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2017/11/04

QUIET RIOT『METAL HEALTH』(1983)

1983年春に発表された、QUIET RIOTの記念すべき全米デビューアルバム。彼らは70年代、ランディ・ローズを含む編成で『QUIET RIOT』(1977年)、『QUIET RIOT II』(1978年)の2枚を日本でのみ発表していますが、ワールドワイドデビューという意味ではこの『METAL HEALTH』が1stアルバムになるわけです。

時代背景的には、ちょうどこの頃からアメリカでHR/HMがウケ始め、このQUIET RIOTとDEF LEPPARDが全米チャートの上位にランクイン。『METAL HEALTH』は当時としては異例の全米1位を獲得し、600万枚以上を売り上げました。ちなみに、DEF LEPPARDも1983年に発表した3rdアルバム『PYROMANIA』が全米2位に輝き、現在までに1000万枚以上ものセールスを記録していることはご存知のとおり。この2バンドの大成功が、後続たちへ道を切り開いたと言っても過言ではありません(もちろん、それ以外の要素も存在しますが、話が長くなるのでここでは割愛させてください)。

QUIET RIOTはL.A.メタルにカテゴライズされたバンドですが、聴いてもらえばわかるように「適度にハードで適度にポップ」という絶妙なバランス感で成り立つ楽曲&サウンドが魅力。しかもカバー曲(SLADEのヒット曲「Cum On Feel The Noize」)をシングルカットすることで、ラジオヒットやMTVでのヘヴィローテーションに後押しされチャート的にも成功を収め(全米5位)、HR/HMファン以外にも浸透していったわけです。これは先のDEF LEPPARDも同様で、MTVのスタートによってミュージックビデオ(つまりヴィジュアル)が重要視される時代が到来したことで、見た目が派手なHR/HMバンド側に風向きが変わっていったわけですね。

「Cum On Feel The Noize」のみならず、派手なパーティソング「Slick Black Cadillac」、ハードだけどメロディアスで口ずさみたくなる「Metal Health (Bang Your Head)」、泣きメロを伴った疾走ナンバー「Breathless」、ヘヴィメタル寄りのファストチューン「Run For Cover」、穏やかなミディアムチューン「Don't Wanna Let You Go」、故ランディ・ローズに捧げるピアノバラード「Thunderbird」など、とにかくキャッチーで親しみやすい曲が豊富。B級感皆無で、一聴して「こりゃあ売れるわ」と頷ける内容です。

彼らの場合、このデビュー作の出来が良すぎたのが不幸だったといいましょうか、続く『CONDITION CRITICAL』(1984年)以降、一気に失速してしまいます。今みたいに3年に1枚でも許される時代ならまだしも、当時は毎年のようにアルバムを発表していた時代ですから、ツアー三昧で曲作りも追いつかなかったんでしょうね。そういった意味でも、大成功は収めたものの不運なバンドだったのかもしれませんね。



▼QUIET RIOT『METAL HEALTH』
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投稿: 2017 11 04 12:00 午前 [1983年の作品, Quiet Riot] | 固定リンク