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2018年4月 7日 (土)

THE BLACK CROWES『AMORICA』(1994)

1994年11月にリリースされた、THE BLACK CROWES通算3作目のスタジオアルバム。前作『THE SOUTHERN HARMONY AND MUSICAL COMPANION』(1992年)が全米初登場1位を獲得し、200万枚以上を売り上げるヒット作となりましたが、バンドはそういった現実に浮かれることなく、より独自の道を突き進むことになります。

ジャムセッションをもとに制作し、そこから曲を煮詰めるわけでもなく、ライブならではのフリーキーな雰囲気をそのまま残した前作での路線は、そのまま本作にも引き継がれています。が、前作はゴスペルコーラス隊をフィーチャーしたり、どことなくLED ZEPPELIN的なハードロックテイストが強まっていたりと、HR/HMファンでもなんとなく入っていける要素が感じられたのですが、本作はサザンロック/ジャムバンド色を前面に押し出したことにより、“こっち側”のリスナーにはちょっと取っ付きにくい内容になってしまった印象もあります。

だからといって内容が悪いかと言われると、まったくそんなこともなく。パーカッシヴなテイストを強めたオープニングトラック「Gone」や、なんとなくラテンの匂いもする(ちょっとサンタナ的といいますか)「High Head Blues」は単純に気持ちよく聴けるし、前作までのカラーが引き継がれたソウルフルな「A Conspiracy」は単純に良曲。シンプルなリフの積み重ねとスライドギターによるソロでグイグイ引っ張っていく「Cursed Diamond」、単なるアコースティックバラードでは終わらない、どことなくダークな色合いが見え隠れする「Nonfiction」と、アルバム序盤から非常に濃厚な構成なのです。

もちろん、後半もよりディープな展開を見せていきます。ハードロック的なサウンドで構築された「She Gave Good Sunflower」、メロディがちょい難解な「P.25 London」、サイケデリック風味のバラード「Ballad In Urgency」、淡々としたサザンロック風バラード「Wiser Time」、デルタブルースからの影響が強い「Downtown Money Waster」、1stアルバム『SHAKE YOUR MONEY MAKER』(1990年)から持つ彼ららしさがそのまま引き継がれた「Descending」と、後半に進むにつれてじっくり聴かせる系の楽曲が増えていきます。

確かにアルバムとしての完成度は過去2作よりも若干劣るかもしれません。が、THE BLACK CROWESがどんなライブバンドなのか、それがもっとも体現できているのがこの3作目なのではないでしょうか。

ジャケットのインパクトが強すぎて、ちょっと手にしにくい1枚かもしれませんが、この猥雑さ含め『AMORICA』というアルバムを構築していると考えると、なんとなく納得できるものがあったりして。



▼THE BLACK CROWES『AMORICA』
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投稿: 2018 04 07 12:00 午前 [1994年の作品, Black Crowes, The] | 固定リンク