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2017/09/07

MOTORHEAD『UNDER COVER』(2017)

MOTORHEADが遺したカバー曲を1枚にまとめたコンピレーションアルバム。それぞれ録音時期もプロデューサーも異なるものの、ご機嫌なロックンロールクラシックをレミーの歌とMOTORHEADのダーティーな演奏で楽しむことができる企画盤です。

全11曲中、もっとも古い作品は1992年発表の「Cat Scratch Fever」(オリジナルはテッド・ニュージェント)と「Hellraiser」(オリジナルはオジー・オズボーン)の2曲(アルバム『MARCH OR DIE』収録)。もっとも「Hellraiser」はレミー(Vo, B)も作曲クレジットに加わっており、カバーというよりは作者が同時期に同じ曲を発表したという認識なんですけどね(オジー版は1991年秋発売のアルバム『NO MORE TEARS』収録)。

また、本作には2015年のラストアルバム『BAD MAGIC』制作時に録音された未発表音源「Heroes」(原曲はデヴィッド・ボウイ)が収録されており、そこに関してはポイントは高いかなと。ほぼ原曲どおりのアレンジですが、それでもMOTORHEADが演奏するだけでこんなにも変わるんだと、驚かされるよりも笑ってしまう1曲。他にもROLLING STONESのカバーが2曲もあったり、RAINBOWのカバー「Starstruck」ではSAXONのビフ・バイフォードとデュエットしてたり、最後にMETALLICA「Whiplash」で締めくくったりと、なかなかツッコミどころ満載の1枚です。フォロワーの曲をルーツになった本家がカバーするって、面白い試みですよね。

レミー亡き今、きっと今後も未発表音源が小出しにリリースされるのかもしれませんが、その先駆けとなった本作は企画や意図的には面白かったと思います。だってレミーの死後、孤高の存在と妙にリスペクトされ始めたMOTORHEADというバンドが、実は節操ない存在だったことがこの1枚で証明されるようなもんですから(笑)。僕はそれは決していけないことだとは思ってないし、だからこそ彼らは非常に身近な存在に感じられたんですけどね。



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投稿: 2017 09 07 12:00 午前 [2017年の作品, Motorhead] | 固定リンク