« BRING ME THE HORIZON『amo』(2019) | トップページ | RAGE AGAINST THE MACHINE『THE BATTLE OF LOS ANGELES』(1999) »

2019年1月28日 (月)

ATARI TEENAGE RIOT『60 SECOND WIPE OUT』(1999)

ドイツが誇るデジタルハードコアバンド、ATARI TEENAGE RIOTが1999年5月にリリースした3rdアルバム。日本では前作『THE FUTURE OF WAR』(1997年)、そしてアメリカではBEASTIE BOYSの主宰レーベルGrand Royalからコンピレーションアルバム『BURN, BERLIN, BURN!』(1997年)が話題となったあととあって、この『60 SECOND WIPE OUT』は当時かなり大きな反響を呼んだ記憶があります(主に自分の周りで)。

男女ボーカル&ラッパーというメンバー構成と、ひたすらノイジーな高速デジタルビート、歪みまくったギターなどのバックトラック、権力や現代社会に対する批判的な主張が強い歌詞。ぶっちゃけ、彼らのスタンスは再結成を果たした現在に至るまでほとんど変わっていません。が、だからこそ信用がおけるし、リリースから20年経った今もなお、本作の持つ説得力と衝撃が変わらず保てているのだと思います。

まあとにかく、オープニングの「Revolution Action」から過激です。デジタルビートでここまでパンクでハードコアな世界観を、チープにならずに体現できているのは圧巻の一言。当時、このアルバムをいきなり大音量で聴いてしまい、耳にしていたイヤホンをそのまま引きちぎりそうな勢いで取り外したこと、今でもよく覚えています(笑)。

で、この曲のみならず、続く「By Any Means Necessary」然り、バンドの新たなテーマソングでもある「Atari Teenage Riot II」然り、タイトルからして思わず唸ってしまう「U.S.A. Fadeout」「Death Of A President」「Anacchy 999」然り、自分たちの音楽スタイルを文字通りの形で表現した「Digital Hardcore」然り、すべてにおいて不快になるほどノイジー。ぶっちゃけ、気楽に聴けるタイプの音楽ではありません。

しかし、このノイズにまみれたいと思う瞬間が、までも年に何度かあるわけですよ。こんな堅苦しい社会で生活していると(ちょい厨二っぽいですが。笑)。そういうときは、無言でヘッドフォンを手に、このアルバムを大音量で聴くわけです(以前、スピーカーで聴いていたら隣人から本気の苦情が来たので)。本当は歌詞の主義主張を完全に理解しながら聴くのがベストなんでしょうけど(もちろん、彼らの音楽を理解する上で重要なファクターです)、この有無を言わさぬ攻撃的なサウンドを浴びることが最高のストレス発散になるのもまた事実。ジャンル分けとか関係なく、ラウドでノイジーで攻撃的なエクストリーム・ミュージックを愛聴する人すべてに聴いてほしい1枚です。

あ、メタル耳な人に向けて。FEAR FACTORYのディーノ・カザレス(G)が「Death Of A President」でギターをプレイしているとのこと。この曲以外にも、メタル耳にも優しい(笑)アグレッシヴなギターリフ満載なので、偏見なしで聴いてほしいな。



▼ATARI TEENAGE RIOT『60 SECOND WIPE OUT』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3


« BRING ME THE HORIZON『amo』(2019) | トップページ | RAGE AGAINST THE MACHINE『THE BATTLE OF LOS ANGELES』(1999) »

1999年の作品」カテゴリの記事

Atari Teenage Riot」カテゴリの記事

Fear Factory」カテゴリの記事

カテゴリー