« QUEENSRYCHE『EMPIRE』(1990) | トップページ | HEART『BAD ANIMALS』(1987) »

2018年8月15日 (水)

JOURNEY『REVELATION』(2008)

2008年6月に海外で(日本では同年10月に)リリースされた、JOURNEY通算13枚目のスタジオアルバム。前任のスティーヴ・オージェリー(Vo)に代わり、新たに加入したフィリピン・マニラ出身の新人シンガー、アーネル・ピネダを迎えて制作された第1弾作品となります。

また、本作はバンドにとって初の2枚組スタジオ作品となり、DISC 1が新曲で構成された純粋な新作(1曲のみ前作『GENERATIONS』収録曲のリテイク)、DISC 2は代表曲の数々をアーネル・ピネダのボーカルでレコーディングした再録ベストアルバムとなっています(さらにUS盤限定の付属DVDには、同編成でのライブ映像を収録)。ボリューミーながらも豪華な内容ということもあり、本作は前作の170位を大きく上回る全米5位にランクイン。現在までに100万枚以上を売り上げるヒット作となりました。

アーネルの歌声は、バンドの全盛期を支えたスティーヴ・ペリー(Vo)の歌声にそっくりということもあり、ある種“クリカン版『ルパン三世』”と同じようなイメージを持つ人も多いかもしれません。がしかし、アーネルが加入してすでに12年以上経っており、ここ日本のロックファンの間でも彼の存在は浸透したと言い切ってもいいでしょう。

確かにモノマネ上手かもしれませんが、スティーヴ・ペリーよりも太く、深みのある歌声は若干疲れ果てていたバンドに新たな潤いを与えたことは間違いありません。結果、本作のDISC 1に収録されている新曲の大半は、初めて聴くはずなのに「あれ、以前も聴いたことある?」と思えてしまうくらい、どこをどう切り取ってもJOURNEYの楽曲そのもの。しかも、そのクオリティが単なる焼き直しレベルで終わっておらず、耳に残るものばかりなのです。

また、随所随所には過去の名曲のフレーズが散りばめられていて、思わずニヤリとしてしまう場面も多いですしね。ぶっちゃけ、1996年の復活作『TRIAL BY FIRE』(1996年)以降の作品で、もっとも“らしい”内容で、かつ完成度の高い1枚ではないでしょうか。

そして、DISC 2ですが……サントラ収録曲「Only The Young」から始まり、そのまま「Don't Stop Believin'」「Wheel In The Sky」という流れ……そう、これって彼らのベストアルバム『GREATEST HITS』(1998年)の構成をなぞったものなんですよね。まったく一緒というわけではなく、元が15曲のところを11曲に減らし、しかもオリジナル盤にはなかった「Stone In Love」をピックアップしていたりと、アーネルや今のバンドのスタンスに合わせた選曲がなされているのではないんでしょうか。そこも含めて、『GREATEST HITS』とはまた違った楽しみ方ができるはずです。

ニール・ショーン(G)の弾きまくりっぷりもハンパないし、ディーン・カストロノヴォ(Dr)のヘヴィヒッターぶりも存分に楽しめる。バンドとしてフレッシュさを取り戻しつつも、しっかり円熟味も感じさせてくれる、強烈なアルバムだと思います。



▼JOURNEY『REVELATION』
(amazon:国内盤2CD / 海外盤2CD / MP3

投稿: 2018 08 15 12:00 午前 [2008年の作品, Journey] | 固定リンク