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2018/01/03

AEROSMITH『A LITTLE SOUTH OF SANITY』(1998)

1988年秋に古巣Geffen Recordsからリリースされた、AEROSMITHの2枚組ライブアルバム。当時はすでにColumbia / Sonyに移籍しており、前年1997年にスタジオアルバム『NINE LIVES』を発表したばかり。そんなタイミングのライブ作品ではあるものの、本作には最新作からの楽曲も含まれた、当時のグレイテストヒッツ的内容となっています。

本作の大半を占めるのは、1993〜94年に実施された『GET A GRIP TOUR』の模様。第2期黄金期のピークとなったアルバム『GET A GRIP』(1993年)を携えた時期のツアーで、ここ日本でも1994年春に武道館7公演という偉業を含む大々的なジャパンツアーが実現したタイミングでした(自分もこのときは武道館2公演、横浜アリーナ1公演に足を運びました)。

なので、オープニングを飾るのは「Eat A Rich」。そこから「Love In An Elevator」へと流れる構成は圧巻の一言で、脂の乗り切った当時のエアロの姿が目に浮かびます。

で、そこに当時の最新ツアー『NINE LIVES TOUR』(1997〜98年)から「Falling In Love (Is Hard On The Knees)」「Hole In My Soul」といった、シングルヒットナンバーを追加しているのですが……これが意外と違和感がない。80年代後半以降の第2期黄金期の楽曲が中心のセットリストだから、当たり前っちゃあたり前なんですが。

では、そこに70年代のドス黒さ満載のヘヴィロックが加わっても違和感ないのかといいますと……うん、ないんですよ。「Falling In Love (Is Hard On The Knees)」と「Hole In My Soul」の間に「Same Old Song And Dance」が入っても自然と楽しめる。DISC 1には70年代の楽曲はこれだけなんですよね。で、DISC 2は70年代の楽曲メインで、そこにジョー・ペリーが歌う「Walk On Down」や、80年代のヒットナンバー「The Other Side」「Dude (Looks Like A Lady)」、90年代の「Crazy」などが含まれるのですが、こちらも違和感ない。いや、違和感ないんじゃなくて、もう耳が慣れてしまっているんでしょうね。初めて『PERMANENT VACATION』(1987年)を聴いてから10年、そりゃあもう慣れてしまって当たり前ですよね。

『LIVE! BOOTLEG』(1978年)から20年、バンドが進んだ道は正しいとも間違っているとも言い切れませんが、これはこれでバンドの歴史を語る上で重要な1枚。『LIVE! BOOTLEG』と対でオススメしたいライブ作品です。音の良くない、かつ録音時期もボリュームも選曲も微妙な『CLASSIC LIVE!』(1986年)および『CLASSIC LIVE! II』(1987年)を聴くより(あれはあれで嫌いじゃないけど)真っ先に手にしてほしいライブ作品です。



▼AEROSMITH『A LITTLE SOUTH OF SANITY』
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投稿: 2018 01 03 12:00 午前 [1998年の作品, Aerosmith] | 固定リンク