BURNING WITCHES『HEXENHAMMER』(2018)
スイスの女性5人組バンド、BURNING WITCHESの2ndアルバム。昨年5月(日本では同年11月)にセルフタイトルアルバムでデビューを飾った彼女たちですが、新たにNuclear Blast Recordsと契約。早くも2作目のアルバムを届けてくれました。
DESTRUCTIONのシュミーア(Vo, B)が全面的サポート&プロデュースで参加した前作では、オールドスクールの正統派パワーメタルスタイルがヨーロッパ圏で好評を博しましたが、今作の内容もその延長線上にあるもの。アンプテンポのスラッシュメタルからミディアムテンポの王道ヘヴィメタル、あるいはメロディアスな泣きのバラードまで、前作以上に楽曲の幅を穂広げつつも「これぞヘヴィメタル!」と叫びたくなるくらいにど真ん中を突いてくる、気持ちの良い1枚に仕上がっています。
ちなみに、結成時のメンバーのひとりであるアリア(G)が脱退したため、今作から新たにソニアが加入。彼女はECOCIDEやSHADE OF THE HATREDといったデスメタルバンドにベーシストとして参加していたとのことです。補足まで。
さて、気になる内容ですが、上に書いたように本当にストレートなHR/HMが鳴らされており、「女性メンバーによる」とか「女性バンドならではの」なんて比喩はまったく必要ありません。むしろ、下手な男性バンドよりもゴツくて厳つい。セイレナ(Vo)のパワフルな歌声はBATTLE BEASTあたりと比較されそうな気がしますが、それも納得してしまうくらいに堂々としたもので、「Don't Cry My Tears」のようなスローバラードもしっかり歌いこなしています。この曲は日本盤と海外限定盤にのみアコースティックバージョンも収録されていますが、こちらもなかなかの仕上がりです。
この手のバンドの場合、どうしても歌い方がヒステリックに走りがちですが、基本的にはそういった様子もなく、ひたすらストロングスタイルの歌唱を聴かせてくれるので、その手の女性ボーカルが苦手というリスナーにも違和感なく楽しんでもらえるのではないでしょうか(一部楽曲でそういった歌唱も見受けられますが、それもあくまで味付け程度。アクセントのひとつとして受け止められるはずです)。
また、前作ではJUDAS PRIESTの「Jawbreaker」をカバーしていましたが、今作ではDIOの「Holy Diver」をピックアップ。こういった“ど真ん中”の名曲を選ぶあたりに、彼女たちが何をやりたいのかが伺えるし、実際にそういう音になっていると実感できるはず。
MVでは動く姿を目にすることができるものの、ライブではこれらの楽曲をどんな具合に披露してくれるのか、ぜひ生で拝みたいものです。
▼BURNING WITCHES『HEXENHAMMER』
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