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2018年2月 8日 (木)

OZZY OSBOURNE『BLACK RAIN』(2007)

2007年5月にリリースされた、オジー・オズボーン通算10枚目のスタジオアルバム(2005年のカバーアルバム『UNDER COVER』を除けば、オリジナル作品としては9枚目)。2001年の『DOWN TO EARTH』では制作後期に盟友ザック・ワイルド(G)が参加し、曲作りやベーシックトラックでのギタープレイは叶わずソロのみを加えるにとどまりましたが、今作では全10曲中8曲にソングライターとして名を連ね、ギターも全編にわたりザックらしいプレイを聴かせてくれます。

正直『DOWN TO EARTH』が自分的に厳しい内容だったので、発売当時は『OZZMOSIS』(1995年)以来12年ぶりの新作くらいの勢いで聴きまくりました。とはいえ、何度も聴いていると……オジーのアルバムを楽しんでいるというよりも、BLACK LABEL SOCIETYの新作を聴いているような錯覚に陥る瞬間が多々あるのですが。

チューニングもザックらしいダウンチューニングで、音の太さも(プロデューサーのケヴィン・チャーコによるものがあるとはいえ)いかにもザックっぽい。そういった全編ヘヴィな雰囲気の中にも、オジー&ザックらしいポップでキャッチーなメロディがしっかり備わっている。だからこそ「I Don't Wanna Stop」のような楽曲もしっかりポップに響くわけです。

かと思えば、「Lay Your World On Me」みたいに異色のサイケチューンがあったり、若干ヒップホップ的な色合いも見られる「The Almighty Dollar」もある。攻撃的なアップチューン「11 Silver」やグルーヴィーな「Civilize The Universe」、美しいピアノバラード「Here For You」、ダークだけどどこか80年代のオジーを彷彿とさせる「Trap Door」など、意外と多彩な楽曲群が揃っている。新しさを取り入れつつも、しっかりこれまでのオジーの作風を踏まえて制作されているわけです。

オジー本人は本作を「大ヒット作『NO MORE TEARS』(1991年)に続く作品」と捉えてるようですが、それはちょっと違うかな、と。確かにバラエティ豊かな点においては『NO MORE TEARS』と共通する点もあるのですが、あっちが原色豊富なカラフルさだとすれば、この『BLACK RAIN』はモノトーンとセピアが入り混じったような印象。ビビッドさは『NO MORE TEARS』のほうが上かなと思います。が、それも制作された時期や時代が反映されてこそなので、“2007年版『NO MORE TEARS』”と考えればあながち間違ってはいないのかもしれません。

現時点では、これがオジー&ザックのコンビによるラスト作ですが、もう1枚くらいこのコンビの作品を聴いてみたいなぁ。きっと今のザックなら、さらにバランス感の取れた作品を作ってくれるでしょうから。




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投稿: 2018 02 08 12:00 午前 [2007年の作品, Ozzy Osbourne, Zakk Wylde] | 固定リンク