LED ZEPPELIN『LED ZEPPELIN II』(1969)
1969年1月にアルバム『LED ZEPPELIN』でデビューを果たしたLED ZEPPELINが、同年10月に早くも発表した2ndアルバム。前作は全英6位、全米7位止まりでしたが、続く本作でついに英米で1位を獲得。シングルカットされた「Whole Lotta Love」も全米4位を記録、カップリングの「Living Loving Maid (She's Just A Woman)」までもが全米65位まで上昇し、現在までにアメリカのみで1200万枚以上を売り上げた、まさしく大ヒット作となりました。
ビギナーからの「ツェッペリンでまず最初に聴くならどのアルバム?」という質問は、コアなロックファンになればなるほどよくされたのではないでしょうか。そしてその際に多くの人が、必ず「2ndか4枚目」という無難な答えをしていたはずです。事実、僕自身も最初に聴いたツェッペリンのアルバムは本作でしたから(当時レンタル店に2ndと4th、ライブ盤しかCDを置いておらず、2nd以外はレンタル中だったのでこれを借りたのでした)。
ブルースを基盤にしたハードロックという点においては前作のほうが初期衝動性が高いのかもしれませんが、続く本作ではその衝動をより高い完成度にまで昇華させた、一寸の隙もない完全無敵のハードロックアルバムに仕上がっています。1曲目の「Whole Lotta Love」から、冒頭のジミー・ペイジによるギターリフとロバート・プラントによるパワフルなボーカルが冴えまくり、中盤のサイケデリックなインストパートと続くギターソロでのタイトなドラミングを聴けばいかにジョン・ボーナムというドラマーが素晴らしいかを理解できるはずです。
さらに「What Is And What Should Never Be」や「The Lemon Song」での強弱を生かしたドライブ感あふれるジョン・ポール・ジョーンズのベースプレイ、「Thank You」での彼のオルガンプレイなど、本当に聴きどころが多い1枚です。
アルバム後半もロック界屈指の名ギターリフを含む「Heartbreaker」や、本作中もっともポップな「Living Loving Maid (She's Just A Woman)」、アコースティックギターを使ってうまく強弱を表現した「Ramble On」、ギターとドラムのためにあると言っても過言ではないインスト「Moby Dick」、プログレッシヴなブルースロック「Bring It On Home」と、とにかく捨て曲なし。全体的に前作以上にキャッチーでメジャー感が強まっているのは、当時ノリノリでイケイケだったバンドの状態を表しているかのようですね。
……ん、誰ですか、ブルースの名曲からパクりまくりじゃん!とか言ってるのは? それ間違ってないけど謹んでください! 確かに既存のブルースナンバーからの引用が多いのがツェッペリンの(良くも悪くも)個性ではあるのですが、それも「サンプリング文化のはしり」と考えれば納得……でき……いや、なんでもないです。
冗談はさておき。初めてこのアルバムと出会ってから今年で30年。す聴き飽きてしばらく距離を置いていた時期もありますが、こうやって久しぶりに引っ張り出して聴くと、やっぱり良いなと思える。いろいろ言われながらも、やっぱりロックやHR/HMにとってひとつのお手本となるアルバムなんですよね。

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