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2018年3月21日 (水)

CORROSION OF CONFORMITY『NO CROSS NO CROWN』(2018)

CORROSION OF CONFORMITYの通算10作目となるスタジオアルバム。前作『IX』(2014年)から約3年半ぶり、ペッパー・キーナン(Vo, G)が復帰して初のスタジオ作品となります。ちなみに、ペッパーが最後に参加したアルバムは2005年の7thアルバム『IN THE ARMS OF GOD』が最後。前作『IX』ではソングライターとして参加していたように、バンドとの関係はそこまで悪くなかったようです。

個人的にCOCというと、1991年の『BLIND』(このときは専任シンガーが在籍しており、ペッパーは数曲のみでボーカルを披露)、1994年の『DELIVERANCE』、そして1996年の『WISEBLOOD』の3枚あたりがバンドとしての人気のピークかなと考えています。もちろん、マイク・ディーン(B, Vo)が歌う時代も嫌いじゃないですが、どうにもペッパーの印象が強くて。だからこの3枚の中でも特に『DELIVERANCE』と『WISEBLOOD』は、今でもお気に入りだったりします。

で、今回の新作ですが……多くのリスナーが想像するとおりのCOCのサウンドが展開されています。つまり、BLACK SABBATHからの影響を強く感じさせるストーナーロック的なハードロックサウンドに、サザンロックのようにレイドバックしたアーシーなサウンドをミックスしたもの。ミドルテンポ中心の、引きずるように重いビートと、聴き手を不安にさせる不穏なギターリフ、そしてペッパーによる適度にメロウ、だけどひたすら叫ぶようなボーカル。例えば今のバンドだったら、BLACK LABEL SOCIETYあたりに通ずるヘヴィさとキャッチーさを兼ね備えた存在といえばわかりやすいでしょうか。

もちろん、ただヘヴィ一辺倒というわけではなく、アルバム中盤にはアコースティックギター主体の短尺インスト「Matres Diem」があったり、サイケデリック感とカオティックなヘヴィさをミックスさせた「Nothing Left To Say」、不穏な効果音と不気味なコーラス隊が加わったダーク&スローな「No Cross No Crown」みたいなフックとなる楽曲も存在する。そういう緩急を経て、ラストにダイナミックな「A Quest To Believe (A Call To The Void)」で大団円を迎えるという構成は圧巻の一言です。50分以上もあるボリューミーな作品ですが、この“圧”のおかげで、実はそれ以上にも感じられるほど、とにかく緊迫感の強い1枚です。

ちなみに、日本盤にはラストにQUEENのカバー「Son And Daughter」を追加収録。あのQUEENならではのオーケストレーションも見事に再現されていますが、COCらしく“どヘヴィ”に生まれ変わったこのアレンジもなかなかのものがあります。オマケ以上の価値がある1曲なので、興味があったらぜひ日本盤を手にとってみてください。

このアルバムを携えて、久しぶりの来日公演にも期待したいところ。僕が最後に観たのは、確かOUTRAGEと共演したときだから、もう20年以上も前ですね……せっかく久しぶりに日本盤が出たのだから、ぜひフェスでの再来日を願っております。



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