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2018年5月 6日 (日)

ARCTIC MONKEYS『WHATEVER PEOPLE SAY I AM, THAT'S WHAT I'M NOT』(2006)

“ポストパンク・リバイバル”や“ガレージロック・リバイバル”の流れから登場したと言われるARCTIC MONKEYSの、2006年1月に発表されたデビューアルバム。本国イギリスで初登場1位を獲得しただけでなく、170万枚を超える大ヒットを記録し、アメリカでも24位まで上昇する出世作となりました。

前年秋に発表されたデビューシングル「I Bet You Look Good on the Dancefloor」が全英1位を記録した時点で、本作のヒットも約束されたようなものでしたが、いやはや、予想以上の出来でした。

「I Bet You Look Good on the Dancefloor」で感じられた勢いは本作にも満ち溢れており、冒頭を飾る「The View From The Afternoon」での性急なリズムはまさにあの頃流行していたポストパンク・リバイバルにも通ずるものがあります。そこから「I Bet You Look Good on the Dancefloor」へと続く構成、デビューアルバムとしては完璧なオープニングだと思います。

かと思えば、踊らせシンガロングさせるミディアムテンポの「Fake Tales Of San Francisco」があったり、グルーヴィーだけど前のめりな「Dancing Shoes」、ひたすら突っ走る「You Probably Couldn't See For The Lights But You Were Staring Straight At Me」「Still Take You Home」と、アルバム前半はあっという間で過ぎ去っていきます。

スローテンポで落ち着いた雰囲気の「Riot Van」を挟んで後半に突入すると、ダンサブルなミドルチューン「Red Light Indicateds Doors Are Secured」、若干クールダウンしたポップな「Mardy Bum」、独特のグルーヴ感で引っ張る「Perhaps Vampires In A Bit Strong But...」、序盤のアコースティック調から途中でテンポアップするパンキッシュな「When The Sun Goes Down」など個性的な楽曲がずらりと並び、ラストはメロウなミドルナンバー「A Certain Romance」で締めくくります。

若さと勢いが前面に打ち出された、まさにこの瞬間でないと作り得なかったデビューアルバム。このバンドは次作以降、アルバムごとに変化を遂げていきますが、軸にあるメロディアスさや個性的なソングライティングのセンスはすでにこの時点で完成されていたと言っても過言ではないでしょう。

本作リリース時点で平均年齢20歳以下。大半の楽曲が2〜3分台で、13曲通して聴いても40分強。こういうストレートなデビューアルバムを聴くと、「いやあ、若いっていいね。ステキ!」と素直に思ってしまうものですね。



▼ARCTIC MONKEYS『WHATEVER PEOPLE SAY I AM, THAT'S WHAT I'M NOT』
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投稿: 2018 05 06 12:00 午前 [2006年の作品, Arctic Monkeys] | 固定リンク