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2018年9月 3日 (月)

U.D.O.『STEELFACTORY』(2018)

2018年8月末にリリースされた、ウド・ダークシュナイダー(Vo/ex. ACCEPT)率いるU.D.O.の通算16作目となるオリジナルアルバム。気づけば『ANIMAL HOUSE』(1987年)でデビューしてから、昨年で30周年を迎えていたんですね。途中、ACCEPTの再結成があって活動休止していたとはいえ、すでにウドはこちらでのキャリアのほうが長いことになるのか……。

真面目な話をすると、僕は熱心なU.D.O.リスナーではありません。むしろ、リアルタイムでしっかり追いかけていたのは、最初の活動休止前まで。つまり、4作目『TIMEBOMB』(1991年)までなんです。その後も『THUNDERBALL』(2004年)あたりは聴いていたけど、毎作必ず聴いていたかと問われると……ごめんなさい、というタイプのリスナーです。

そんな浅いリスナーの僕が聴いても、この『STEELFACTORY』は「これぞウド、ダークシュナイダー!」と力説したくなるくらいの、とても彼らしい王道ヘヴィメタルが展開されています。

オープニングの「Tongue Reaper」での疾走感、気持ち良いテンポ感の「Make The Move」、そして勇ましいヘヴィチューン「Keeper Of My Soul」と、冒頭の3曲だけで「今、自分はU.D.O.の新作を聴いているんだ」と理解できる/納得できる仕上がり。レコーディングはギタリスト1人のみですが、「In The Heat Of The Night」などで聴けるツインリードはACCEPT時代からのトレードマーク的なものだし、そこにウドの声やシンガロングしたくなるコーラスが乗れば、どこからどう聴いてもU.D.O.やACCEPTの楽曲になるわけです。

随所随所にきめ細やかなメロディラインが用意されており、昔のウドがらみの作品以上に聴きやすさが増している印象もあり、そのへんはアーティストとしての成長と受け取ります。プロデューサーであるジェイコブ・ハンセン(昨日のTHE WiLDHEARTSを筆頭に、VOLBEAT、PRETTY MAIDS、AMARANTHEなどヨーロッパ出身のバンドを多数担当)の手腕によるところも大きいのかもしれませんが、するする聴き進めてしまえる好盤だと思います。

全13曲で58分(日本盤は14曲で62分、海外限定盤および配信版は15曲で68分)と思っていた以上に長いし、ミディアムテンポ中心だから最初は「途中で飽きちゃうんじゃ……」と不安でしたが、飽きずに聴けたのも意外でした。それって、過去の作品よりもメロディラインやアレンジが凝っているからなんでしょうかね。とにかく、古き良きヘヴィメタルやHELLOWEENらそはじめとする“ジャーマンメタル”以前の王道ジャーマンヘヴィメタルを楽しみたいという人にうってつけの1枚だと思います。



▼U.D.O.『STEELFACTORY』
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投稿: 2018 09 03 12:00 午前 [2018年の作品, U.D.O.] | 固定リンク