BOY GEORGE AND CULTURE CLUB『LIFE』(2018)
CULTURE CLUBの約19年ぶりとなる、通算6枚目のオリジナルアルバム。名義としては「BOY GEORGE AND CULTURE CLUB」となりますが、間違いなく我々が知る“あの”CULTURE CLUBの新作です。
メンバーはボーイ・ジョージ(Vo)、ロイ・ヘイ(G)、マイキー・クレイグ(B)、ジョン・モス(Dr)という不動の4人。2016年頃からニューアルバムの発売間近と噂されてきましたが、あれから2年経ちようやく発売までこぎつけました。
2014年にデジタル配信された新曲「More Than Silence」が、地味ながらも美しい名曲で。そこから4年経って配信された「Let Somebody Love You」や「Life」といった新曲も非常に素晴らしい仕上がりなのですが、とにかく地味。前者はレゲエをベースにした彼ららしい楽曲で、後者はゴスペル調のソウルナンバー。サウンドの色付け方含め、ディープさが増した渋目のテイストなのですが、2曲とも本当に素晴らしい出来で。これはもう、アルバムは傑作になるに違いないと確信したものです。
で、いざ届けられたアルバムは、本当に傑作でした。想像以上でも以下でもない、納得の内容。80年代のキラキラ感皆無ですが、これこそが今聴きたかったCULTURE CLUBなんだよ、と大満足。不満は一切ありません。
ボーイ・ジョージが直近にリリースしたソロアルバム『THIS IS WHAT I DO』(2013年)という雛形があったので、バンドのアルバムもこういう方向に進むのだろうなというのは簡単に予測できたのですが、あそこからヒップホップ的要素を薄めて、若干バンド感を強めたのが今回の『LIFE』というアルバムなのかな。そういう意味では、『THIS IS WHAT I DO』と『LIFE』は地続きの2枚と言えるかもしれません。
ボーイ・ジョージのボーカルパフォーマンスは、ソロのとき以上の多彩さを放っており、曲調に合わせて変化を見せています。その器用さは、80年代のカメレオンボイスとはまた異なるものの、今鳴らされている楽曲に関してはパーフェクトなまでにハマっている。いや、この声だからこそこの音/楽曲なのか。なんにせよ、説得力という意味では全盛期のそれとは比べものにならないほど強いものが備わっているんじゃないでしょうか。
驚きも新鮮さも皆無ですが、安心感とその奥底に眠る煌めきは随一。DURAN DURANの最新作『PAPER GODS』(2015年)同様、やるべきバンドがやるべきことを最高の形でやり遂げた、問答無用の1枚です。
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