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2017/10/10

SLAYER『LIVE: DECADE OF AGGRESSION』(1991)

SLAYERの結成10周年を記念して、1991年秋に発表された2枚組ライブアルバム。DISC 1には1991年7月、フロリダでのライブから11曲が収録され、DISC 2には1990年10月のロンドン公演および1991年3月のカリフォルニア公演からの抜粋10曲が収められています。

タイミング的には1990年秋に5thアルバム『SEASONS IN THE ABYSS』を発表した直後で、内容的にも同作の楽曲を軸にしつつも過去の代表曲が余すところなく収められたグレイテストヒッツ的選曲になっています。特にDISC 1はショートサイズのライブをまるまる収めたようなセットリストで、当時のツアーの1曲目「Hell Awaits」からラストナンバー「Angel Of Death」まで、息つく間もないほど怒涛の展開。“SLAYERとはなんぞや?”という人に対して“This is SLAYER!”と提示するにはぴったりの1枚かと思います。

派手なキメ曲が並ぶDISC 1に対し、DISC 2の曲順にはそこまでのストーリー性は感じられませんが、ライブの要所要所には欠かせない楽曲が揃った通好みの選曲。緩急飛んだ曲順で、途中に挿入されるごく初期の楽曲にみられるヤケクソ感は今聴いても最高としか言いようがありません。そして最後の最後を締めくくるのが、初期の名曲中の名曲「Chemical Warfare」ですから。ここで一気に昇天しなかったら嘘ですよね。

ちょうど1990年12月に実現した初来日公演も「Hell Awaits」からスタートしており、曲順こそ異なるものの当時演奏された楽曲はほぼ収録されているんじゃないかと。3分の1くらいは今でも演奏される機会の多い曲ばかりですし、なによりも当時の勢いに乗ったSLAYERのライブ演奏を追体験するのは最適のアイテムだと思うので、これからSLAYERを聴いてみようという人(特に今年の『LOUD PARK 2017』でSLAYERを初体験するビギナー)は、最新作『REPENTLESS』(2015年)とあわせてチェックすることをオススメします。

なお、本作はトム・アラヤ(Vo, B)、ケリー・キング(G)、ジェフ・ハンネマン(G)、デイヴ・ロンバード(Dr)というオリジナル編成によるもの。本作リリース後にデイヴが脱退し、オリジナル編成は10年近く崩れることになります。そして、ジェフが亡くなったのでこの編成でのライブはもう二度と見られないわけです……そう思うと、この頃をリアルタムで体験している人たちにはいろいろとこみ上げてくるものがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに、本作の1991年当時の日本盤(日本フォノグラム製で、ジャケットも現行のバージョンとは異なる)にはボーナストラックとして、 DISC 2に「Skeltons Of Society」「At Dawn They Sleep」の2曲を追加収録(M-6「Born Of Fire」のあとに追加)。中古市場で現在もよく見かけるし安価で手に入るので、どうせならこちらを探してみるといいんじゃないかと思います。



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投稿: 2017 10 10 12:00 午前 [1991年の作品, Slayer] | 固定リンク