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2019年1月26日 (土)

KORN『ISSUES』(1999)

1999年11月に発表された、KORNの4thアルバム。『FOLLOW THE LEADER』(1998年)からわずか1年3ヶ月という短いスパンで発表された本作は、前作に続いて全米1位を獲得。前作の500万枚にはさすがに及ばないものの、それでもアメリカだけで300万枚以上を売り上げ、キャリア2番目のヒットを記録しています。

ロス・ロビンソンが手がけた初期2作、スティーヴ・トンプソン&トビー・ライトという80〜90年代の名エンジニアによる前作と、アルバムごとにプロデューサーとともにカラーを変えながら進化を続けるKORN。今作ではヒットメイカーのブレンダン・オブライエン(PEARL JAMAEROSMITHSTONE TEMPLE PILOTSなど)とダッグを組み、メジャー感の増した『FOLLOW THE LEADER』から少し世界観を再構築します。

音質的にかなりクリアで抜けの良かった前作から一転、今作は初期2作にあった濁った質感が復活。全体を覆うヘヴィで不穏で、底なし沼のようなダークさは初期のファンが彼らに求めるものすべてではないかと。かといって、楽曲のスタイルやメロディの組み立て方においては初期作とは別モノで、明らかに“『FOLLOW THE LEADER』以降”のそれ。つまり、過去3作のハイブリッド作と言えるでしょう。そこを良しとするか否かで、本作に対する評価はかなり変わってくるんじゃないかと思います。

シングルカットされた「Falling Away From Me」「Make Me Bad」などはヘヴィだけどかなりキャッチーで、明らかに“『FOLLOW THE LEADER』以降”の流れを汲むもの。その中に「It's Gonna Go Away」のようにサイケデリックな楽曲があったり、グルーヴィーな「Wake Up」があったり、ダークなファンクメタル「Hey Daddy」やラストの砂嵐を含め8分近くもある「Dirty」があったりと、全体的にヘヴィ一辺倒というわけではなく、かなりバラエティに富んだ内容になっていると思います。また、全16曲で53分と長尺な作品ですが、そのうちオープニングの「Dead」など1〜2分のインタールード的短尺曲が5曲なので、実質11曲と普段のアルバムと同程度のボリュームだったりもします。イメージ的には散漫かもしれないけど、意外と通して聴きやすい1枚でもあるかな。全体のバランス感も非常に優れていますし。

ただ、爆発的ヒットを記録した前作ほどのインパクトはないし、初期2作より衝撃は薄いので、そういった点でこのアルバムの評価が低いというのは致し方ないかな。優等生すぎるがあまり、かえって印象が地味になってしまったのかな。久しぶりに聴いてみたけど、すごく聴きやすくて良い作品なんですけどね(まあKORNに“聴きやすさ”を求めるリスナーがどれだけいるのかって話ですが)。



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