AVENGED SEVENFOLD『WAKING THE FALLEN』(2003)
2003年8月にリリースされた、AVENGED SEVENFOLDの2ndアルバム。彼らは続く2005年の3rdアルバム『CITY OF EVIL』でメジャーデビュー、一気にブレイクするのですが、この『WAKING THE FALLEN』はそんな彼らの“爆発前夜”の様子が余すところなく凝縮された力作に仕上がっています。
『CITY OF EVIL』で彼らを知った自分にとって、本作は完全に後追いで聴いた1枚。当時からライブでの定番曲だった「Unholy Confessions」や、来日公演でも披露されていた「Remenissions」「Second Heartbeat」「I Won't See You Tonight Part 1」などを耳にし、「インディーズ時代にも良い曲あるじゃん」と思い手にしたアルバムでした。あ、でもちゃんと聴いたのは『AVENGED SEVENFOLD』(2007年)のツアーのときだから、結構遅かったのか。
サウンドプロダクションに関しては、メジャー後の諸作品と比べものにならないくらいチープなものですが、楽曲自体は『CITY OF EVIL』の原型と呼べるような良曲ばかり。いや、リスナーによっては『CITY OF EVIL』よりも良いと思えるのではないか?と感じる1枚かもしれません。
スクリーモ以降のHR/HMというよりは、エモやパンク、そしてPANTERAなどの90年代ヘヴィネス系の要素もたっぷり取り入れられており、どの曲にもしっかりした歌メロとツインリードギターの名フレーズがフィーチャーされている。ところどころにメロディックデスメタルからの影響も感じられる。『CITY OF EVIL』に近いはずなのに、どこか別モノのように感じられるのは、こういった“ルーツからの直接的影響”がくっきり見えるからかもしれません。
トータル68分と非常に長いアルバムですが、聴いていて飽きがこないのは、そういった点も大きく作用しているように思います。まあ、なんといってもどの曲もフックが効いていて飽きさせない作りというのが非常に大きいのですが。
『CITY OF EVIL』以降は“新世代のGUNS N' ROSES”みたいに余計な表現がひとり歩きしてしまい、どうしてもイメージと実像がしっくりこない印象もありましたが、『WAKING THE FALLEN』時代の彼らはもっと生々しくて、何がやりたいのかがしっかり見えてくる。そういった意味でも、本作が名盤と言われる理由がご理解いただけるのでしゃないでしょうか。
なお本作。2014年に『WAKING THE FALLEN: RESURRECTED』というタイトルで、『WAKING THE FALLEN』収録曲のデモやライブ音源、別テイクなどを集めたボーナスディスク付きで再発。同仕様は全米10位という好記録を残しています。

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