVE AID』出演や映画『007 美しき獲物たち』の主題歌「A View To A Kill」(全米1位、全英2位)リリースなどもありましたが、アンディがソロシングル発表などを経てバンドを脱退。続いてロジャーも抜けて、サイモン、ジョン、ニックの3人体制で1986年末にアルバム『NOTORIOUS』で本格再始動するのでした。そういう意味では、5人体制での最後の本格的なアルバムはしばらくこれが最後となるのでした(まさか2000年代に再集結するなんて、当時は思ってもみなかったけど)。

 


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