GRETA VAN FLEET『BLACK SMOKE RISING』(2017)
夏以降、都内のCDショップでよく目にしたジャケット。それがGRETA VAN FLEETに対する第一印象。その音を耳にしたのはもっとあとになってからで、Spotifyでランダム再生していたら、たまたま流れてきたのがこのEPの1曲目「Highway Tune」でした。まあ、皆さんの感想と一緒です。「なんだ、このツェッペリンまんまのバンドは!?」と。
アメリカ・ミシガン州出身の4人組バンドが、2017年春に発表した4曲入りEPが本作。メンバー4人中2人が10代というこのバンド、聴けばいわゆるHR/HMの流れとは異なるシーンから登場したのが伺えます。それは「Highway Tune」のMVに映るメンバーの姿、ルックスからもご理解いただけるんじゃないでしょうか。
彼らは登場する場所やタイミングさえ違えば、アイルランドのTHE STRYPESのようになっていたかもしれない。そう、表現方法こそ異なるものの、そのルーツは意外と近いものがあるんじゃないかと思うのです。それが古き良き時代のブルースやソウル、R&Bであり……ただ、GRETA VAN FLEETの場合は場所柄か、ガレージロックやパブロックからの洗礼を受けていない。その違いなんですよね。
もちろんLED ZEPPELINからも影響を受けているでしょう。しかし、そのままマネするわけではない。そのツェッペリンのルーツを聴いていたら、気づけば自分たちの曲も彼らに近づいていた。ホント、そんな単純な話なのかもしれません。
でも、彼らは単なるツェッペリンフォロワーではない。2017年によみがえったツェッペリンと言いたくなるような「Highway Tune」にみなぎる躍動感と、ジョシュ・キスカ(Vo)の21歳とは思えない存在感の歌声。確かにこの1曲のインパクトはものすごいものがあるけど、続く「Safari Song」は“ツェッペリン meets サザンロック”的な香があり、THE BLACK CROWESっぽいとも言える。3曲目「Flower Power」のアコースティックテイストなんて、まさにTHE BLACK CROWES寄りですしね。そしてラストのタイトルトラック「Black Smoke Rising」は、フォーマットこそロックですけど、もっとソウルの香りが強い。つまり、そういうことなんですね。
ハードロックサイドから語ろうとするならば、当サイト的にはここまでに挙がってきたアーティストに加えBE THE WOLFやKADAVAR、RIVAL SONSあたりが好きな人なら気に入るんじゃないでしょうか。

▼GRETA VAN FLEET『BLACK SMOKE RISING』
(amazon:海外盤CD)
« LED ZEPPELIN『LED ZEPPELIN II』(1969) | トップページ | JUDAS PRIEST『REDEEMER OF SOULS』(2014) »
「2017年の作品」カテゴリの記事
- KISSのベストアルバムを総括する(2022年版)(2022.12.04)
- TOM KEIFER『THE WAY LIFE GOES』(2013)(2022.11.19)
- MÅNESKIN『CHOSEN』(2017)(2022.08.01)
- BODY COUNT『BLOODLUST』(2017)(2022.06.24)
- ブライアン・アダムスのベストアルバムを総括する(2022年版)(2022.03.12)
「Greta Van Fleet」カテゴリの記事
- SUMMER SONIC 2024(2024年8月17日、8月18日)(2024.08.21)
- GRETA VAN FLEET『THE BATTLE AT GARDEN'S GATE』(2021)(2021.04.19)
- 2018年総括(番外編):HR/HM、ラウドロック編(2018.12.26)
- GRETA VAN FLEET『ANTHEM OF THE PEACEFUL ARMY』(2018)(2018.11.07)
- GRETA VAN FLEET『FROM THE FIRES』(2017)(2017.12.25)