AEROSMITH『CLASSICS LIVE』(1986)
AEROSMITHが1986年春に発表した、通算2作目のライブアルバム。バンドは1984年頃にオリジナルメンバーが再び揃い、翌1985年秋に久しぶりのオリジナルアルバム『DONE WITH MIRRORS』を発表。こちらが全米36位というスマッシュヒットとなったことを受け、古巣のColumbia Recordsが急遽企画して発表したのがこのライブアルバムでした。
ということで、本作の制作にはメンバーは関わっておらず、レーベルに残っていた秘蔵ライブ音源の中からピックアップされたものと、この時点まで未発表だったスタジオ音源の計8曲で構成。トータルで36分強という、前のライブ盤『LIVE! BOOTLEG』(1978年)と比べたらボリューム的にも食い足りない内容なのです。
しかも、このライブ音源が曲者で。録音時期は1977年から1983年までと幅があり、どの曲がいつの録音かはクレジットされておりません。つまり、ジョー・ペリー(G)やブラッド・ウィットフォード(G)が復帰したのを受けて発売されているものの、2人が参加していない時期の音源も含まれているわけです。
現在わかっているだけでも、「Sweet Emotion」は1982年12月の録音とのことなので、ギタリストはジミー・クレスポとリック・ダフィーの時期ですね。これ、ファンなら聴けばオリジナルの2人が弾いてないこと、すぐわかると思いますよ。それくらい、フレージングが異なるので。
収録曲の大半は『LIVE! BOOTLEG』にも収録されている、ライブでの定番曲ばかり。ぶっちゃけ、流れとか構成とかまったく考えられていない、とりあえず人気曲を並べましたというもの。レコード会社の便乗してやろうっていう気持ち、見え見えですね。そんな中、「Three Mile Smile / Reefer Head Woman」という『LIVE! BOOTLEG』以降の貴重な音源も含まれているので、ファンはこちら目当てで購入してもいいのかなと。これ1曲のため購入となると、かなりハードル高いですけどね。
で、最後にボーナストラックのように1曲だけ収録されているスタジオ音源「Major Barbra」。これは2ndアルバム『GET YOUR WINGS』(1974年)の制作時にレコーディングされたアウトテイクとのこと。うん、地味ですね。ただでさえ、パッと聴いた印象が地味な『GET YOUR WINGS』にこの曲が入っていたら、さらに地味になっていたのではないかと。
決してサウンドも良くない(基本的にドラムの音がペタペタ過ぎて軽く、好みじゃないのです)このライブ作品、当時のエアロ復活!の流れもあってか、全米84位まで上昇。当時の最新アルバム『DONE WITH MIRRORS』を超えるミリオンセラー作品となってしまったのは、なんとも皮肉な話です。
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