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2018年4月10日 (火)

GUNS N' ROSES『LIVE ERA '87-'93』(1999)

1999年11月にリリースされた、GUNS N' ROSES唯一の公式ライブアルバム。同時期にバンドとして8年ぶりの新曲「Oh My God」が映画『エンド・オブ・デイズ』に提供されたことから、同タイミングにあわせて発表されたのがこの2枚組ライブ盤です。バンドの公式リリースとしては、1994年に映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のためにレコーディングされた「Sympathy For The Devil」(ご存知THE ROLLING STONESのカバー)以来5年ぶりのことでした。もっとも、この時点でスラッシュ(G)もダフ・マッケイガン(B)も脱退しており、バンドにはアクセル・ローズ(Vo)しか残っていない状態でしたが。

アルバムタイトルからもわかるように、本作はメジャーデビュータイミングの1987年から『USE YOUR ILLUSION I』および『同 II』(ともに1991年)を携えたツアーが終わる1993年まで、約7年間のライブテイクをひとつにまとめたもの。最古の音源はDISC 2冒頭の「Out Ta Get Me」で1987年6月のロンドン公演のもので、ほかにも1988年12月の東京公演(「You're Crazy」「Used To Love Her」)といった日本のファンには嬉しいテイクも含まれています。

が、それ以外はほぼ『USE YOUR ILLUSION』ツアーの音源。つまり、スティーヴン・アドラー(Dr)時代は3曲のみ、それ以外はマット・ソーラム(Dr)が叩いたものなわけです。また、イジー・ストラドリン(G)が在籍した1991年までの音源となると、上記の3曲に加えDISC 1の「Mr. Brownstone」「Dust N' Bones」「My Michelle」の計6曲のみ。まあ80年代の音源が良い状態で残されていなかったといえばそれまでですが、もうちょっと聴きたかったような。むしろ、マット・ソーラム期は以前日本でも発売されていた1992年2月の東京ドーム公演の映像などで散々聴き込んだので、もうお腹いっぱいなんですけどね。

セットリスト的には90年代前半のガンズのアリーナセットを軸に、滅多に演奏されない貴重なテイク、イジーを欠いた今演奏されることのない楽曲など、面白いものも含まれていますが、まあすべて想像の範囲内といったところでしょうか。それでも、2000年代以降のガンズしか知らないリスナーにはレアと思えるような曲も多いでしょうけど。

個人的には「Dust N' Bones」(当然イジーがリードボーカル)、90年代に「November Rain」をプレイする前にアクセルがよくピアノで弾き語りしていた「It's Alright」(BLACK SABBATHカバー)、「Pretty Tied Up」あたりは最近のライブであまり演奏されてないので、聴く価値があるかなと。あと、日本盤のみDISC 1に追加収録された「Coma」も貴重っちゃあ貴重かも。最近は演奏される機会も増えてますけど、90年代は本当にレアだったので。

ちなみにガンズは1988年春、ここ日本限定で『LIVE FROM THE JUNGLE』と題したミニアルバム(EP)を発表しています。すでに廃盤となっているこのCDには、当時のシングルに収められていたライブテイクなどがまとめられており、「It's So Easy」「Knockin' On Heaven's Door」「Whole Lotta Rosie」(AC/DCカバー)、そしてスタジオライブ音源に歓声を被せた擬似ライブ音源として「Shadow Of Your Love」「Move To The City」の計5曲を楽しむことができます(「Move To The City」は『GN’R LIES』と同テイク)。今やレア盤として高額がつけられていますが、もし入手できる環境・状況にありましたらぜひチェックしてみてください。安定感バッチリな『LIVE ERA '87-'93』のテイクと聴き比べると、バンドがたどった成長を感じ取れるはずなので。



▼GUNS N' ROSES『LIVE ERA '87-'93』
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投稿: 2018 04 10 12:00 午前 [1999年の作品, Guns N' Roses] | 固定リンク