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2017年12月10日 (日)

THE ROLLING STONES『ON AIR (A BBC RECORDINGS)』(2017)

昨年の今頃は久しぶりのスタジオアルバム『BLUE & LONESOME』に歓喜していましたが、今年もやってくれました。純粋な新作ではないですが、『BLUE & LONESOME』にも通ずる初期の未発表音源集のリリースです。

本作はROLLING STONESが1963〜1965年に出演したイギリス・BBCラジオの諸番組から、貴重なライブ音源をコンパイルしたもの。18曲入りのCD1枚ものと全32曲入りのCD2枚ものの2形態が用意されており、ジャケットのカラーもそれぞれ異なります(1枚ものがオレンジ、2枚ものがイエロー)。

アルバムはまず、デビューシングル「Come On」からスタート。これは1963年の録音で、まぁ原曲に近い形で演奏されています。デビュー当時ならではの勢いというか荒々しさが感じられ、続く2曲目「(I Can’t Get No) Satisfaction」(1965年録音)含めヤンチャさが伝わってくる演奏かもしれません。ミック・ジャガーも1回目のサビラストで「Hey Hey Hey」って歌うところ、間違えてますしね(笑)。

初期のヒットシングル、例えば「It's All Over Now」「The Last Time」あたりも収められてはいるのですが、基本的にはアルバム曲やカバー曲が多い構成。それは、まだこの頃のストーンズがオリジナル曲量産期に入る前というのも大きいでしょう。また、録音状態も比較的良好な1965年と比べ、観客を入れたライブスタイルが意外と多い1964年や最初期の1963年のものは若干落ちる印象。もちろん同じ年の中でもまちまちだったりするので、一概には言い切れませんが……それでも、世に溢れているエアチェック音源やブート音源と比べたら比較にならないほど良好なので、普通に“準スタジオアルバム”、“準ライブアルバム”として楽しめるはずです。

ミックの歌い回しも若々しく、今のようなアクもなく(笑)、スルッと聴けてしまう。キース・リチャーズ&ブライアン・ジョーンズのギターも60年代後半のプレイと比較すると“曲に合わせたプレイ”を心がけているように感じられるものの、ビル・ワイマン&チャーリー・ワッツのリズム隊の鉄壁さはすでに完成の域に入りつつあったりと、いろんな意味で興味深い作品だと思います。

個人的にはDISC 2(デラックス盤のみ)の選曲がツボ。音は良くないけど「I Wanna Be Your Man」「Carol」のドライブ感といい、「If You Need Me」の泣かせる歌&演奏、『BLUE & LONESOME』にも通ずる「Confessin' The Blues」の泥臭さ、パンキッシュな「I Just Want to Make Love To You」など聴きどころ満載。音の良し悪しの落差はDISC 1以上ですが、そんなことお構いなしなアゲっぷりがたまらない。特に「I Just Want to Make Love To You」はこの時期だからこその疾走感ではないでしょうか。ホント最高。



▼THE ROLLING STONES『ON AIR (A BBC RECORDINGS)』
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