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2017/09/09

MICHAEL MONROE『NIGHTS ARE SO LONG』(1987)

マイケル・モンローがソロ活動を開始してから、今年で30周年とのこと。この夏にはソロキャリアを総括した2枚組ベストアルバム『THE BEST』が発売され、12月には来日公演も控えています。そんなタイミングに、改めて彼のソロキャリアの原点を振り返ってみようということで、1987年リリースのソロ1作目『NIGHTS ARE SO LONG』を紹介します。

1985年のHANOI ROCKS解散を経て、マイケルはひとり渡米して音楽活動を模索します。そこで元THE DEAD BOYSのスティーヴ・ベイターズやE. STREET BANDのリトル・スティーヴンスとの出会いに刺激され、1987年にようやく初のソロレコードを完成させるわけです。

が、いざ蓋を開けてみると全10曲中オリジナル曲は3曲のみ(「Can't Go Home Again」「Too Rich To be Good」「Keep it Up」)。そのほかは次作『NOT FAKIN' IT』(1989年)でも再び取り上げるHEAVY METAL KIDS「She's No Angel」を筆頭に、THE DEAD BOYS、FLAMIN' GROOVIES、MC5、ジョニー・サンダースなどマイケルお気に入りのロックンロール/パンクナンバーがカバーされています。

ちなみに本作は、HANOI ROCKS時代のマネージャーが新たに設立したレーベルからのリリース。さらにレコーディングにはイアン・ハンター(Piano)などが参加しており、気心しれた面々のバックアップによってなんとかソロを軌道に乗せようとしていた節が感じられます。この時点ではまだいろいろと引きずるものもあったんでしょうね。

実際、その音も『NOT FAKIN' IT』以降と比べると非常にユルいもので、どこか初期〜中期のHANOI ROCKSにも通ずるものが。とはいえ、当時は「マイケル・モンロー、ついに復活!」ぐらいの勢いで飛びついたことを記憶しています。けど、そのユルさに(しかも世の中は世紀のメタルブームでしたし)ちょっとだけ落胆したっけ。

けど、今聴くとそのユルさ(=肩の力が入りすぎてない加減)が非常に心地よくて、これくらいのテンションでパンクの隠れた名曲たちをカバーしてくれると気軽に聴くことができるのもある。『NOT FAKIN' IT』が隙のない無敵さを誇る1枚だけに、両極端といえばそれまでですが、これもマイケル・モンローの持ち味なんだよな、とあれから30年経った今は非常に納得できるわけです。



▼MICHAEL MONROE『NIGHTS ARE SO LONG』
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投稿: 2017 09 09 12:00 午前 [1987年の作品, Michael Monroe] | 固定リンク