« VAN HALEN『VAN HALEN』(1978) | トップページ | DEF LEPPARD『SONGS FROM THE SPARKLE LOUNGE』(2008) »

2018年1月 6日 (土)

THE ROLLING STONES『SOME GIRLS』(1978)

1978年初夏にリリースされた、THE ROLLING STONE通算14枚目(UK / USでは16枚目)のスタジオアルバム。前作『BLACK AND BLUE』(1976年)から2年ぶり、ロニー・ウッド(G)が前面参加した初のスタジオ作となります。本作はアルバムとしても全米1位を獲得しただけでなく、シングル「Miss You」も全米1位を記録。さらに「Beast Of Burden」が全米8位、「Shattered」が全米31位とヒット曲を連発しました。

本作はどうしても「Miss You」で取り入れたディスコビートに目が行きがちですが、「When The Whip Comes Down」や「Lies」「Respectable」「Sattered」のような疾走感の強いパンクチューンが多く含まれていることが前作との大きな違い。ミック・ジャガーが時代を意識した結果、ディスコとパンクという当時の流行を取り入れたことは間違いないでしょう。もちろん単なるフォロワーで終わっておらず、しっかりストーンズらしく仕上げられているのですからさすがです。

また、「Just My Imagination (Running Away With Me)」のようなカバー曲もあれば、ソウルとブルースの中間的な「Some Girls」、ソウルバラード「Far Away Eys」「Beast Of Burden」、キース・リチャーズがリードボーカルと務める「Before They Make Me Run」もあり、従来のファンも納得のナンバーも多い。そのへんのバランス感が優れているのも、本作の特徴かもしれません(悪くいえば、新しいことにも手を出すけど、過去の路線も捨てきれない優柔不断さが出てしまったとも)。

個人的には、「Lies」のもろパンクな“勢い一発”感に一番驚かされました。こんなむき出し感、この後にはほとんど出てきませんからね。まあ、THE CLASHに時代遅れ的に言われちゃ黙っていられなかったんでしょうね。ただ、そこでもしっかりストーンズのフォーマットに沿っているあたりに、彼らのこだわり……「なんだかんだで、やっぱりこれしかできねえ!」的潔さを感じずにはいられません。まさに「It's Only Rock 'n Roll (But I Like It)」といったところでしょうか。

そういえば、このアルバムの前後というのはキースがドラッグ問題で逮捕されたりリハビリしたりと、ある意味では大変だった時期。「Before They Make Me Run」もドラッグについて歌った曲ですしね。

また、本作は準メンバーのイアン・スチュワート(Piano)が未参加(レコーディングには参加したものの、彼が参加した楽曲は使われず)という珍しい1枚。ピアノはキースやイアン・マクレガンが弾いているのですが、それもほんの数曲で、どちらかというとギター色の強い作風なんですね。そいったところにも、このバンドのパンク精神が表れているのかもしれません。



▼THE ROLLING STONES『SOME GIRLS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤2CD / MP3

投稿: 2018 01 06 12:00 午前 [1978年の作品, Rolling Stones] | 固定リンク