MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』(2018)
さて、昨日からの続きです。
2016年のヨーロッパでのフェス出演、および日本での奇跡の来日公演でMICHAEL SCHENKER FESTというプロジェクトに手応えを感じたマイケル・シェンカーは、2017年に入ってから同メンツでのアルバム制作に乗り出します。確かに、それが実現したら最高だなと思うわけですよ。
しかも、ゲイリー・バーデン、グラハム・ボネット、ロビン・マッコーリーというMSG(MICHAEL SCHENKER GROUPおよびMcAULEY SCHENKER GROUP)のシンガー3人だけでなく、現在マイケルが活動の主としているMICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCKの現シンガーであるドゥギー・ホワイトまで加えた4人ボーカル編成でのアルバム作りですよ……正直、「うまくいくの、それ?」と不安に思ったわけですよ。
アルバムをほぼ完成させ、その流れでドゥギーを除くMICHAEL SCHENKER FESTの面々(2016年と同じ編成)は2017年10月、『LOUD PARK 17』2日目のヘッドライナーとして来日。そして年が明けた2018年2月末、ついにアルバムはリリースされました。
実はこのアルバム、雑誌のレビュー向けにひと足先に聴かせてもらってました。そこで僕は、短いながらも下記のようなテキストを用意しました。
マイケル・シェンカーが歴代ボーカリストと現行バンドのシンガーの計4名を迎え制作した異色のスタジオアルバム。完全オリジナル作品ながらも、“フェスト=祭典”というワードを含むプロジェクト名どおり彼の全キャリアが総括されたお祭り的内容は圧巻の一言。各シンガーの特性が見事に使い分けられている点もさすがだが、シェンカーの作曲能力やギタープレイがここにきて新たな黄金期に突入していることにも驚かされる。
いや、本当にこれ以上書きようがないくらい、良いんですよ。楽曲面も過去にシェンカーが関わってきたバンドを総括するかのようであり、それでいて今のTEMPLE OF ROCKにも匹敵する良質のHR/HMが展開されている。曲によって4人のシンガーがパートごとに歌い分けていたり、あるいは1曲まるまる歌っていたり、あるいはあるいは豪華な面々によるバッキングコーラスがあったりと。これ、世が世なら“マイケル・シェンカー版HEAR 'N AID”として機能してたんじゃないかな。そう思えるぐらい、夢の競演であり、サプライズ感満載の1枚なんです。
しかも、シェンカーのギタープレイも冴えまくっている。昨年秋の段階ではそこまで彼の近況に明るくなかった僕ですが、あれから数ヶ月でかなり勉強しました。過去作はもちろんのこと、近年の作品も聴き漁り、見事にハマってしまいました。だからこそ、このタイミングにこんな豪華な布陣を迎え、彼のキャリア中でもトップクラスの作品を生み出すことができて、なんとも幸せなことじゃないですか……今がベスト、本当にそのとおりだと思います。
過去にマイケル・シェンカーの楽曲やアルバム、プレイに心を動かされたことのある人なら、間違いなくピンとくる1枚。それがこの『RESURRECTION』というアルバムだと断言できます。いやあ、年始早々に最高なアルバムに出会えた僕も、本当に幸せな気分でいっぱいです。

▼MICHAEL SCHENKER FEST『RESURRECTION』
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