Hi-STANDARD『The Gift』(2017)
本作を聴き終えた瞬間に感じる、この清々しさは一体何なんだろう。
2011年の活動再開から6年を経て、ついにアルバムまでたどり着いたHi-STANDARD。間違いなく“僕たちのハイスタ”の音なんだけど、確実に前作『MAKING THE ROAD』(1999年)から18年経った今のハイスタの音でもある。活動休止前は30前後だった、メンバーと同年代の自分も、気づけば40代後半。ハイスタの時計は止まっていたかもしれないが、自分もハイスタの3人も確実に年齢と成長を重ね続けてきたわけで、このアルバムにはそういった“大人になったパンクロック”が余すところなく凝縮されている。
疾走感ある楽曲が並ぶ序盤はいかにも“僕たちのハイスタ”だけど、このアルバムのキモは間違いなくM-6「My Girl」以降のミドルテンポを軸にした構成。“あの頃”で止まってしまっている人たちには賛否ある内容かもしれないが、パンクロックが若者だけのものではなく成熟した大人にとっても必要なものなのだということをこのアルバムは強く主張しているのだ。だからこそ聴き終えた瞬間に感じた清々しさは、その証明以外の何物でもないと確信している。
※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。
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