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2018年2月28日 (水)

MICHAEL SCHENKER FEST『LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』(2017)

オリジナルアルバム『RESURRECTION』をリリースするマイケル・シェンカーの最新プロジェクトMICHAEL SCHENKER FEST。このアルバム制作のきっかけとなったのが、2016年に行われたMICHAEL SCHENKER FEST名義でのライブです。初夏にヨーロッパのフェスへ出演するのを機にスタートしたこのプロジェクトは、そのまま8月に日本上陸。僕が来日を知った頃にはすでにチケットはソールドアウトしており、残念ながらこのときは観ることができませんでした。が、翌2017年10月には『LOUD PARK 17』の2日目ヘッドライナーとして再びMICHAEL SCHENKER FESTとして来日。このときは僕も無事観ることができ、前回とは異なるセットリストで楽しませてくれました。

今回紹介するのは、2016年8月24日の東京国際フォーラム ホールA公演の模様を完全収録したもの。国内盤は2枚組CDとDVD&Blu-ray、海外盤は2CD+DVDのセットと2CD単品、Blu-ray単品がそれぞれ発売されています。Blu-rayのクリアな映像で楽しめるのはありがたいですが、僕は安価で音源と映像が楽しめる海外盤2CD+DVDのセットを購入しました。

言うまでもなく、MICHAEL SCHENKER FESTはゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーというMSG(MICHAEL SCHENKER GROUPおよびMcAULEY SCHENKER GROUP)に在籍した3人のシンガーが一堂に会して、それぞれが在籍した期間の楽曲を披露していくというスタイル(デレク・セント・ホルムスやレイ・ケネディといった人たちはこの際無視しておきましょう)。2016年も2017年も同様の形で、その登場順は在籍順(ゲイリー→グラハム→ロビン)となっており、在籍期間や制作アルバムの枚数などにより披露する楽曲数も異なります(当然のようにゲイリーが一番多く、1枚のみのグラハムは3曲のみ。とはいえロビンも自身の楽曲は3曲のみで、そこにUFOの楽曲を歌うことで歌唱曲数を増やしています)。

バックを支えるのはクリス・グレン(B)、テッド・マッケンナ(Dr)のMICHAEL SCHENKER GROUP組と、スティーヴ・マン(G, Key)というMcAULEY SCHENKER GROUP組。下手にポール・レイモンドやサイモン・フィリップスに声をかけないところがさすがです。

さて、長々と解説を書いてきましたが……これまで熱心にMSGを聴いてこなかった僕でも知っている曲ばかりだし、各ボーカリストもそれぞれ味わい深さ(特にゲイリー)や圧倒的な存在感(特にグラハム)や意外な現役感(主にロビン)をアピールする素晴らしい歌唱を聴かせてくれる。が、何よりすごいのがマイケル・シェンカーのギターでしょう。『LOUD PARK 17』のレポートにも書きましたが、とにかくこの人のギタープレイは今がベストじゃないかと思っていしまうほど生き生きとしている。プレイスタイル的にも音色的にも非常にバランスが良く、MSG初期の楽曲と「Love Is Not A Game」みたいな80年代後期のポップメタルが並んでも、ギタープレイ的には違和感を受けることは皆無。冒頭のインストナンバー「Into The Arena」からして圧巻だし、「Captain Nemo」や「Save Yourself」のソロワークも決してダレることなく、適度な緊張感が備わっている。だからこそ、ラストのUFO「Doctor Doctor」の泣きのフレーズとは相反して、シンガー衆(主にゲイリーとグラハム)のお気楽な歌いっぷりの落差に苦笑してしまうのですが。まあ自分の持ち曲じゃねえし知らねーよ、ってとこなんでしょうか。その一方で、一生懸命歌おうとするロビンの献身ぶりは涙なしで観ること(聴くこと)ができません(若干誇張してますが)。

Spotifyでは配信されていない本作の音源ですが、Apple Musicでは無事聴くことができるので、まだ買おうか迷っている人はぜひ一度チェックしてみてください。それで気に入ったら、ぜひ映像版にも手を出してみることをオススメします。オールドファンはもちろんのこと、若年層にもこの素晴らしいギタリストのことを2018年というこのタイミングにしっかり知ってほしいので。

そして、本作が気に入ったら迷わずオリジナルアルバム『RESURRECTION』のチェックもお忘れなく。ひと足先に聴かせてもらいましたが、“らしさ”満載の素晴らしい出来ですので。このアルバムを提げて、ぜひ3年連続でFESTでの来日にも期待したいですね。

ということで、明日は続いてMICHAEL SCHENKER FESTのオリジナルアルバム『RESURRECTION』について触れたいと思いますので、お楽しみに。



▼MICHAEL SCHENKER FEST『LIVE: TOKYO INTERNATIONAL FORUM HALL A』
(amazon:国内盤2CD / 国内盤DVD / 国内盤Blu-ray / 海外盤2CD / 海外盤2CD+DVD / 海外盤Blu-ray / MP3

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